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延岡の水をもっとよく知ろう
6月1日から6月7日は水道週間です。
私たちが健康な生活を送るための重要な役割を果たしている水道。水道週間は水の大切さや認識を深めることを目的とする期間です。
延岡の水道水は「おいしい水」
厚生労働省が設置した「おいしい水研究会」によると、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が適度に含まれ、有機物や臭気が極めて少ないことがおいしい水の要件となっています。
延岡の水道水は、下表の「おいしい水の要件」の6項目をほとんど満たしております。
安全な水を届けるために
市では定期的に水質検査を行い、国が示す基準を満たしたものを家庭に届けています。
しかし、旅行などで長時間水道水を滞留させると、消毒効果が薄れることなどがあるため、使用する場合は念のためバケツ1杯程度、飲料以外の用途で使用するようにしましょう。
水道水は「安全で安価な水」
水道水は、下表の「おいしい水の要件」とされる水質項目も含めて、51項目にも及ぶ水質基準に適合したものでなければならないことになっています(水道法第4条)。
これは水道事業の使命が、安心して飲むことができる安全な水を安定的に供給することだからです。なお、水質検査結果は市のホームページで公開しています。
また水道水は2リットル当たり1円にも満たない安価な飲料水でもあります。
ペットボトル
100~200円
水道水1円未満
(水道料金+下水道使用料)
水道水をよりおいしく飲むには・・・
水道水に残留塩素があるということは、「安全な水道水」である証ですが、延岡市の水道では水道法で定められた必要最小限の塩素を注入しております。
水を冷やすことで塩素などのにおいは和らぎますが、それでも気になるときは、残留塩素を除く方法として、容器に一晩汲みおく方法が簡単です。
沸騰させて塩素をとばす方法もあります。ただし、塩素による消毒効果がなくなり、雑菌が入り繁殖しやすくなりますので、お早めにお飲みください。
水質項目 | おいしい水 の要件 |
内容 | 延岡市水道水 (上水道) |
---|---|---|---|
蒸発残留物(ミネラル等) | 30~200mg/L | 主にミネラルの含有量を示し、量が多いと苦味、渋味などが増し、適度に含まれると、コクのあるまろやかな味がします。 | 35~107mg/L |
硬度(カルシウム・マグネシウム等) | 10~100mg/L | カルシウム、マグネシウムの含有量を示し、これらの成分が多いと硬水と呼ばれ口に残るような渋い味になり、低いと軟水と呼ばれ、コクのない水となります。 | 10~41mg/L |
遊離炭酸(炭酸ガス) | 3~30mg/L | 湧き水や地下水に多く含まれ、水に新鮮でさわやかな味を与えます。 | 1.1~22mg/L |
有機物等(過マンガン酸カリウム消費量) | 3mg/L以下 | 水中の有機物の量を示し、多いとカビ臭などの異臭味を与え、水が渋くなります。 | 0.1~0.6mg/L |
臭気強度 | 3以下 | 水源の状況により、いろいろな臭いがつくと不快な味がします。 | 1.0未満 |
残留塩素 | 0.4mg/L以下 | 水にカルキ臭を与え、濃度が高いと水の味をまずくします。 | 0.2~0.65mg/L |
令和2年度 水質検査より |
(厚生労働省おいしい水研究会による「おいしい水の要件」より)