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地域医療を守る条例
皆さんはかかりつけ医をもちましたか?
「ありがとうノート」を受け取る牧野剛緒医師会長
「地域医療を守る条例」制定から3年
医師不足など全国的に大きな課題となっている地域医療問題。延岡市も数年前に深刻な状況に陥りましたが、平成21年9月29日に『延岡市の地域医療を守る条例』を制定し、みんなで協力し合いながら地域医療が守られています。
この条例に基づく取り組みを続けることで、延岡市を取り巻く地域医療の現状は少しずつではありますが良くなってきています。今回はその一部を紹介します。
地域医療を守る条例3つの柱
救急患者の状況
夜間や休日の安易な受診を控えるのは市民の責務です
患者数は減少傾向、しかし継続した取り組みを
上の図のとおり県立延岡病院の夜間・休日の救急患者数は、最も多かった平成19年度に比べると年々減少しており、平成23年度はピーク時の約半数になっています。これは市民の皆さんの地域医療に対する理解によるものだと考えられます。
しかし、現在も夜間や休日に受診する人の多くは軽症患者です。これでは県立延岡病院の本来の役割である、救急車によって搬送される重篤な患者への、高度な治療や手術に支障をきたすことにつながりかねません。
今後も、適正な受診を心がけていただきますようお願いします。
安心の夜間診療体制、安易な受診は控えましょう
夜間急病センターの患者数は年々増加傾向にあります。これは今まで実施してきた各種啓発などにより、夜間急病センターの役割が理解され始めたことが要因にあると思われます。しかし、同センターは、夜間帯を中心に「受診の必要はあるが、救急車を呼ぶほどではない」という、初期救急患者に対応する救急医療機関ですので、急病の時以外は受診を控えるようご協力ください。
夜間診療の現状
夜間の救急医療が市内のお医者さん達の連携で守られています
延岡市夜間急病センターの増改築工事
地域医療再生計画に基づき行っていた診察室や宿直室の増設など機能強化のための増改築工事が終了しました。
(感染症診察室増設、小児科診察室、当直室、予備診察室などを整備)
深夜帯診療の拡大
延岡市医師会のご協力により、左図のとおり3年間で夜間救急センターの深夜の診療体制が強化されました。
その他の救急医療機関の機能強化及び新規参入促進
救急医療機関の機能強化を目的として内視鏡やMRIなどの医療機器の導入および医師確保対策経費を支援しています。