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給水装置工事しゅん工検査の未実施及び検査手数料の徴収漏れについて
この度、給水装置工事※が完了した際に提出される、しゅん工検査申請書の不適切な管理に起因し、しゅん工検査の未実施が生じていることが判明しました。
併せて、しゅん工検査を受ける際、給水装置工事を実施する事業者に納付していただく検査手数料について徴収漏れがあったことも判明しております。
市民の皆様並びに対象事業者の方々に対し、深くお詫び申し上げます。
※給水装置・・・道路に埋設されている配水管から分岐され、各家庭に引き込まれている給水管と止水栓、メーター、蛇口などの総称
給水装置工事のしゅん工検査とは
しゅん工図等の書類検査及び現地検査により、給水装置の構造及び材質が基準に適合していることを確認する検査であり、通常のしゅん工検査の流れは以下の通りとなります。
- 事業者による給水装置工事の完了
- 事業者から上下水道局へしゅん工検査申請書の提出
- 上下水道局によるしゅん工検査(書類検査及び必要に応じ現地検査並びに水道技術管理者による確認)
経緯
(1)しゅん工検査の未実施
提出されたしゅん工検査申請書に、申請書ごとに上下水道局が添付するチェックシートの確認が完了しておらず、しゅん工検査が実施されたかどうか確認できないものが発見されたことから、しゅん工検査の実施状況を調査したところ未実施となっていたことが判明し、更に調査を進める中で、同様の案件が複数あることが判明しました。
(2)検査手数料の徴収漏れ
(1)で実施した調査の中で、事業者に納付していただく検査手数料について徴収漏れがあったことが判明しました。
対象年度及び件数
原因
(1)しゅん工検査の未実施
担当職員が、しゅん工検査申請書を受け付けたにもかかわらず、当該申請書について、適切な文書管理を行わず、しゅん工検査が実施されていませんでした。
(2)検査手数料の徴収漏れ
令和2年8月以降、新型コロナウイルス感染の拡大防止の観点から、対面によるしゅん工検査手数料の受け取りを避けるため、これまでの現金納付から納入通知書による納付に変更したところです。
しかしながら、適切な事務フローを組み立てることのないまま、納入通知書による納付に移行してしまい、納入通知書の送付対象者の管理や収納状況の確認が適切になされておらず、徴収漏れが発生しました。
対応状況
(1)しゅん工検査の未実施
しゅん工検査が未実施となっていた122 件につきましては、早急に対応したところであり、7月22 日までに全て基準どおりに施工されていることを確認しました。
(2)検査手数料の徴収漏れ
検査手数料が徴収漏れとなった対象事業者の皆様には、謝罪を行い、そのうえで、しゅん工検査手数料を納付していただくよう説明を終えています。
再発防止策
(1)しゅん工検査の未実施
既存の給水装置工事管理システムを、しゅん工検査の予定時期や実施状況が可視化できるよう更新します。
また、このシステムのデータと、未処理ボックスに保管してあるしゅん工検査申請書を照合することで、適正な文書管理の徹底を図ってまいります。
更に、月1回の課内会議において、しゅん工検査に関する報告を担当係から必ず行うことにより、課内での情報共有を図り、しゅん工検査の実施状況を複数の職員でチェックする体制を整えます。
(2)検査手数料の徴収漏れ
しゅん工検査手数料の収納方法を、新型コロナウイルスが5類感染症に移行したことなども考慮し、従前の収納方法である現金納付に改めます。
また、給水装置工事管理システムにつきましても、検査手数料の収納状況が確認できるよう更新します。