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特集 誰もが住み慣れた地域で暮らすために「知ってほしい認知症のこと」

印刷ページ表示 更新日:2021年11月1日更新

「認知症」は誰にでも起こりうる脳の病気によるもので、その病に苦しむ人は、高齢化とともに増えています。

「住み慣れた地域で、大切な家族や友人と自分らしく過ごしたい。」このような思いを実現するために、周囲の人が認知症を正しく理解し、見守り、支え合うことが大切です。

他人事ではない認知症

わが国の認知症高齢者の数は平成24年で462万人と推計されており、平成37年には約700万人、65歳以上の高齢者の約5人に1人に達することが見込まれています。

今や、認知症は誰もが関わる可能性のある身近な病気です。

また、警視庁の統計データによると、認知症やその疑いのある行方不明者として届けられた人数は、平成25年中で1万322人(前年比7.4%増)となっています。

認知症とは

認知症とは、いろいろな原因で脳の細胞がダメージを受け、脳の働きにさまざまな障害が起こり、生活する上での支障が、およそ6カ月以上継続している状態を指します。

さまざまな症状が現れる

脳がうまく機能しなくなることで、記憶や現在の年月、時刻、自分がどこにいるのかなどの基本的な状況把握ができなくなります。

このような認知の障害や人格面での変化など、人によってさまざまな症状が現れます。

市民のみなさんに知ってほしいこと

認知症になったとき多くの人が「私は忘れてなんかいない」「病院にいく必要はない」と言い、家族や周囲が困惑することがあります。

その理由は、「自分が認知症だなんて」というやり場のない怒りや、悲しみ、不安から自分の心を守るための自衛反応といえます。

周囲の人が、当事者の本当の心を理解することは容易ではありませんが、認知症の人の隠された悲しみの表現であることを知っておくことが大切です。

介護や認知症などでお困りの際は

地域包括支援センターに相談してください

市内11か所の地域包括支援センターでは、高齢者に関するさまざまな相談を受け付けています。

高齢者の皆さんが住み慣れた地域で生活していけるように、主任ケアマネジャーや社会福祉士、保健師などが相談に応じています。

例えば、家族が認知症のことを知っていれば、早めに医療機関へ相談して介護サービスを利用することができ、家族の負担が軽減されます。

認知症のことでお困りの際は、近くの地域包括支援センターへご相談ください。

施設名 電話番号 施設名 電話番号
岡富地域包括支援センター 21-8568 土々呂地域包括支援センター 24-1100
中央地域包括支援センター 26-7206 東海地域包括支援センター 32-5677
恒富東地域包括支援センター 26-2330 北方地域包括支援センター 47-2381
恒富西地域包括支援センター 32-6550 北浦地域包括支援センター 45-2457
恒富南地域包括支援センター 35-0010 北川地域包括支援センター 46-2127
南方地域包括支援センター 39-0591    

※地域包括支援センターには担当地域があります。担当地域は、介護保険課へお問い合わせいただくか、市のホームページをご覧ください。

認知症の人への対応のポイント

認知症の人への対応には、認知症への正しい理解に基づく対応が必要です。

また、認知症は自分たちの問題であるという認識を持ち、偏見を持たず、認知症の人を支援するという姿勢が重要です。

皆さんの身の回りでも、次のような対応を心がけましょう。

見守りながら、余裕を持って対応する

見守りながら、余裕を持って対応するの画像
こちらが、困惑や焦りを感じていると、相手にも伝わって動揺させてしまいます。
自然な笑顔で対応しましょう。

声をかけるときは1人で

声をかけるときは1人での画像
複数で取り囲むと恐怖心をあおりやすいので、できるだけ1人で声をかけましょう。

後ろから声をかけない

後ろから声をかけないの画像
唐突な声かけは禁物です。
一定の距離で相手の視野に入ったところで声をかけましょう。

相手に目線を合わせて優しい口調で

相手に目線を合わせて優しい口調での画像
小柄な人の場合など、身体を低くして目線を同じ高さにして対応しましょう。

おだやかに、はっきりした話し方で

おだやかに、はっきりした話し方での画像
ゆっくり、はっきり話すように心がけましょう。
方言でコミュニケーションをとることも大切です。

相手の言葉に耳を傾けてゆっくり対応する

相手の言葉に耳を傾けてゆっくり対応するの画像

  • 認知症の人は急かされることが苦手です。
    相手の反応を伺いながら会話をしましょう。
  • 相手の言葉をゆっくり聴き、適宜、確認しましょう。

(認知症への理解を深めるために)地域や職場などで認知症サポーター養成講座を開催しませんか

「認知症サポーター」とは、認知症に対して、正しく理解し、偏見を持たず、認知症の人やその家族を温かい目で見守る「応援者」です。

市では認知症サポーター養成講座の開催支援を行っています。

企業や自治会、友人同士などの団体で申し込みを受け付けており、これまでに市内で延べ8,000人以上が受講しています。

90分程度の講座で、10人以上から申し込むことができます。

また、終了後は、「認知症サポーター」の証として、オレンジリングをお渡ししています。

詳しくは介護保険課(Tel.22-7072)へお気軽にお問い合わせください。

昨年、北浦町で行われた認知症の人への対応研修会の様子

※参考文献 認知症サポーター養成講座標準教材「認知症を学び地域で支えよう」全国キャラバン・メイト連絡協議会

昨年、北浦町で行われた認知症の人への対応研修会の様子の画像
昨年、北浦町で行われた認知症の人への対応研修会の様子