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梅毒の予防について
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更新日:2023年6月2日更新
梅毒の患者報告数が増えています!
全国的に梅毒の報告数は急増しています。宮崎県の2022年の報告数は116件と、過去最多となりました。2023年1月以降、前年同時期を超える報告数となっており、今後の増加が懸念されています。
男性では20~40歳代、女性では10~30歳代が多く、特に若い世代で増えています。
男性では20~40歳代、女性では10~30歳代が多く、特に若い世代で増えています。
宮崎県:梅毒の患者が増えています<外部リンク>
宮崎県感染症発生動向調査-宮崎県衛生環境研究所-<外部リンク>
梅毒とは
梅毒とは、「梅毒トレポネーマ」という細菌の感染によって引き起こされる性感染症です。感染すると全身に様々な症状が出ますが、早期治療により、完治することが可能です。しかし、検査や治療が遅れたり治療せずに放置すると、長期間の経過で脳や心臓に重大な合併症を起こすことがあります。
感染しているかどうかは、血液検査で確認できます。
感染しているかどうかは、血液検査で確認できます。
感染経路
感染部位と粘膜や皮膚の直接接触(性的接触)により感染します。具体的には、性器と性器(膣性交)、性器と口の接触(オーラルセックス)、性器と肛門(アナルセックス)等によって、粘膜や小さな傷から感染します。
症状
【I期顕症梅毒:感染後約3週間】
感染した場所(性器・口・肛門など)に、できもの、しこり、ただれなどができます。股の付け根の部分(鼠径部)のリンパが腫れることもあります。
※これらの症状は痛みを伴わないことが多く、治療をしなくても症状は自然に軽快しますが、ひそかに病気が進行する場合があります。また、他の人に感染させる可能性もあります。
【II期顕症梅毒:感染後数か月】
第1期の症状が一旦消えた後、3か月程度経って、手のひら、足の裏、体幹部に淡い赤色の発疹(バラ疹:小さなバラの花に似ている発疹)が出たり、発熱や全身の倦怠感が出ることもあります。また、肝臓や腎臓など、全身の臓器に様々な症状を呈することもあります。
発疹などの症状は数週間以内に軽快しますが、梅毒が治ったわけではありません。また、一旦消えた症状が再度みられることもあります。治療をしない限り感染力はあり、病気は進行するので、適切な診断、治療を受ける必要があります。
【晩期顕症梅毒:感染後数年】
感染後数年程度経過すると、ゴム腫(ゴムのような腫瘍)が皮膚や筋肉、骨などに出現し、周囲の組織を破壊してしまうことがあります。脳や心臓、血管に病変が生じ、死に至ることもあります。
感染が脳や脊髄に及んだ場合を「神経梅毒」と呼び、どの病期でも起こりうるとされています。また、妊娠している人が梅毒にかかると、胎盤を通して胎児に感染し、死産・早産・新生児死亡が起こったり、先天梅毒となることがあります。
感染した場所(性器・口・肛門など)に、できもの、しこり、ただれなどができます。股の付け根の部分(鼠径部)のリンパが腫れることもあります。
※これらの症状は痛みを伴わないことが多く、治療をしなくても症状は自然に軽快しますが、ひそかに病気が進行する場合があります。また、他の人に感染させる可能性もあります。
【II期顕症梅毒:感染後数か月】
第1期の症状が一旦消えた後、3か月程度経って、手のひら、足の裏、体幹部に淡い赤色の発疹(バラ疹:小さなバラの花に似ている発疹)が出たり、発熱や全身の倦怠感が出ることもあります。また、肝臓や腎臓など、全身の臓器に様々な症状を呈することもあります。
発疹などの症状は数週間以内に軽快しますが、梅毒が治ったわけではありません。また、一旦消えた症状が再度みられることもあります。治療をしない限り感染力はあり、病気は進行するので、適切な診断、治療を受ける必要があります。
【晩期顕症梅毒:感染後数年】
感染後数年程度経過すると、ゴム腫(ゴムのような腫瘍)が皮膚や筋肉、骨などに出現し、周囲の組織を破壊してしまうことがあります。脳や心臓、血管に病変が生じ、死に至ることもあります。
感染が脳や脊髄に及んだ場合を「神経梅毒」と呼び、どの病期でも起こりうるとされています。また、妊娠している人が梅毒にかかると、胎盤を通して胎児に感染し、死産・早産・新生児死亡が起こったり、先天梅毒となることがあります。
予防方法
コンドームを正しく使用し、粘膜や皮膚が病変と直接接触しないようにすることが重要です。ただし、コンドームが覆わない部分から感染する可能性もあるため、皮膚や粘膜に異常を認める場合には性的な接触を控え、早めに医療機関(皮膚科・泌尿器科・婦人科等)を受診しましょう。
検査・治療
一般的には、診察と血液検査により判断されます。心配な時は医療機関を受診しましょう。また、宮崎県内の各保健所での無料・匿名の相談・検査を実施しています。詳細はこちらをご覧ください。
治療は主に抗菌薬を内服する方法で行います。症状が良くなっても、医師の許可を得るまでは、確実に内服を続けることが必要です。自己判断で治療を中断しないようにしましょう。医師が安全と判断するまでは、性交渉等の感染拡大につながる行為は控えましょう。
また、パートナーも感染している可能性があるため、一緒に検査や治療を受けることが大切です。
また、パートナーも感染している可能性があるため、一緒に検査や治療を受けることが大切です。
厚生労働省ホームページ「梅毒に関するQ&A」<外部リンク>