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内藤家伝来の武具甲冑類 馬具 6

印刷ページ表示 更新日:2022年4月1日更新

内藤家伝来(ないとうけ でんらい)
真向兎紋桜花散蒔絵鞍(まむきうさぎもんおおかちらしまきえくら)

馬具06

【時代】
江戸時代

【種類】
馬具(鞍)

【形状等】
前輪:高28.6cm 馬挟:32.1cm 中央幅:8.0cm 厚:3.1cm
後輪:高26.6cm 馬挟:38.1cm 中央幅:8.2cm 厚:3.1cm
居木:長38.8cm 幅:9.8cm 乗間:34.0cm
海有。両輪外側黒漆塗、中央に金高蒔絵で真向兎紋を表し、金銀薄肉高蒔絵で桜花を散らす。居木裏両端布着せ。両輪内及側居木上面錫梨子地。
居木裏墨書銘左「慶安五年/九月吉日」右「助元(花押)」

【説明】
両輪内と居木上面を錫梨子地に仕立て、前輪と後輪の外側を黒漆塗りにして、中央に真向か兎紋を金高蒔絵で表し、回りに金銀 薄肉高蒔絵で桜花を散らす。桜花は一部に薄蒔を交えてアクセントを付けている。兎の文様は桃山から江戸時代にかけて異常に耳が長くなり、波の文様と組み合 わされてあらゆる分野の工芸品に用いられ流行した。特に真向きの兎は江戸時代17世紀の美術工芸品に多くみられる。
居木裏左に「慶安五年(1652)/九月吉日」の年記、右に作者名「助元(花押)」が墨書きされている。保存状態が良く、意匠の優れた鞍である。