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市民団体活動

印刷ページ表示 更新日:2016年9月1日更新

>皆で守ろう!地域医療

市民団体の皆さんも、地域医療を守るために活動しています。

平成21年1月、県立延岡病院の医師退職報道をきっかけに活動を始めた市民団体の皆さん、現在も地域医療を守るために様々な取り組みを進めています。

「宮崎県北の地域医療を守る会」では、フェイスブックを活用して、地域医療に関する情報を発信しています。

皆様からの地域医療に関するご意見、情報を募集しています。

宮崎県北の地域医療を守る会<外部リンク>

市民団体のこれまでの主な取り組み

署名
県北約15万人の思いを集めた署名活動への参加

お医者さん体験でお母さんの心音を聞いていますの画像
お医者さん体験でお母さんの心音を聞いています

お医師しゃさんへ感謝の気持ちを込めた手作りカレンダーを贈りましたの画像
お医師しゃさんへ感謝の気持ちを込めた手作りカレンダーを贈りました

市民団体インタビュー

福田
皆さんに地域医療を知ってもらいたいと語る福田さん

医療資源は有限。ないものねだりではなく、今あるものに関心を

さまざまな活動をしている「宮崎県北の地域医療を守る会」。

「誰にでもできる些細なことを実行するだけで、地域医療は変わっていくと思います」と話す同会事務局長の福田政憲さん。

活動を通じて気づいたこと、地域医療の現実を直視してほしいとインタビューに答えてくれました。

医療機関はコンビニではない

延岡市では、全国市町村で初めて地域医療を守る条例が制定されています。

条例の中に市民の役割が4つ((1)かかりつけ医を持つ、(2)時間内受診、(3)医療スタッフへの感謝、(4)検診受診)ありますが、この役割を皆さんに広げ、実行してもらうことを目指し取り組んでいます。守る会の活動をしている際に「なぜ医師に必要以上に感謝の言葉を言わなければならないのか?なぜ、そのようなことをするのか?」と質問されることがあります。

ここで皆さんにお伝えしたいのは「医療資源は無限ではない」ということです。全国的に医師や看護師が不足している現状にもかかわらず、365日24時間いつでも診察してくれると勘違いしている人も多いのが現実です。「夜間急病センターに健康診断を受けに来た」と言った人もいるようです。医療機関はコンビニではありません。

夜間の診療をしていない地域が多いことを皆さんはご存知でしょうか。「あることが当たり前ではなく、あるものに目を向けることが必要ではないでしょうか」と福田さん。

守る会では、全国の団体や医師との意見交換や各種活動をしています。その中で気づいたことがあり、講演会などでは必ず次のことを話しています。

医療の投資効果

仮にお金をたくさん持っていると仮定します。しかし、医療と教育は多額のお金を投資しても、長生きする、学力が向上するなどの効果が保証されるものではありません。

医師が医療現場で最善の処置をしたとしても、良い結果が伴わないと「あの医師は、腕が悪い、処置が悪い」など医師や医療機関へ不満が向かいやすいのです。

その結果、医師への暴言や悪口が横行し、医師もその地域で働きづらいと思うようになります。

原因を見つめ直す

医師は全国各地に持つ強力なネットワークを通じ、職場環境の情報を得て、働きづらい地域を敬遠する傾向があります。逆に医師が安心して働くことができると思える環境であれば、来てくれる確率も高くなります。

私たち市民は、普段どのような行動をとってきたのか考えなければなりません。「患者だから診てもらって当たり前、重症ではないけど、夜も診てくれるから大丈夫」など心当たりのある人も多いと思います。

医師不足の問題もありますが、まずは、自分たちが作り出した原因を皆で見つめ直すべきだと思います。

果たして、大きな病院やゴッドハンドを持つ名医がいる都会の方が長寿なのか。ないものねだりをするのでなく、今あるものに関心を持ってもらえたらと思います。

医師は、延岡市民の一人ひとりの共有財産であることを多くの人に知ってもらいたいです。

問合せ

宮崎県北の地域医療を守る会(市民協働まちづくりセンター内延岡市民力市場)
Tel.0982-20-5000
宮崎県北の地域医療を守る会<外部リンク>