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延岡市の紹介
「延岡は、ここじゃが! こんげなまちじゃが!」
延岡市は、東九州に位置し、九州山地を背に、清流五ヶ瀬川が貫流し、日向灘に面した、産業と歴史と文化とスポーツが息づく「市民力・地域力・都市力が躍動するまち」で、平成18年に《山の文化の北方町》、《海の文化の北浦町》、19年に《山と川の文化の北川町》との一市三町合併を経て、九州では二番目に広い面積を有し、人口約12万、商工農林漁業の各産業が均衡する、新しいまちに生まれ変わり、さらに見所いっぱいになりました。ロッククライミングファンには、お馴染みの上鹿川の鉾岳、綱の瀬川を見下ろす比叡山、そして、登山愛好家の憧れ、大崩山、風光明媚な日豊海岸。
歴史をさかのぼれば、江戸時代には、高橋、有馬、三浦、牧野、内藤の五氏の藩主が入れ代わり移封された延岡藩の城下町で、明治時代に入ると、夏目漱石の青春小説『坊ちゃん』で、「うらなり君」の左遷される赴任地として「猿と人とが半々に住んでる」「山の中も山の中も大変な山の中」として、ユーモラスに紹介されている、と言えば、「ああっ、あの延岡か!」と合点がいく方もいるのではないでしょうか。その頃、若き日の歌人若山牧水も、11歳から19歳までを延岡で過ごし、歌人としての第一歩を踏み出しています。その後、大正年間に入り、旭化成を中心とする工業都市に生まれ変わり、現在まで東九州の中核都市として発展してきました。
5月に西階陸上競技場で行われる、ヨーロッパスタイルのトラックレースです。地元の旭化成陸上部や国内外のトップアスリートが、記録を目指して白熱のレースを展開します。観客席がコースのすぐ近くまで迫り、選手の足音や息遣いまで聞こえてくるほどです。
10月に延岡城跡二の丸広場で、内藤家に伝来した「天下一の能面」を実際に使用して開催されます。かがり火に浮かび上がる千人殺しの石垣を背景に演じられる能は、観客を幽玄の世界へといざないます。
少年・青春時代を延岡で過ごした歌人牧水。延岡高等小学校時代の若山繁少年[後の牧水]《「牧水写真帖」(大悟法 利雄編:新声社)から転載》
また、延岡市は、スローガンの通り《市民力》《地域力》《都市力》が元気いっぱいで、市民協働の力を結集して、ゴールデンゲームズ、のべおか天下一薪能、城山かぐらまつり、西日本マラソン大会など、さまざまなイベントを開催しています。さらに、宮崎県北市町村と連携を図るため、本年「定住自立圏構想の中心市宣言」を行い、さらに現在、国土交通省で策定中の「国土形成計画」の「九州圏広域地方計画」の《基幹都市圏》中間整理では「延岡・日向都市圏」の《中心的都市》として位置付けられるなど、将来を見据えた新たな基盤整備に向けての弾みもついてきています。