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延岡市は、東京オリンピック・パラリンピックに向けて、ドイツとミャンマーを相手国とするホストタウンに登録されています。ホストタウンコラムでは、両国をより知ってもらうため、両国の文化などをシリーズで紹介します。
ドイツの人々にとって、1年で1番大切な行事「クリスマス」。クリスマスの準備は4週間前から始まります。この期間は「アドヴェント」と呼ばれ、アドヴェントを含めた期間がクリスマスの時期とされています。アドヴェントの期間は、ドイツ中のさまざまな街でクリスマス・マーケットが開かれ、飾り物やプレゼント、菓子などが販売されています。マーケットでは、ドイツ風ロールパンと一緒にソーセージを食べたり、ホットワインを飲んだりすることが人気です。
◀アドヴェントの時期のクリスマス・マーケット
前夜に、子どもが自分の長靴を玄関やドアの前に置いておくと、朝までに聖ニコラウスがやってきて、1年間良い子で過ごしたご褒美に、靴に菓子や果物などを入れてくれます。しかし、悪い子にはプレゼントの代わりに小枝を入れられると伝えられています。
◀聖ニコラウスのプレゼント
ドイツのクリスマスは12 月24 日から3日間。24 日の午後には店が閉まり、クリスマス・マーケットも終わります。家庭では、24日にクリスマス・ツリーを飾ります。教会ではクリスマスのミサが行われ、夜になると家族でクリスマスを祝います。子どもへのプレゼントは、地方によってサンタクロースではなく「クリストキント」(クリスマスの天使)が、クリスマス・ツリーの下に置くと伝えられています。
◀クリスマス・ツリーの下に置かれたプレゼント
12 月24 日から26 日のクリスマスは、店などのほとんどが休みです。クリスマスは、家族との時間を楽しんだり、親戚の家に行ったりして、ゆっくりと静かに過ごします。