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内藤家旧蔵の能狂言面 一覧
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更新日:2022年4月1日更新
翁系
能ではもっとも根本的な神の仮面であるが、その相貌の特徴は切顎で眼は「へ」の字形にくりぬかれて彫られ、それに額や頬に刻まれた皺が大胆に意匠化されていて、全体には大変な福相を表現している。
能では、これを顔につけて、天下泰平・五穀豊穣・子孫繁栄の祈祷のために使用する。
No. | 名称 | 作者 | 年代 |
---|---|---|---|
1 | 白式尉 | 作者不明 | 室町時代末期 |
2 | 黒式尉 | 作者不明 | 室町時代末期 |
鬼神系
眼と歯列に大きな金具を填入していて、実に荒々しく恐ろしい超人間的な能力をもつ神を表現している。
しかも悪霊を退散させるほどの力を持つ神でもある。
いずれにしてもこうした鬼神は善鬼神といってよい。
No. | 名称 | 作者 | 年代 |
---|---|---|---|
3 | 大飛出 | 出目満永 作 | 江戸時代初期 |
4 | 三光飛出 | 角坊光増 作(天下一若狭守) | 江戸時代初期 |
5 | 雷 | 角坊光増 作(天下一若狭守) | 江戸時代初期 |
6 | 黒鬚 | 作者不明 | 江戸時代初期 |
7 | 猿飛出 | 児玉満昌 作(天下一近江) | 江戸時代初~中期 |
8 | 猿飛出 | 角坊光増 作(天下一若狭守) | 江戸時代初期 |
9 | 天神 | 角坊光増 作(天下一若狭守) | 江戸時代初期 |
10 | 顰 | 作者不明 | 江戸時代中~末期 |
11 | 大癋見 | 大宮真盛 作(天下一大和) | 江戸時代初~中期 |
12 | 不動 | 角坊光増 作(天下一若狭守) | 江戸時代初期 |
13 | 長霊癋見 | 作者不明 | 江戸時代中期 |
14 | 鼻瘤悪尉 | 角坊光増 作(天下一若狭守) | 江戸時代初期 |
15 | 癋見悪尉 | 角坊光増 作(天下一若狭守) | 江戸時代初期 |
尉系
「尉系・男系・女系」
王朝時代の風俗で制作されたご神像の顔貌を模し、仮面として創作された。
のちには世阿弥の創作した幽玄な能の人間役に使われるようになる。
No. | 名称 | 作者 | 年代 |
---|---|---|---|
16 | 小尉 | 出目吉満 作(天下一是閑) | 桃山、江戸時代初期 |
17 | 小尉 | 角坊光増 作(天下一若狭守) | 江戸時代初期 |
18 | 朝倉尉 | 角坊光増 作(天下一若狭守) | 江戸時代初期 |
19 | 三光尉 | 作者不明 | 江戸時代中期 |
20 | 笑尉 | 出目満永 作 | 江戸時代初期 |
男系
「尉系・男系・女系」
王朝時代の風俗で制作されたご神像の顔貌を模し、仮面として創作された。
のちには世阿弥の創作した幽玄な能の人間役に使われるようになる。
No. | 名称 | 作者 | 年代 |
---|---|---|---|
21 | 中尉 | 作者不明「宗能(花押)」 | 江戸時代初期 |
22 | 中尉 | 作者不明 | 江戸時代中期 |
23 | 中尉 | 末弘 作 | 江戸時代中期 |
24 | 邯鄲男 | 出目満庸 作(天下一友閑) | 江戸時代初期 |
25 | 邯鄲男 | 作者不明 | 江戸時代中期 |
26 | 十六 | 作者不明 | 江戸時代中期 |
27 | 平太 | 作者不明「宗能(花押)」 | 江戸時代初期 |
28 | 平太 | 作者不明 | 江戸時代中期 |
29 | 平太 | 末弘 作 | 江戸時代中期 |
30 | 俊寛 | 角坊光増 作(天下一若狭守) | 江戸時代初期 |
31 | 景清 | 角坊光増 作(天下一若狭守) | 江戸時代初期 |
32 | 弱法師 | 角坊光増 作(天下一若狭守) | 江戸時代初期 |
33 | 中喝食 | 作者不明 「宗能(花押)」 | 江戸時代初期 |
34 | 小喝食 | 末弘 作 | 江戸時代中期 |
35 | 童子 | 作者不明 | 江戸時代初期 |
36 | 童子 | 作者不明 | 江戸時代中期 |
37 | 猩々 | 作者不明 | 江戸時代中期 |
38 | 猩々 | 作者不明 | 江戸時代初期 |
39 | 猩々 | 作者不明 | 江戸時代末期 |
40 | 菩薩 | 作者不明 | 製作年代不明 |
女系
「尉系・男系・女系」
王朝時代の風俗で制作されたご神像の顔貌を模し、仮面として創作された。
のちには世阿弥の創作した幽玄な能の人間役に使われるようになる。
No. | 名称 | 作者 | 年代 |
---|---|---|---|
41 | 小面 | 作者不明 | 桃山~江戸時代初期 |
42 | 小面 | 作者不明「宗能(花押)」 | 江戸時代初期 |
43 | 若女 | 出目満喬 作(天下一備後) | 江戸時代中期 |
44 | 増女 | 作者不明 | 江戸時代中期 |
45 | 深井 | 出目庸久 | 江戸時代中期 |
46 | 深井 | 角坊光増 作(天下一若狭守) | 江戸時代初期 |
47 | 姥 | 児玉満昌 作(天下一近江) | 江戸時代中期 |
48 | 姥 | 作者不明 | 江戸時代中~末期 |
49 | 姥 | 作者不明 | 江戸時代末期 |
霊系
この系統の能面は、神霊面と怨霊面とに分けられる。
ともに眼に小さな金具を填入、歯列はお歯黒で染め、しかもその先端は金泥を施しているものが多い。
いいかえれば、人間の相貌の中に鬼神系の一部を利用したといってよい。
No. | 名称 | 作者 | 年代 |
---|---|---|---|
50 | 三日月 | 作者不明 | 江戸時代末期 |
51 | 怪士 | 作者不明 「宗能(花押)」 | 江戸時代末期 |
52 | 怪士 | 角坊光増 作(天下一若狭守) | 江戸時代初期 |
53 | 鷹 | 角坊光増 作(天下一若狭守) | 江戸時代初期 |
54 | 頼政 | 作者不明 | 江戸時代中期 |
55 | 痩男 | 作者不明 | 江戸時代中期 |
56 | 痩男 | 角坊光増 作(天下一若狭守) | 江戸時代初期 |
57 | 蛙 | 角坊光増 作(天下一若狭守) | 江戸時代初期 |
58 | 泥眼 | 出目吉満 作(天下一是閑) | 桃山~江戸時代初期 |
59 | 霊女 | 角坊光増 作(天下一若狭守) | 江戸時代初期 |
60 | 橋姫 | 角坊光増 作(天下一若狭守) | 江戸時代初期 |
61 | 生成 | 角坊光増 作(天下一若狭守) | 江戸時代初期 |
62 | 般若 | 作者不明 | 江戸時代初期 |
63 | 般若 | 作者不明 | 江戸時代初期 |
64 | 般若 | 角坊光増 作(天下一若狭守) | 江戸時代初期 |
65 | 蛇 | 角坊光増 作(天下一若狭守) | 江戸時代初期 |
66 | 蛇 | 角坊光増 作(天下一若狭守) | 江戸時代初期 |
内藤家旧蔵の狂言面
No. | 名称 | 作者 | 年代 |
---|---|---|---|
67 | 大黒 | 作者不明 | 江戸時代中期 |
68 | 登髭 | 作者不明 | 江戸時代中期 |
69 | 嘘吹 | 作者不明 | 江戸時代中期 |
70 | 猿 | 作者不明 | 製作年代不明 |
71 | 猿 | 作者不明 | 製作年代不明 |
72 | 猿 | 作者不明 | 製作年代不明 |