内藤家伝来の武具甲冑類　甲冑 2

伝内藤義泰（ないとうよしやす）所用
紫糸縅二枚胴具足（むらさきいとおどしにまいどうぐそく）

【時代】

江戸時代17世紀

【種類】

具足

【形状等】

兜
鉄黒漆塗四十八間小星兜、金覆輪筋、星：金箔押し、前立：鍬形革金箔押、錣：鉄金切付札紫糸縅五段下り

頬当
目の下頬、曲輪鉄黒漆塗、垂鉄切付札紫糸縅五段下り

胴
鉄金切付札紫糸縅二枚胴、金具廻梨子地に桐、下り藤九曜紋と唐草文蒔絵

草摺
金切付札紫糸縅九間五段下り

袖
大袖：革金切付札紫糸縅六段下り、八双：笄金物に赤銅唐草透、九曜、唐草、桐紋鋲

籠手
六本篠籠手

佩楯
瓦佩楯

喉輪
鉄切付札金泥紫糸縅二段下り

【説明】

内藤家六代義泰(1619～1685)所用と伝えられる具足。
義泰は五代忠興の子。
寛文十年(1670)家督を継ぎ磐城平藩城主となった。
義泰は風虎と号し、和歌や俳諧をよくした文人でもある。
兜は黒漆塗の四十八間小星兜。胴は鉄金切付札を紫糸で縅したもので、金具周りは金梨子地に桐、下り藤、九曜紋と唐草紋を金平蒔絵で表す。​