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内藤家伝来の武具甲冑類 馬具 9
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更新日:2022年4月1日更新
内藤家伝来(ないとうけ でんらい)
下がり藤紋破七宝繋蒔絵鞍(さがりふじもんやぶりしっぽうつなぎまきえくら)
【時代】
江戸時代
【種類】
馬具(鞍)
【形状等】
前輪:高27.5cm 馬挟:32.0cm 中央幅:7.0cm 厚:3.0cm
後輪:高26.0cm 馬挟:38.5cm 中央幅:7.5cm 厚:3.1cm
居木:長38.1cm 幅:9.7cm 乗間:34.5cm
海無。総体詰梨子地。金薄肉高蒔絵、金銀平蒔絵で下がり藤紋、七宝繋紋、霞を表す。
居木裏墨書銘左「慶安元年/五月吉日」右「助元(花押)」
【説明】
総体を詰梨子地とし、金薄肉高蒔絵で前輪と後輪の外側中央に内藤家の家紋である下がり藤紋、両輪の内外に破七宝紋を表し、銀平蒔絵に一部金平ら蒔絵を交えた霞をあたかも下がり藤紋を月に見立てたかのように散らした優美な意匠の鞍である。
居木裏には右に「慶安元年(1648)五月吉日」の年記と左に作者「助元(花押)」の墨書がある。