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地域医療問題の解決に向けて
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更新日:2016年8月24日更新
医師と患者の信頼関係が成り立っている北浦診療所。
住民活動の先進地では当たり前!身近な活動からコツコツと
延岡市と同様に地方都市では、地域医療問題に直面しています。
兵庫県丹波市では、平成19年の春に小児科がなくなるかもしれないという状況に陥りました。危機感を覚えた市民が、地域医療を守るために「兵庫県立柏原病院の小児科を守る会」を発足させました。
同会のさまざまな取り組みが実り、小児科医は残留。
また、同会の活動に共感した医師たちが同病院で働きたいと集まった例もあります。
『医師がいない』ではなく、身近なことから始めることが地域医療問題解決への一歩です。
身近なことからコツコツと
国は、医学部の定員増などを、市や県は、医師が地域で働いてもらえるための対策をとっています。しかし、今後しばらく、医師数の増加は見込まれないことから、私たちは今、できることを再度見つめ直す必要があります。
では、何をすべきか。それは平成21年9月に制定された「延岡市の地域医療を守る条例」を市・医療機関・市民が協働して実行することです。
条例の役割
延岡市民の役割
- かかりつけ医を持つ
- 時間内受診
- 医療スタッフへの感謝
- 検診・健康診査の積極的受診
延岡市の役割
- 地域医療を守るための施策の推進
- 健康長寿推進のための施策の実施
医療機関の役割
- 患者の立場の理解、信頼関係の醸成
- 医療機関相互の機能分担、業務連携
- 医療の担い手確保と良好な勤務環境の保持
- 検診・健康診査などの実施協力