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第25回若山牧水青春短歌大賞佳作入選作品(大学生等及び一般の部)

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No 入選作品 氏名 都道府県 市区町村 学校名 学年
1 要点がうまく電話で言えなくて後からメールを送ってしまう 住吉 和歌子 北海道 札幌市    
2 羽をちぎられたちょうちょの声がする、しないで割れる3年2組 西尾 実優 北海道 札幌市 藤女子大学 1
3 放課後の窓辺ふくらむカーテンに紛れささやく恋の始まり 武市 小春 北海道 釧路市    
4 靴紐を結び直しているばかりスタート切れずに大人になった 月舘 玲子 青森県 八戸市    
5 絵の具では出せぬ色だね少年はデッサン中のラディッシュつまむ 坂本 秀子 青森県 三戸郡南部町    
6 あやめ咲く園なる池にあつまれるとんぼは不思議とみな瑠璃のいろ 渋谷 史恵 宮城県 多賀城市    
7 亡き祖母の家のさくらは満開で散らないままのグーグルマップ 藤田 留実子 秋田県 能代市    
8 りんごの皮を切らずに剥けたら合格と念じて剥いた115センチ 阿久津 孝子 茨城県 古河市    
9 物置の少年ジャンプを片付けるごめんで全て済んでた頃の 木村 竜也 栃木県 小山市    
10 被災地の風はおさまり吾がまえを雪虫ひとつ過ぎてゆきたり 川野 忠夫 群馬県 伊勢崎市    
11 「3人」が「2人と1人」へ変わるとき「1」が定位置わたしの青春 小島 富美子 埼玉県 川越市    
12 屋根に石置きて風鳴る漁師町柊を挿し鰯を飾る 請関 邦俊 埼玉県 飯能市    
13 配膳のAIロボット進み来る思はず我は通路を譲れり 陶久 要 埼玉県 所沢市    
14 続編を期待されてる小説の恋人たちはまだ春のなか 芍 薬 千葉県 千葉市    
15 傷ひとつない革靴に気づいた日電車を降りて川辺を歩く 蓮江 友佳子 東京都 北区    
16 濁らないあなたの街の駅名を口に出したら揺れる天窓 中村 圭亮 東京都 江東区    
17 晴天の真昼の青を3センチほど切り取って付箋にしたい 坪井 麻衣 東京都 世田谷区    
18 タイパでは計測できぬ豊かさよ春の駅舎に君を待つこと 中村 成吾 東京都 豊島区    
19 待っているこころは知らぬ鳩時計十一回も飛び出して来る 稲山 博司 東京都 練馬区    
20 いつまでもバスに手を振る祖母をまたひとりぼっちにする新学期 澪那 本気子 東京都 練馬区    
21 キジトラに誘われ曲がる初めての路地はわたしを疑っている 淡化 張 東京都 八王子市    
22 汗かけば回したくなる洗濯機らせんの動きは夏のめまいだ 新村 衣里子 神奈川県 川崎市    
23 現代の臨場感に沿いながら僕の心にある室外機 瀬崎 薄明 神奈川県 川崎市 法政大学 4
24 パツパツと蚕が桑を食むような音立てて降る故郷の雨 前田 伸夫 神奈川県 川崎市    
25 風光る五月にふたり部屋にいて外界のことばっかり話す 森永 理恵 神奈川県 横浜市    
26 社会人初日の姉の背中には三ミリくらい羽が生えていた 夏木 澪 神奈川県 横浜市 京都大学 4
27 力いっぱい輪ゴムみたいな字が並ぶいちねんせいの学習ドリル 高橋 愛花 神奈川県 横浜市 横浜市立大学 2
28 浴槽に張られたお湯はやわらかくもうすぐつぎの台風が来る 小田 絵梨子 神奈川県 横須賀市    
29 僕達の空白ばかりの行間をリリンと鈴虫が埋めてゆく 友常 甘酢 神奈川県 横浜市    
30 傍らに亡き妻想ひ右よりに傘をかしげて日課の散歩 井上 靖 神奈川県 小田原市    
31 しぼられた水着がずっと乾かないまだぼくたちは夏の内側 小松 百合華 神奈川県 平塚市    
32 奥様に先立たれたと言う老いの焚く落ち葉より二筋の煙 柳川 維 神奈川県 秦野市    
33 僕たちの寿命を足して2で割ってどちらも寂しくない終わり方 外村 幸大 富山県 黒部市    
34 交際を知らせるために帰省して稲田の道を彼と行くなり 小林 陸人 福井県 坂井市 金沢学院大学 4
35 先頭の車両より見る鉄路とは悲しいほどに今も変わらぬ 丸山 哲史 長野県 東御市    
36 誕生と死とは視界の外に置き日々は鯖雲みたいにつづく 前川 泰信 岐阜県 可児市    
37 自らに集中をする毎日で今朝は豆乳ラテではじめた 田中 教平 静岡県 富士市    
38 すもも有るお前の好きなすもも有る食べさせたいがもうここに居ぬ 白水 秀美 愛知県 名古屋市    
39 七十八円で売られていた君はうちに来て私だけのスミレになった 伊藤 弘子 愛知県 名古屋市    
40 さめたいとさめたくないを繰り返し夢の折り目に君をとどめる 中谷 有希 愛知県 名古屋市    
41 タイヤ四つ替へし四人が四本の手を上げ作業完了を告ぐ 清水 良郎 愛知県 名古屋市    
42 ストリートピアノの動画ながれきて調べの奥の雑踏を聴く 小山 肇美 三重県 松阪市    
43 あなたから聞こえてしまう「しにたい」をなるべく柔い毛布で包む 伊藤 唯莉 三重県 亀山市    
44 隣にはいまだに敬語を使う人。それでも二人、十五夜の月 四十坊 広大 京都府 京都市 京都大学大学院 1
45 羽化をする蝶の気分だ靴紐を結び直していま立ち上がる 濱岡 学 京都府 宇治市    
46 AIもやがて恋する未来がくる如何に処理する別れのプロセス 田中 伸一 京都府 長岡京市    
47 雲一つ無い青空は苦手です ロッカーの中はぐっちゃぐちゃです 篠 孝司 大阪府 大阪市    
48 もがいては何かになろうとしたけれどそうか私はすでに私だ 松下 美里 大阪府 大阪市    
49 樺太はふる里なれど異国なり引き揚げてから行くこともなし 安藤 知明 大阪府 豊中市    
50 おひな様飾り毎年3月にほほ笑む祖母を我は見ていた 中村 鈴奈 大阪府 豊中市    
51 曲がり角できみとぶつかる練習をしているうちは春など来ない 青木 日向子 兵庫県 西宮市 同志社大学 1
52 もうここが夏だと気づく階段の途中できみが振り返るから 大津 穂波 奈良県 大和郡山市    
53 悲しみの線はいつしか途切れゆき点となりゆく 蒲公英の道 西土井 京子 鳥取県 鳥取市    
54 抗がん剤続行か否か惑う日々一喜一憂に葉ざくらゆれる 中野 勝枝 島根県 隠岐郡海士町    
55 お互いに一人で生きていけるけどだから明日も会いたいのです 川島 裕子 岡山県 岡山市    
56 亡母の味守りてぬか漬食べ頃に姉妹で食めば戦後が香る 河本 弘子 岡山県 津山市    
57 ポケットの数が足りない隠したいわたしはわたしを両手で抱える 堀 将大 岡山県 倉敷市    
58 汗で蒸す体育館であと一歩椿のようにシャトルが落ちた 池田 陽一郎 広島県 呉市 呉工業高等専門学校 4
59 すれ違う人らの瞳に写ってるわたしはおそらくわたしではない 井ノ口 皓 山口県 光市    
60 今日僕は何に向かって笑うだろう勝手口にはクチナシの花 磯谷 祐三 山口県 山陽小野田市    
61 新聞でボールとバットこしらへて孫らと婿が庭にはづめり 中平 妙子 高知県 須崎市    
62 我慢することを止めれば人生の扉が開く後期高齢 二宮 正博 福岡県 筑紫野市    
63 虫捕りの少年達はサンダルで毎秒終わる夏を駆けてく 河島 光里 福岡県 福岡市    
64 ときめきが枯渇しました修復は可能でしょうかドクターに聞く 古賀 由美子 佐賀県 唐津市    
65 ハンガーの左さがりの夏服にしみりしみりと虫なく夕暮れ 河内 敦子 熊本県 天草市    
66 夕暮れの校舎の隅に泥だんご明日の仕上げを待ってる六個 石井 かおり 大分県 日田市    
67 簡素なる結婚祝い顔合わせ両家静かに写真におさまる 小原 忠教 鹿児島県 曾於市    
68 黒揚羽は喪章のごとく花に舞ふ原爆忌近き暑き真昼を 水津 寿和子 宮崎県 延岡市    
69 その指で摘ままれたならもうそれはとくべつかちのあるほこりだね 坂元 菜都紀 宮崎県 延岡市    
70 えり好みしている場合じゃないんじゃない云われし吾はハローワーカー 紀有野 束男 宮崎県 延岡市    

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