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第4回 若山牧水青春短歌大賞佳作入選作品(高校生の部)
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更新日:2021年12月14日更新
No. | 入選作品 | 氏名 | 都道府県 | 市区町村 | 学校名 | 学年 |
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1 | シャーペンの芯を買うたび思うこと学びし時間確かに感ず | 高橋 千春 | 山形県 | 山形市 | 山形西高校 | 2 |
2 | ひとりきり震えて膝を抱いていた頭上に過ぎゆく時間を恐れて | 田口 綾子 | 茨城県 | 水戸市 | 水戸第一高校 | 2 |
3 | くるぶしに風の気配を感じつつ駆け上がりゆく夏の階段 | 諏訪 沙保里 | 茨城県 | 高萩市 | 松丘高校 | 1 |
4 | 木漏れ日の光の中を散歩する赤いさつきの板垣の道 | 竹森 晴菜 | 茨城県 | 高萩市 | 松丘高校 | 1 |
5 | あの人は家に泊まると安心し時々寝言もハッキリと言う | 田畑 慎吾 | 茨城県 | 下館市 | 下館第一高校(定時制) | 2 |
6 | 通帳の数字がだんだん減っていく節約限界仕事が欲しい | 島田 健太 | 茨城県 | 下館市 | 下館第一高校(定時制) | 3 |
7 | 学校と両立だけどがんばるよ俺の仕事はゴミ分け仕事 | 佐藤 英幸 | 茨城県 | 下館市 | 下館第一高校(定時制) | 4 |
8 | 青い空首が疲れて下向くと田んぼの上も澄んだ青空 | 雪田 恵里子 | 茨城県 | ひたちなか市 | 佐和高校 | 3 |
9 | 上履きのつぶれたカカト起こしあげ大学入試へ走っていこう | 神保 真希 | 千葉県 | 九十九里町 | 九十九里高校 | 3 |
10 | 大人たち目をつぶり立つそこらじゅう電車内での体力温存 | 沖野 真莉子 | 東京都 | 調布市 | 桐朋女子高校 | 2 |
11 | 思い出すと君の名前を教科書の隅に書いてはまたすぐ消して | 船山 英将 | 東京都 | 八王子市 | 穎明館高校 | 2 |
12 | 遮断機があがると君はもういないあなたはどこへ行ったのだろう | 若原 成幸 | 静岡県 | 沼津市 | 加藤学園高校 | 1 |
13 | 去年よりスイカが冷たく感じるこの瞬間が少し切ない | 山口 真理 | 静岡県 | 沼津市 | 加藤学園高校 | 2 |
14 | いやだなあとは言いながら盛り上がる体育祭のリレーや騎馬戦 | 佐藤 舞佑子 | 愛知県 | 名古屋市 | 金城学院高校 | 2 |
15 | 黄色なうちのにがうりわたしみたいみんなの中で変に目立つ | 宇野 温子 | 滋賀県 | 草津市 | 湖南農業高校 | 1 |
16 | 先生の後ろ姿と黒板にチョークの音がひびく教室 | 松田 樹 | 京都府 | 福知山市 | 福知山淑徳高校 | 1 |
17 | かまきりのぎらりと光る目の中にこんな私も写っているの | 竹内 亜莉奈 | 大阪府 | 東大阪市 | 近畿大学付属高校 | 1 |
18 | もうすこしあとすこしだけあの人の背中見つめて進む夕暮れ | 山野 沙紀 | 大阪府 | 大阪市 | 明浄学院高校 | 1 |
19 | 三回忌田舎の家で経を上げ見事今年は睡魔に打ち勝つ | 石坂 茂樹 | 大阪府 | 堺市 | 三国丘高校 | 2 |
20 | 水泳の季節が過ぎたプールにはコースロープがさびしくゆれて | 秋山 直輝 | 和歌山県 | 和歌山市 | 桐蔭高校 | 1 |
21 | 塾帰り最終バスにとびのると後部座席に父の顔 | 久田 育生 | 広島県 | 呉市 | 呉三津田高校 | 1 |
22 | 放課後のみんなの音色が響き合う夕日がさしこむ音楽室で | 森田 真理絵 | 広島県 | 海田町 | 海田高校 | 3 |
23 | あと一歩近づけれればいいのになノイズの中のあなたの声に | 南 和寛子 | 徳島県 | 井川町 | 辻高校 | 2 |
24 | キーパーの勲章だよと苦笑い君の体に青あざ絶えず | 勝瑞 真央 | 徳島県 | 池田町 | 池田高校 | 2 |
25 | 自転車のかごに乗ってるかえるの子私と一緒にさあいこう | 荒木 美紀 | 福岡県 | 城島町 | 三潴高校 | 3 |
26 | 日本に有事法が成立し一つの時代始まっている | 久保 伊広 | 福岡県 | 八女市 | 西日本短期大学付属高校 | 3 |
27 | 試合まであと何日と数字見るカレンダーに咲くコスモスの花 | 石井 直人 | 福岡県 | 八女市 | 西日本短期大学付属高校 | 2 |
28 | みつばちが向日葵の実を食べている私はそれをじっと見ていた | 福永 幹子 | 福岡県 | 八女市 | 西日本短期大学付属高校 | 2 |
29 | あの人のいる教室を通るためわざとトイレに遠まわりする | 立石 進 | 福岡県 | 大牟田市 | 大牟田高校 | 2 |
30 | 勇気をだし言った言葉は好きでした思いかえせば過去形だった | 久米 真由佳 | 福岡県 | 北九州市 | 小倉商業高校 | 3 |
31 | 向日葵を見上げてまぶし炎天下むぎわら帽子を深くかぶる | 前野 夕貴 | 福岡県 | 北九州市 | 小倉商業高校 | 3 |
32 | 甥っ子が話し始めてうれしくてついつい何度も名前を呼ばせる | 安藤 真未 | 福岡県 | 北九州市 | 小倉商業高校 | 3 |
33 | 周りには何にも見えず夕方に船が一隻水平線よ | 宮原 俊介 | 福岡県 | 大川市 | 大川工業高校 | 3 |
34 | 目の前に鏡なのかと覗いたらじわじわ消えてドッペルゲンガ― | 北島 祥一 | 福岡県 | 大川市 | 大川工業高校 | 2 |
35 | 曾祖母は遠く薄れた記憶から我が名引き出し笑顔で呼んだ | 上本 彩加 | 宮崎県 | 宮崎市 | 日向学院高校 | 1 |
36 | 道路のへこみ水溜りのぞいてみると二枚の落ち葉寄り添っている | 野間 稚菜 | 宮崎県 | 宮崎市 | 日向学院高校 | 2 |
37 | 旅に出てさびしくなって立ち止まり少し思ってまた歩きだす | 菊池 禎充 | 宮崎県 | 延岡市 | 延岡工業高校 | 2 |
38 | 祝子川遊泳するのは禁止だが毎日毎日泳いでいるよ | 甲斐 慎一郎 | 宮崎県 | 延岡市 | 延岡工業高校 | 2 |
39 | 汗をかき夕暮れ時までもう少し校舎に向かってトランペットを吹く | 大山 紗智子 | 宮崎県 | 延岡市 | 聖心ウルスラ学園高校 | 1 |
40 | 帰宅して準備してある夕飯を一人で食べるあのさびしさ | 甲斐 紀章 | 宮崎県 | 延岡市 | 延岡西高校 | 1 |
41 | 学校の校舎の中に見える影自分の姿思い出される | 津田 麻里恵 | 宮崎県 | 延岡市 | 延岡西高校 | 1 |
42 | パチパチとたき火のするのが聞こえてきて家に帰ろうと思うときがある | 浅井 優輔 | 宮崎県 | 延岡市 | 延岡西高校 | 1 |
43 | 教室で人が消え去りふと思うなんて広いんだこの箱は | 永田 有紀 | 宮崎県 | 延岡市 | 延岡西高校 | 3 |
44 | 寒い冬みんなで囲むおでん鍋みんなの距離ちかくなるなる | 工藤 千草 | 宮崎県 | 延岡市 | 延岡学園高校 | 3 |
45 | 窓越しに薄墨の空バスに揺れ大きく沈む疲れた体 | 弓山 大輔 | 鹿児島県 | 川内市 | 川内高校 | 1 |
46 | バドミントン疲れて二人寝ころんだしろつめ草と相談中です | 佐別 當友希 | 鹿児島県 | 隼人町 | 鹿児島工業高等専門学校 | 2 |
47 | この間やけに静かな朝だった気づけば寮にいるの俺だけ | 杉田 裕次郎 | 鹿児島県 | 隼人町 | 鹿児島工業高等専門学校 | 2 |
48 | 母が見て無言で返す通知表父も同じく無言で返す | 中西 栞 | 鹿児島県 | 末吉町 | 末吉高校 | 3 |
49 | 「父の日用?」「いえ自分の」と甚平を買って帰れば母が驚く | 平田 菜穂子 | 鹿児島県 | 上福元町 | 開陽高校 | 3 |
50 | 足音で私の脳が動き出す近づいてくるのんきなあなた | 新垣 愛子 | 沖縄県 | 石川市 | 石川高校 | 3 |
51 | 歳なのかいつも一言多い父聞かないふりつつ何とかしなきゃ | 伊波 朋美 | 沖縄県 | 石川市 | 石川高校 | 3 |