本文
内藤家伝来の武具甲冑類 馬具10
印刷ページ表示
更新日:2022年4月1日更新
内藤家伝来(ないとうけ でんらい)
雲竜螺鈿鞍(うんりゅうらでんくら)
【時代】
江戸時代
【種類】
馬具(鞍)
【形状等】
前輪:高27.0cm 馬挟:32.0cm 中央幅:7.3cm 厚:3.2cm
後輪:高24.7cm 馬挟:39.0cm 中央幅:7.8cm 厚:3.9cm
居木:長39.0cm 幅:8.8cm 乗間:34.5cm
付属品:四方手4個。力革1組、したぐら1組。
海有。総体黒漆塗。螺鈿、伏せ才色技法で雲龍を表す。居木先、山形、居木縁などに青貝を散らす。
居木裏線刻銘左「寛文二年/九月日」右(花押)
【説明】
総体を黒漆塗りにし、両輪の内外と居木の上面に螺鈿で雲龍の文様を表し、居木先、山形、居木の縁などには青貝を散らす。
この鞍に使われている螺鈿は、夜光貝を長時間煮て薄く剥がした剥貝が使用されており、貝の裏に赤や青の顔料を塗った伏せ彩色という華やかな技法が使われている。
居木裏には左に「寛文二年(1662)九月日」の年記、右に(花押)が線刻されている。