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心肺蘇生法の手順

印刷ページ表示 更新日:2021年8月1日更新

>心肺蘇生法

心肺蘇生法の手順の画像

1)反応を確認する

倒れている人に対し肩を叩きながら「もしもし大丈夫ですか?」などと呼びかけ、反応を確認します。誰かが倒れるところを目撃したり、倒れているところを発見したら、まず周囲の安全を確かめ、安全が確認できたら、その人(傷病者)に近づき反応をみます。

※反応があった場合はその方の訴えを聞き、処置等を行ってください。

反応を確認する

2)119通報

​反応がなかったら、大声で応援を求め119番通報とAED手配を依頼します。

「あなた119番通報をお願いします」「あなた、AEDを持ってきてください」など、具体的に依頼します。

※大声で叫んでも誰も来ない場合はあなた自身が行います。

119番通報をすると電話を通してあなたが行うべき事を指導してくれます。

119通報

3)呼吸を確認する(10秒以内)

傷病者の胸と腹部の動き(普段どおりの呼吸をしている場合は、呼吸をするたびに上がったり下がったりします)を10秒以内で確認します。

確認して、胸と腹部が動いていなければ呼吸なしと判断します。

※判断に迷う場合は、呼吸がないものと判断し、次の胸骨圧迫にすすみます。

※普段どおりの呼吸がある場合は、気道確保を行い、応援や救急隊を待ちます(気道確保.参照)。

嘔吐や吐血がみられる場合、やむをえずそばを離れる場合には、傷病者を横にした姿勢(回復体位.参照)にします。

呼吸を確認する(10秒以内)

4)胸骨圧迫(30回)

普段どおりの呼吸がなかったら、すぐに胸骨圧迫を開始します。​

胸の真ん中を、重ねた両手で「強く、速く、絶え間なく」圧迫します。

他方の手をその手の上に重ねます。両手の指を互いに組むと、より力が集中します。

※1分間に100回以上のリズムで30回連続して絶え間なく圧迫します。

肘をまっすぐに伸ばし、胸が5センチメートル以上沈むほど強く圧迫します。

圧迫と圧迫の間(圧迫を緩めるとき)は、胸がしっかり戻るまで十分に力を抜きます。

胸骨圧迫(30回)

5)気道確保(頭部後屈あご先挙上法)

​傷病者の喉の奥を広げて空気を肺に通しやすくするために、気道の確保を行います。

片手で傷病者の額を押さえながら、もう一方の手の指先を傷病者のあごの先端、骨のある硬い部分に当てて持ち上げます。

気道確保(頭部後屈あご先挙上法)

6)人工呼吸(口対口)

​気道確保したまま、額に当てた手の親指と人差し指で傷病者の鼻をつまみます。

口を大きく開けて傷病者の口を覆い、空気が漏れないようにして、息を1秒かけて吹き込みます。その際、傷病者の胸が持ち上がるのを確認します。

いったん口を離し、同じ要領でもう1回吹き込みます。※吹き込みで胸が上がらなくても吹き込みは

2回までとし、すぐに胸骨圧迫にすすみます。

※人工呼吸がためらわれる場合、血液や嘔吐物により、出来ないと判断した場合は、胸骨圧迫のみ続けます。

以後は、胸骨圧迫と人工呼吸(30:2)を繰り返し行います。

疲れたら誰かと交替して行ってください。

AEDが来た際にはすぐに使用します。

人工呼吸(口対口)

心肺蘇生の中断する判断

  1. 救急隊に引き継いだとき
  2. 傷病者にしっかりとした呼吸や、目的のあるしぐさが現れたとき
    (嫌がる、目を開ける等)

反応がないが、普段どおりの呼吸をしている場合は・・・・・

7)回復体位

反応がないが、普段どおりの呼吸をしている場合は、気道の確保を続けて救急隊の到着を待ちます。

​気道確保は人工呼吸を行う場合と同様に、頭部後屈あご先挙上法で行います。

吐物などによる窒息の危険があるか、やむを得ず傷病者のそばを離れる時には、傷病者を横に寝かせます。

このような姿勢を回復体位といいます。

回復体位

8)小児・乳児の心肺蘇生法

  胸骨圧迫 人工呼吸
小児
  • 手順は成人と同じ
  • 圧迫の深さは胸の厚みの3分の1
  • 体格によっては片手で圧迫
  • 手順は成人と同じ
乳児
  • 手順は成人・小児と同じ
  • 圧迫の方法は、2本指(中指・薬指)で圧迫
  • 圧迫の位置は、両乳頭を結ぶ線の少し足側
  • 乳児に対しては、「口対口鼻」の人工呼吸