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感染性胃腸炎に注意しましょう

印刷ページ表示 更新日:2025年12月10日更新

感染性胃腸炎とは

特に冬季は注意が必要

感染性胃腸炎は、様々なウイルス(ノロウイルス・ロタウイルスなど)や細菌(サルモネラ菌など)に感染することでおこります。

一年を通して発生していますが、例年、特に冬季に流行しています。

感染経路

  • 接触感染:感染者の便や吐ぶつ、またはそれらに触れたものから手指を介して口に入ることで感染。
  • 経口感染:ウイルスや細菌に汚染された食品や水を摂取することで感染。

 多くの場合、手指や食品を介して経口で感染します。ヒトの腸管でウイルスや細菌が増殖し、「おう吐」「下痢」「腹痛」「発熱」などを起こします。健康な人(体力のある人)は軽症で回復しますが、抵抗力の弱い人(乳幼児や高齢者など)は重症化することがあるので、日頃からの感染予防対策が大切です。

ノロウイルスによる感染性胃腸炎

 感染性胃腸炎の原因となる主なウイルスとして「ノロウイルス」があり、感染力が非常に強いため集団感染の原因になることがあります。年間の食中毒の患者数の約半分はノロウイルスによるものですが、うち6割は11月~2月に発生するなど、この時期の感染性胃腸炎の集団発生例の多くは「ノロウイルス」によるものと考えられます。

 潜伏期間(感染から発症までの期間)は24~48時間で、主な症状は「おう吐(吐き気)」「下痢」「腹痛」ですが、感染しても症状が出ない場合や軽い風邪のような場合もあり、個人差があります。

 通常、1~3日程度で症状はおさまりますが、回復後も1週間~1ヶ月程度は便にウイルスが排出される(他の人に感染させてしまう)場合があるので、注意が必要です。

日頃の予防対策

  • 丁寧な手洗い(石けんと流水で30秒以上しっかりと手を洗う)
    特に「調理前後」「外出後」「トイレの後」「食事前」は丁寧に手を洗い、タオルの共用を避ける
  • 「汚染された可能性のある食品(二枚貝などの貝類)」は十分に加熱する 
    食品の中央まで火が通るように「中心温度85℃以上で90秒以上」で加熱する
  • 調理器具(まな板・包丁など)を清潔にしておく
    調理前後の洗浄、調理後の消毒(熱湯や次亜塩素酸ナトリウム)をしっかりと行う
     ※胃腸炎のような症状がある時は、調理をしない

治療方法

 現在、このウイルスに効果のある抗ウイルス剤はありません。

 通常、症状が持続する期間の脱水や体力の消耗を防ぐための対症療法が行われます。

 特に、乳幼児や高齢者などの抵抗力の弱い人は、水分と栄養の補給を十分に行いましょう。

 おう吐や下痢などの症状がひどく水分や栄養の補給が難しい場合は、早めに医療機関の受診をお願いします。

 「下痢止め」は回復を遅らせることがあるため、自己判断での内服はしないようにしましょう。

感染を拡げないための方法

 家庭内で「症状がある人」がいる場合は、感染が拡がらないよう以下の対策をしましょう。

手洗いの徹底

 「日頃の予防対策」を参照  

 手洗いの方法はこちら↓

 ※衛生的な手洗い(厚生労働省HP掲載:公益社団法人日本食品衛生協会作成) [PDFファイル/431KB]

吐ぶつを適切に処理する

 処理をする人や周囲への再感染を防ぐことに留意しましょう。

 ※処理の際、汚染物は素手で触らない(使い捨て手袋を着用)。
  マスクや使い捨てエプロン等を着用し、自分の身を守る。

 ※次亜塩素酸ナトリウム消毒液を使用する際は、十分に換気を行う(空気の流れに気をつける)

 処理のながれ

  1. 使い捨ての布やペーパータオルでなどで静かに拭き取る。
  2. 汚染した場所は「次亜塩素酸ナトリウム(家庭用塩素系漂白剤を0.1%に薄めたもの)」を使い捨ての布やペーパータオルに染みこませて浸すように拭き、その後水拭きする。
  3. 拭き取りに使用した布やペーパータオル、手袋、エプロン、使用後のおむつ等はビニール袋に密閉して廃棄する。
  4. 丁寧に手洗いをする。十分に換気をする。

 

 具体的な処理方法はこちら↓(2ページ目を参照)

 ウイルス性の感染性胃腸炎とは?(宮崎県作成リーフレット) [PDFファイル/256KB]

食器類の取り扱い
  • マスクとゴム手袋を着用する
  • 流水で汚れを落とす
  • 次亜塩素酸ナトリウム(家庭用漂白剤を0.1%に薄めたもの)に10分程度浸し、消毒をする

 ※使い捨ての食器(紙製品など)を使用する方法もあります(使用後はビニール袋に密閉して廃棄)

衣類などの洗濯(便や吐ぶつで汚れた場合)
  • マスクとゴム手袋を着用する
  • 流水で汚れを落とす
  • 次亜塩素酸ナトリウム(家庭用漂白剤を0.1%に薄めたもの)」に10分程度つけ置きし、他の洗濯物と分けて洗う。
入浴時の注意点(症状がある時)
  • 下痢が続く間は浴槽には浸からない(シャワー浴とする)
  • 症状回復後も2~3週間程度は最後に入浴する
  • お尻(肛門部)は石けんをつけて丁寧に洗う
  • タオル類の共用は避ける
その他(消毒の際の注意点など)

 ノロウイルスは感染力が強く、ドアノブ・カーテン・日用品などからも検出されます。

 次亜塩素酸ナトリウム(家庭用塩素系漂白剤を0.02%に薄めたもの)などでの消毒が有効です。

 ただし、金属腐食性があるため消毒後の薬剤の拭き取りを十分にするよう注意してください。

 ※「使用上の注意」を必ず確認してください。

 ※消毒液の入ったペットボトル等は、誤って飲むことがないように「消毒液であること」をハッキリと記載してください。
  原則、その都度作成してください。また、子どもの手が届かない場所に置くなど、取り扱いには十分に注意してください。

 

<家庭用塩素系漂白剤での作成方法>

  次亜塩素酸ナトリウム消毒液の作成方法 [PDFファイル/142KB]

 

<参考(リンク先)>

 感染性胃腸炎(特にノロウイルス) |厚生労働省<外部リンク>

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