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第25回若山牧水青春短歌大賞佳作入選作品(高校生の部)
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更新日:2025年4月1日更新
No | 入選作品 | 氏名 | 都道府県 | 市区町村 | 学校名 | 学年 |
1 | 教科書を見ないで書けるようになる「奴隷」という字赤ペン滲む | 堀田 沙央 | 青森県 | 三沢市 | 青森県立三沢高等学校 | 1 |
2 | レモンパイみたいな日々は幻想でたくあんみたいな日々を生きてる | 川又 陽奈望 | 岩手県 | 盛岡市 | 岩手県立盛岡第三高等学校 | 2 |
3 | 弁当の片隅にあるトマト見てあぁこの子は愛されてるな、なんて | 村上 響 | 秋田県 | 秋田市 | 秋田県立秋田北高等学校 | 2 |
4 | 午後五時の赤い教室 サッシ窓の影が十字架のように見えて | 佐々木 乃愛 | 秋田県 | 秋田市 | 秋田県立秋田北高等学校 | 2 |
5 | 冷製のカッペリーニのツナトマトその上にいるバジルになりたい | 岡村 奏汰 | 茨城県 | 結城市 | 茨城県立結城第二高等学校 | 3 |
6 | エアコンの効いた教室でペン回す隣の席の夏はいなくて | 青木 春香 | 茨城県 | 結城市 | 茨城県立結城第二高等学校 | 4 |
7 | 精神の育つ傾き徐々に減り拙く解いた三次関数 | 井原 舜生 | 茨城県 | 水戸市 | 茨城県立緑岡高等学校 | 1 |
8 | 高架駅水垢のついた窓越しに花火 少女は少女に戻る | 藤川 晴奈 | 群馬県 | 高崎市 | 伊勢崎市立四ツ葉学園中等教育学校 | 3 |
9 | 朝起きて時間ないのに占いを友の分まで確認してる | 安田 朝美 | 埼玉県 | 川口市 | 埼玉県立川口東高等学校 | 2 |
10 | 残されたページの数を見るように1人で散歩した夏の夜 | 土屋 沙音 | 千葉県 | 印旛郡酒々井町 | 千葉県立千葉高等学校 | 2 |
11 | 夏休み海を楽しむ昔の自分顔の分からぬ魚を食べる | 岡田 琉花 | 東京都 | 千代田区 | 千代田区立九段中等教育学校 | 1 |
12 | 開園を待ちつ弟と議論するパンダのしっぽは白だ黒だと | 森口 夕理香 | 東京都 | 大田区 | 渋谷教育学園渋谷高等学校 | 2 |
13 | 久しぶり塾友達に聞いてみる「ひとつ」の夏は「それぞれ」の夏 | 渡辺 紗永 | 東京都 | 新宿区 | 学習院女子高等科 | 1 |
14 | 君のその鼻の頭の笑いじわだけを見つめてたい時がある | 町田 珠理 | 東京都 | 新宿区 | 学習院女子高等科 | 2 |
15 | 春まではちゃんと割り勘だったのにお寿司おごってくれる先輩 | 進藤 璃子 | 東京都 | 新宿区 | 学習院女子高等科 | 2 |
16 | 何にでも”最後”だなんてつけないで入道雲はどこまでも浮く | 篠田 瑠璃奈 | 東京都 | 新宿区 | 学習院女子高等科 | 3 |
17 | 夏空にむきむきと立ついぬまきに海風とおる小田原城址 | 加藤 宥理 | 東京都 | 練馬区 | 早稲田大学高等学院 | 1 |
18 | お別れは必ずさみしいものでなく一つ居場所がまた増えただけ | 奥村 拓眞 | 東京都 | 練馬区 | 早稲田大学高等学院 | 1 |
19 | 醤油皿夕飯時は湖だ揺れる水面が餃子をうつす | 滝ケ崎 令 | 東京都 | 練馬区 | 早稲田大学高等学院 | 1 |
20 | 最寄り駅見覚えのある顔見つけ近づくほどに知らない君に | 牧野 文哉 | 東京都 | 練馬区 | 早稲田大学高等学院 | 1 |
21 | テストとか課題も部活も僕すらもくしゃくしゃにして旅に出ようよ | 桑田 潤之介 | 東京都 | 練馬区 | 早稲田大学高等学院 | 3 |
22 | スプーンに映る自分の面影はなんだか少しせつなくみえた | 新村 充輝 | 神奈川県 | 川崎市 | 東京学芸大学附属高等学校 | 1 |
23 | 反抗期家出を決意しましたが充電2%のスマホに気づく | 柳原 萌々子 | 神奈川県 | 横浜市 | 神奈川県立光陵高等学校 | 1 |
24 | 預かった秘密にどんな利子つけて返すか悩む女子の恋バナ | 鳥野 空音 | 神奈川県 | 横浜市 | 神奈川県立光陵高等学校 | 2 |
25 | 大好きだ学生証の顔写真富士山みたいな口してる君 | 中西 菫 | 神奈川県 | 横浜市 | 神奈川県立光陵高等学校 | 1 |
26 | 学びとは永遠であると知ったとき教科書が軽くなった気がした | 藤井 綾音 | 神奈川県 | 横浜市 | 神奈川県立光陵高等学校 | 1 |
27 | 微笑んだあなたは水だ 僕という枯れかけの苗を生かしてくれる | 永井 穂果 | 神奈川県 | 横浜市 | 神奈川県立光陵高等学校 | 1 |
28 | 足元が水没していく感覚と君の言葉はきっと似ている | 山本 未生 | 神奈川県 | 横浜市 | 神奈川県立光陵高等学校 | 2 |
29 | 一瞬の命燃やして光るから高校生つて雪だとおもふ | 北原 大地 | 神奈川県 | 横浜市 | 神奈川県立光陵高等学校 | 3 |
30 | 勝ちたいに理由は必要ないじゃんね飛行機雲は高いほどいい | 池野 弘葉 | 神奈川県 | 横浜市 | 神奈川県立光陵高等学校 | 3 |
31 | 今日だけはわがまま娘でいさせてよあとで奥歯は磨いとくから | 樫下 小春 | 神奈川県 | 横浜市 | 神奈川県立光陵高等学校 | 3 |
32 | 炎天下木陰の横の長椅子にセミの抜け殻私も抜け殻 | 齊藤 遥夏 | 神奈川県 | 鎌倉市 | 鎌倉女学院高等学校 | 2 |
33 | ローファーが蹴りあげる水をあびている半径きみの傘の外側 | 早瀬 可憐 | 神奈川県 | 逗子市 | 山手学院高等学校 | 2 |
34 | シャーペンの芯がポキンと折れるような恋の終わりがあることを知る | 寒川 千世 | 神奈川県 | 逗子市 | 山手学院高等学校 | 1 |
35 | 聞きたくない進路選択その言葉洗濯機に入れ洗ってみたい | 井上 歩香 | 岐阜県 | 飛騨市 | 岐阜県立飛騨神岡高等学校 | 3 |
36 | 告白のための勇気を持つための体育祭のぬるいカルピス | 山田 ひなの | 愛知県 | 豊橋市 | 愛知県立時習館高等学校 | 2 |
37 | 水上を滑るボートが水を分く水ようかんを切り出すように。 | 三浦 正義 | 三重県 | 津市 | 三重県立津高等学校 | 1 |
38 | 海へ行くテスト終わりの約束は今日の私をやさしく包む | 濱地 千優 | 三重県 | 津市 | 三重県立津高等学校 | 2 |
39 | 音出しでいつも躊躇う一音目ドラムの音はまだ大きすぎる | 数胴 菜月 | 三重県 | 津市 | 三重県立津高等学校 | 1 |
40 | 無駄知識何も生まれず何も得ずしかし案外最強の武器 | 草深 寛明 | 三重県 | 津市 | 三重県立津高等学校 | 2 |
41 | 兄弟と料理バトルし母さんはカルボナーラの僕を選んだ | 森本 誠也 | 京都府 | 京都市 | 大谷高等学校 | 3 |
42 | 雑音を遮るために潜ってくそこではただわたしが待っている | 岡田 佳子 | 大阪府 | 大阪市 | 大阪府立水都国際高等学校 | 2 |
43 | 蝉の声聞きつつふっと地面見る赤目のセミが見つめてきてる | 鈴木 富賀 | 大阪府 | 大阪市 | 大阪府立水都国際高等学校 | 2 |
44 | イヤホンで好きな音楽分けながら君と歩くいつもの道 | 梶澤 亜夢 | 大阪府 | 大阪市 | 大阪府立水都国際高等学校 | 2 |
45 | 夕立に降られて駆ける帰り道単語帳が少し濡れる | 上原 雪月香 | 大阪府 | 大阪市 | 大阪府立水都国際高等学校 | 2 |
46 | バイト中花火の音がなっている働きながら音を楽しむ | 片山 優菜 | 大阪府 | 吹田市 | 大阪府立吹田高等学校 | 3 |
47 | やせていく私の筆箱コンパスも定規もいらぬタブレット授業 | 河野 秀誠 | 鹿児島県 | 出水市 | 出水中央高等学校 | 2 |
48 | アオハルとすぐ言う母がうざいので学校生活5割で報告 | 志田 佳乃子 | 宮崎県 | 宮崎市 | 宮崎県立宮崎西高等学校 | 1 |
49 | 教室は深海 退学知らされて誰かが息継ぎするまでの鼓動 | 緒方 ゆい | 宮崎県 | 宮崎市 | 宮崎県立宮崎西高等学校 | 2 |
50 | 将来の夢は安定公務員でも昔の夢はダンゴムシ | 久保田 勇駕 | 宮崎県 | 都城市 | 宮崎県立都城農業高等学校 | 3 |
51 | あたたかくて優しいけれどそっけない君はまるでストレートティー | 大村 悠月 | 宮崎県 | 都城市 | 宮崎県立都城農業高等学校 | 3 |
52 | 三年間毎日会ったあの猫は明日も僕を待ってるだろう | 原口 楓 | 宮崎県 | 都城市 | 宮崎県立都城農業高等学校 | 3 |
53 | 自習室しんと静まる空間でシャーペンの音まだ戦える | 但田 和泉 | 宮崎県 | 児湯郡高鍋町 | 宮崎県立高鍋高等学校 | 2 |
54 | ロウソクの火を吹き消していくようにミャンマー歴代王朝唱う | 森山 文結 | 宮崎県 | 延岡市 | 延岡学園尚学館高等部 | 1 |
55 | 君だけがどこにもいないぼんやりと君のことを思う17の夏 | 高浜 莉緒奈 | 宮崎県 | 延岡市 | 宮崎県立延岡星雲高等学校 | 2 |
56 | 月、火、水、木、金曜日カタツムリ土、日曜日風のよう | 横山 恭佑 | 宮崎県 | 延岡市 | 宮崎県立延岡高等学校 | 1 |
57 | あなたとの会話で香るキンセンカ密かに好きな掃除の時間 | 礒野 誠也 | 宮崎県 | 延岡市 | 宮崎県立延岡工業高等学校 | 3 |
58 | 授業中彼女に借りた教科書の福沢諭吉に髭生やしたり | 尾崎 陸久 | 宮崎県 | 延岡市 | 宮崎県立延岡工業高等学校 | 1 |
59 | 夕立が降って戻った教室はいつもと同じ騒がしい場所 | 山田 隼 | 宮崎県 | 延岡市 | 宮崎県立延岡工業高等学校 | 3 |