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下水道 -よみがえる水-
現在、私たちはより快適な生活を送るために、昔に比べてたくさんの水を使っています。家庭や事業所などで使われる水の量が増えると、当然使ったあとのよごれた水(汚水)の量も増えてきます。この汚水が道路にたまったり、そのまま川や海に流れ込むと、私たちの生活や大切な自然は一体どうなるでしょうか?
ここで大きなはたらきをするのが「下水道」です。
私たちの家庭や事業所などからでる汚水は、下水管、ポンプ場を通って下水処理場に集められ、そこできれいな水に処理され川や海にもどされます。このように「下水道」は、川や海などを汚染から守ったり、蚊やハエの発生や悪臭をなくすなど、延岡市の美しい自然と快適な生活環境を守り、改善するため、限りない効果をあげています。
延岡市では、“豊かな自然と安全で快適な暮らしを守る環境づくり"を進めるため、おおむね市街化区域を中心に下水道の整備を行う区域を2,171ヘクタールに広げ、国の許可を受け、整備を進めています。平成24年度末の下水道普及率は73.9%(平成23年度末 全国平均75.8%、宮崎県平均54.2%)となっています。また、市街化区域の周辺部においては、農業集落排水事業や漁業集落排水事業等により、生活排水対策を実施しています。
下水道の整備には、長い年月と多くの人々の技術とたくさんの費用がかかります。その費用の大部分は、国からの補助金と市債(市の借金)でまかなわれますが、その一部分を下水道が整備される地域の皆さんに「受益者負担金」として協力いただいています。
下水道が整備された区域では、各ご家庭や事業所ごとにくみ取り便所を水洗便所に改造したり、汚水を下水管につなぐための「排水設備」工事をしていただくことになります。また、汚水をきれいな水に処理する費用として、下水道を使用する皆さんに「下水道使用料」を納めていただくことになります。
このように下水道は、国、県、市と地域の方々がともにつくり、ともに運営していくもので、皆さま方一人ひとりの理解と協力が何より必要です。