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第16回若山牧水青春短歌大賞佳作入選作品(大学・一般の部)

印刷ページ表示 更新日:2021年12月15日更新
 
No. 入選作品 氏名 都道府県 市区町村 学校名 学年
1 三日目に寂しくなって謝ったカフェ・オ・レふたつたっぷり注ぐ 阿久津 孝子 茨城県 古河市    
2 食材として生かされている水槽の鯛の目玉が私に向いた 北島 清子 茨城県 結城市    
3 隼の飛行場跡に麦実り崩れし兵舎包む夏草 野口 武男 茨城県 筑西市    
4 空襲に親とはぐれた妹の細く小さな右手忘れず 杉島 紘子 茨城県 結城市    
5 日本中伸し烏賊のごとく猛暑なり天気予報の画面は真っ赤 小川 良子 茨城県 つくば市    
6 あなたから私がぺりっとはがされて真昼の白に雨の降りゆく 山内 佳織 茨城県 つくば市    
7 君からの連絡を待つ午後十時聴覚だけがやけに鋭い 伊藤 太郎 東京都 大田区 慶應義塾大学 4
8 好きだから両手で顔を覆ったのこっちを見ないであっちも見ないで 高橋 慶 東京都 練馬区 慶應義塾大学 4
9 「の」のかたちほのぼのねむるみいちゃんは髪からプールの匂いをさせて 水野 真由美 神奈川県 横浜市    
10 青春の規則正しい恋もしてロマン・ロランを読みし青い夜 吉川 弘子 神奈川県 川崎市    
11 何時の日もハキハキものを言いし人癌病棟に言葉少なし 柳川 維(※) 神奈川県 秦野市    
12 ときめきの余韻残して落とす針我が青春のポールモーリア 沢登 清一郎 山梨県 笛吹市    
13 Tシャツの君の鎖骨のふっくらと初夏を奏でるまばゆきカーヴ 今井 克己 静岡県 静岡市    
14 最後まで苺が残るショートケーキ核心避けている君と我 井田 寿一 滋賀県 東近江市    
15 「さよなら」のあふれる春を彼にだけ「またね」と言った卒業式の日 山室 知穂 岡山県 岡山市 就実短期大学 2
16 雨が好きなのに天気が悪いと言う悪いこととは何なのだろう 石山 真太郎 岡山県 岡山市 就実大学 3
17 傘を忘れびしょぬれだけど六月の君と笑って駅まで走る 山地 健太 岡山県 岡山市 就実大学 3
18 添付画像にプリンが五つ写ってる離れて暮らす私の分も 井上 菜月 岡山県 岡山市 就実大学 2
19 背を伸ばし小さな桃に袋かけ祖父母と過ごした初夏のこと 友國 沙織 岡山県 岡山市 就実大学 2
20 「恋の味」を訳知り顔に語られて私は飴を噛み砕きつつ聞く 星島 英恵 岡山県 岡山市 就実大学 2
21 マニキュアの女の爪の鋭きに似て走りゆく赤いポルシェは 渡邉 奈緒 岡山県 岡山市 岡山大学 2
22 半角英数字8~16のIDで保護される私 穴水 裕子 岡山県 岡山市 岡山大学 2
23 私の部屋が自分の部屋みたいだって言ってあなたは眠ってしまう 川上 まなみ 岡山県 岡山市 岡山大学 2
24 喜寿などとめでたがるにはまだ早い目指すは百歳たっぷりとある 清水谷 眞也 福岡県 福岡市    
25 祖の墓に冷たき水を供へむとふかあく深くつるべを下す 長渡 栄子 宮崎県 日向市    
26 同窓会にちゃん付けにて我を呼ぶ君はあの頃姓で呼んでた 田中 豊子 宮崎県 日南市    

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