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内藤家伝来の武具甲冑類 馬具15
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更新日:2022年4月1日更新
内藤家伝来(ないとうけ でんらい)
矢屏風蒔絵鐙(やびょうぶまきえあぶみ)
【時代】
江戸時代
【種類】
馬具(鐙)
【形状等】
高:27.4cm 幅:15.3cm
総体詰梨子地。金薄肉高蒔絵に螺細、切金を交えて文様を表す。
【説明】
総体を金詰梨子地とし、秋草や雲流、波文などが描かれた矢屏風を金薄高蒔絵で表し、矢羽、鏃の部分には螺細、切金を交えるなど技法が凝らされている。細工が緻密で意匠にも優れた鐙である。正面の縁などは下地が見えるほど擦れており、使用頻度が高かったことを物語っている。
この鐙は内藤家「御召御武具台帳」に「豊後犬飼居住池辺田村献上」の添書があるもの。池辺田村は豊後稙田木ノ上生まれ。代々延岡領の郷士で、豊後における勤皇の志士として知られる。