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第2回 若山牧水青春短歌大賞佳作入選作品(高校生の部)
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更新日:2021年12月13日更新
No. | 入選作品 | 氏名 | 都道府県 | 市区町村 | 学校名 | 学年 |
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1 | 木の影とわれの影とのドッキング小さな幸せ感じる一瞬 | 石鉢 典子 | 青森県 | 八戸東高校 | 1 | |
2 | 半袖に橋わたる風含ませて自転車をこぐ空とべるかも | 猪股 沙織 | 秋田県 | 由利高校 | 2 | |
3 | スーパーの魚屋さんの包丁で指を切っても学校に行く | 猪瀬 則勝 | 茨城県 | 下館第一高校 | 3 | |
4 | きらきらと松の雫が光るのは鼓動している僕がいるから | 金子 健 | 群馬県 | 尾瀬高校 | 3 | |
5 | 花は咲くこの六月の雨の下七色にひらくみちにもみちにも | 中島 浩文 | 千葉県 | 柏日体高校 | 2 | |
6 | 2時間め授業終わって弁当のにおい漂う二年A組 | 糟谷 由美子 | 千葉県 | 我孫子高校 | 2 | |
7 | ソーダ水パチパチはじく夏の夜浴衣姿にほほ赤くする | 宮田 聖子 | 東京都 | 目黒高校 | 2 | |
8 | 夕暮れの静まりかえった禅林寺太宰と鷗外何語り合う | 滝川 愛子 | 東京都 | 目白学園高校 | 1 | |
9 | 太陽の下君に手をひかれ気づく空いっぱいの入道雲に | 三枝 彩 | 神奈川県 | 深沢高校 | 1 | |
10 | 夏祭り買ったお面をしたままで遊んだ友の素顔は知らず | 小田切 麻以 | 神奈川県 | 深沢高校 | 1 | |
11 | 笑い声絶えることなきこの部屋に「俺も入れて」と鳶が鳴いてる | 佐野 道政 | 神奈川県 | 深沢高校 | 1 | |
12 | 夏の夜に線香花火せつなくてぽとりとおちて暗闇になる | 水上 朋香 | 神奈川県 | 関東学院高校 | 2 | |
13 | 夏草が揺れる公園で君の手を握ろうとしてふと目を閉じる | 斎木 勝紀 | 新潟県 | 松代高校 | 3 | |
14 | 変わらない君というパーツがスッポリと抜けただけのいつもの生活 | 若月 辰則 | 新潟県 | 松代高校 | 3 | |
15 | しわしわのあなたの手平にぎりしめ話をしよう家族の名前 | 武江 修子 | 新潟県 | 松代高校 | 1 | |
16 | 朝顔の小さき花を見て思う子供の頃の朝の感触 | 滝川 弥生 | 石川県 | 穴水高校 | 3 | |
17 | とりたてて誰のためということもない机の上の朝顔サルビア | 野口 晴加 | 金沢市 | 金沢大学教育学部付属高校 | 1 | |
18 | 居場所とは君のとなりにいるときで君が死んだらどうなるだろう | 田中 慶子 | 福井県 | 科学技術高校 | 2 | |
19 | 一人辞めまた一人辞め十五人辞めれなくなったこの部活動 | 石川 浩之 | 静岡県 | 桐陽高校 | 3 | |
20 | 「風鈴がほしいね」と言う母のそば麦茶の氷からから鳴らす | 新保 吏絵子 | 静岡県 | 静岡高校 | 1 | |
21 | 岡村にいったらきっと思い出すあなたと食べたゆずシャーベット | 内藤 沙織 | 愛知県 | 新城東高校 | 3 | |
22 | ふるさとで潮風が吹くさわやかに流れる海の音が聞こえる | 青山 光樹 | 愛知県 | 一宮聾学校 | 3 | |
23 | 運転席あなたがいつも口ずさむその歌私も好きになってた | 内田 亜依子 | 三重県 | 木本高校 | 3 | |
24 | 教室に我が彫りし傷まだ残り過ぎた時間が懐かしきかな | 水谷 友美 | 三重県 | 久居農林高校 | 3 | |
25 | びんマリモひっそりとある棚の隅今は逢えない人を思えり | 中濱 愛子 | 滋賀県 | 滋賀女子高校 | 2 | |
26 | 「会いたいね。」君の返信「月を見て。」(遠くじゃないよ)文字ささやく | 吉田 祥子 | 京都府 | 京都市 | 立命館宇治高校 | 3 |
27 | 忘れ物しているような気持ちして締めたトランクまた開けてみる | 植倉 千恵 | 京都府 | 京都市 | 立命館宇治高校 | 3 |
28 | 茜色の夕陽が照らすこの道でイチョウを探すあの日の私 | 中本 麻衣子 | 広島県 | 熊野高校 | 1 | |
29 | 午後七時改札抜けて手を振って君はあちら私はこちら | 寺田 麻里 | 広島県 | 熊野高校 | 3 | |
30 | 我が顔の一部となりしこの眼鏡似顔絵描けばまず眼鏡から | 山田 佳代子 | 広島県 | 清水ケ丘高校 | 2 | |
31 | 約束のベンチにすわりコスモスと君をまってるこの時が好き | 北川 勝也 | 広島県 | 金光学園高校 | 1 | |
32 | さよならを言って眠れず朝露に濡れたサドルを拭いて漕ぎ出す | 松原 慎一郎 | 山口県 | 徳山北高校 | 2 | |
33 | 授業中呼ばれた名前は君なのになぜか緊張している私 | 白井 杏奈 | 愛媛県 | 伯方高校 | 3 | |
34 | あの日から互いに距離を置いたけど本当はとても寂しかったよ | 野間 敬太 | 愛媛県 | 伯方高校 | 3 | |
35 | 中庭で落ち葉を掃いたその裏にどこまで続く蟻の行列 | 山内 弓枝 | 愛媛県 | 伯方高校 | 3 | |
36 | 校庭に秋の日ざしがかかるとき皆のかげが背伸びする | 中原 未央 | 福岡県 | 舞鶴高校 | 1 | |
37 | 父の服魚と油のにおいがし仕事の疲れを知ったとき | 濱田 香奈 | 福岡県 | 西福岡高校 | 3 | |
38 | 部屋の隅体操座りで動かない冬の私は変温動物 | 藤井 梨沙 | 福岡県 | 西福岡高校 | 3 | |
39 | 晴れた日に飛行機雲の青い空軽い鞄と土曜の匂い | 下村 実香 | 福岡県 | 西福岡高校 | 3 | |
40 | 長くなる陰の向こうに野球帽深くかぶった君の姿 | 川添 留奈 | 長崎県 | 中五島高校 | 2 | |
41 | 畑の中三色すみれが咲く中にただ一つ咲くあざみの花あり | 米ケ田 真由美 | 熊本県 | 鹿本高校 | 1 | |
42 | 久々に会った友と帰る道大きな月が二人を照らす | 三宅 理美 | 熊本県 | 鹿本高校 | 3 | |
43 | 濡るるほどの雨にあれねど気に入りの青きチェックのカサさして行く | 郷司 美伸 | 大分県 | 国東高校 | 1 | |
44 | 俺は毎日寝る前にこの日のことを考えていた一年の時からずっとだ!! | 赤石 康彦 | 大分県 | 国東高校 | 3 | |
45 | あなたよりもっとちいさくなりたくてヒールを箱にしまったあの日 | 田島 奈緒美 | 宮崎県 | 宮崎市 | 宮崎大宮高校 | 2 |
46 | テーブルにみかんのかごがのった時我が家の冬が動き出す | 日高 真希 | 宮崎県 | 宮崎市 | 宮崎大宮高校 | 2 |
47 | 大きい靴休みになると帰ってくる笑顔を隠しお帰りを言う | 津山 靖子 | 宮崎県 | 宮崎市 | 宮崎大宮高校 | 3 |
48 | 弓をひくあの人を見る僕の目はいつもと違う感じがしてる | 萩尾 貢太郎 | 宮崎県 | 宮崎市 | 宮崎大宮高校 | 1 |
49 | 学校も家も居場所はなくなってまゆを作ろう自分の毛布で | 中神 尚哉 | 宮崎県 | 宮崎市 | 宮崎大宮高校 | 3 |
50 | たった一分君がその場を離れただけで吹く風すべてひんやりとして | 川添 真希子 | 宮崎県 | 小林市 | 小林商業高校 | 2 |
51 | 恐かったあなたと向き合うことだけは私はなんて言えばいいの | 木下 美優希 | 宮崎県 | 日向市 | 日向高校 | 2 |
52 | 本当に忘れたはずのあの人の保存したメール消せない自分 | 伊東 渚 | 宮崎県 | 延岡市 | 延岡工業高校 | 2 |
53 | 部活中ボールを追いかけふと気づくとんぼの影がボールのごとし | 赤須 祥子 | 宮崎県 | 延岡市 | 延岡高校 | 1 |
54 | せみも鳴く暑い夏の日教室で下じきたちが波をたててる | 長友 理恵子 | 宮崎県 | 延岡市 | 延岡高校 | 1 |
55 | 雨上がり水中にある青い花もう少しだけ晴れないでほしい | 猪山 有希 | 宮崎県 | 延岡市 | 延岡高校 | 3 |
56 | 廊下側一番前の君がいないこんなに教室って広かったかなあ | 三島 晶子 | 宮崎県 | 延岡市 | 延岡高校 | 2 |
57 | 干し草に命編み込む職人技寝転がりたい畳の魔力 | 佐伯 悠 | 宮崎県 | 延岡市 | 尚学館高校 | 1 |
58 | 弟がぱっと開いた手のひらに帽子をかぶったどんぐり三つ | 藤原 瑛子 | 宮崎県 | 延岡市 | 尚学館高校 | 1 |
59 | 赤髪が風に吹かれてゆれ動く二つの名を持つ松本秀人 | 佐藤 裕太 | 宮崎県 | 延岡市 | 延岡学園高校 | 1 |
60 | コスモスが静かに揺れて思い出す小さい頃の裏庭のネコ | 高舘 こうせつ(※) | 宮崎県 | 延岡市 | 西高校 | 2 |
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