本文
比例代表選挙の当選人
ドント式って何?
比例代表選挙において、政党の得票数に応じて政党に議席を配分するための方法です。
その方法は、各政党の得票数を1,2,3…で割っていき、その答が大きい順に議席を獲得していきます。(下図)
政党名 | A政党 | B政党 | C政党 | D政党 |
---|---|---|---|---|
得票数 | 500 | 320 | 240 | 180 |
1で割った答 | 500 | 320 | 240 | 180 |
2で割った答 | 250 | 160 | 120 | 90 |
3で割った答 | 166.66 | 106.66 | 80 | 60 |
4で割った答 | 125 | 80 | 60 | 45 |
5で割った答 | 100 | 64 | 48 | 36 |
定数が10人のとき、上の表で太字の斜体表示された数字が上から10番目までに入りますので、A政党は4議席、B政党は3議席、C政党は2議席、D政党は1議席をそれぞれ配分されることになります。
※各政党の得票数を割る数(1,2,3・・・)は、どこまでも続くわけではなく、各政党の名簿搭載者の数を限度とします。つまり、各政党は名簿搭載者の数より多い議席配分は受けられないということになります。例えば、上の表でB政党の名簿搭載者が2人の場合はB政党へ配分される議席数は2となり、その分がA政党に与えられます。
2.当選人の決定方法
(1)衆議院比例代表選出議員選挙の当選人
衆議院比例代表選挙では、各政党が届け出た名簿の候補者にあらかじめ順位をつけて、その順に配分された議席数の当選人が決定されます。ただし、衆議院選挙では、小選挙区選挙の候補者を比例代表選挙の候補者とすることもできます(重複立候補)。この重複立候補の場合は順位を同順位とすることも可能です。小選挙区で落選した候補者が同順位の場合、その順位は惜敗率によって決定します。惜敗率は次の計算式で算出します。
惜敗率=小選挙区における得票数÷その選挙区の当選者の得票数
(2)参議院比例代表選出議員選挙の当選人
参議院比例代表選挙の名簿に登載された候補者には順位はありません。参議院比例代表選挙の投票は、名簿に載った候補者の氏名を書く方法です(または政党名でもよい)。各候補者名または政党名が書かれた投票が政党の得票数となり、ドント式により各政党の議席数が決まります。次に各候補者の得票数により候補者の順位が決まり、当選人が決まります。