本文
第7次延岡市長期総合計画キックオフイベントを開催しました!
令和8年7月12日(日曜日)、野口遵記念館において、第7次延岡市長期総合計画キックオフイベント「みんなでつくる『新しい延岡の未来』」を開催しました。
本イベントは、第7次延岡市長期総合計画の策定を契機として、市民の皆さんとこれからの延岡のまちづくりについて一緒に考えることを目的に開催したものです。
当日は、基調講演やトークセッションなどを通じて、これからの延岡に必要な視点や、まちの未来について考えました。
1.市長挨拶
はじめに、三浦 久知市長から、第7次延岡市長期総合計画に込めた思いについてお話しいただきました。また、今回のイベントは、長期総合計画の内容を市民の皆さまにお知らせするだけでなく、計画を通じて、これからの延岡のまちづくりを市民の皆さまと一緒に考え、ともに一歩を踏み出していくことを目的に開催したこと、計画を行政だけが持つものとするのではなく、市民の皆さんと共有し、これからの延岡のあるべき姿をともに描いていきたいという思いが語られました。
令和8年3月に策定された第7次延岡市長期総合計画では、目指す都市像として、「多様性と挑戦が希望を生むハブシティ ~つながるまち のべおか~」を掲げています。
三浦 久知市長は、旭化成創業の地である延岡には、これまで市外から多様な人々が集まり、新たな挑戦が生まれることでまちが発展してきた歴史があることに触れ、先人たちが積み重ねてきた「挑戦の歴史」を、次の10年へつないでいきたいと語りました。
また、東九州自動車道が通り、九州中央自動車道の整備が進む中で、九州の東側の中心に位置する延岡は、人や産業、観光など、さまざまなものが行き交い、つながる「ハブ」としての役割を担うことができることから、新しい人々や産業、観光など、さまざまな出会いやつながりから新たな挑戦が生まれる延岡を、この10年間で市民の皆さまとともにつくっていきたいと語りました。それと同時に、第7次延岡市長期総合計画を、行政だけの計画ではなく、市民の皆さんと共有し、ともに未来をつくっていくための計画にしていきたいというメッセージが伝えられました。
2.基調講演「私の一歩と、あなたの一歩、延岡の未来につなげるために」
次に、宮崎大学地域資源創成学部の土屋有准教授を講師に迎え、「私の一歩と、あなたの一歩、延岡の未来につなげるために」をテーマに基調講演が行われました。
講演では、「挑戦」をキーワードに、人が一歩を踏み出すために必要なことや、挑戦する人を地域全体で応援することの大切さについてお話しいただきました。
「やってみたい」を「私ならできる」に
土屋先生は、誰もがさまざまな課題を抱えている中で一歩を踏み出すためには、挑戦するための「ヒント」が必要だと話されました。
挑戦する人には、「意欲(やってみたい)」と「自己効力感(私ならできる)」の2つがあるといい、この2つを育てるためには、「小さな成功体験」を積み重ねていくことが重要であること、そして、実際の成功体験を一つひとつ増やしていくことが、次の挑戦につながると語られました。
講演の中では、参加者に「最近、挑戦したことはありますか?」と問いかける場面も。
挙手をした小学生からは「バク転に挑戦した」という声が上がり、そのきっかけとして「できている人を見て、自分も挑戦してみようと思った」との発言がありました。
土屋先生は、こうした身近な挑戦にも、一人ひとりが「やってみたい」と思い、練習や準備を重ね、実際に行動に移したというプロセスがあると紹介。私たちの日常には、すでにさまざまな「一歩」があることを教えていただきました。
「多様性と挑戦」が希望を生むまちへ
第7次長期総合計画では、延岡の目指す都市像として「多様性と挑戦が希望を生むハブシティ ~つながるまち のべおか~」を掲げています。
土屋先生は、全国の市町村の中で、長期総合計画に「挑戦」という言葉を掲げている自治体はごく少数であると話されました。
なぜ、延岡は「多様性と挑戦」を掲げるのか。その背景には、人口減少など、これからの社会の変化に対応していく必要があること、そして、延岡に暮らす一人ひとりが、これからも「このまちが好きだ」と思えるまちであり続けるためには、多様な人がそれぞれの強みや良さを生かしながら活躍し、新たな挑戦が生まれる環境が必要だという考えがあります。
性別や障がいの有無、家庭環境などにかかわらず、一人ひとりが活躍できる社会をつくること。そして、次世代を担う若者たちが、自ら考え、行動する力を若いうちから育てていくこと。そうした積み重ねが、「延岡で挑戦したい」と思う人を増やし、挑戦する人が生まれ、その挑戦を誰かが応援し、また次の挑戦が生まれる。そのような「挑戦の循環」につながっていくと語られました。
挑戦する人の「背中」を、みんなで押す
では、身近な人から「挑戦したい」と相談されたとき、私たちはどんな言葉をかけられるでしょうか。土屋先生が投げかけた問いに対し、参加者からは、「やってみたら?」という言葉が返ってきました。
土屋先生は、挑戦する人を増やすためには、特別なことをする必要はなく、話を最後まで聞く、拍手や表情、態度で応援する、声をかける、挑戦している人を誰かに紹介するといった、一人ひとりの身近な行動が大切だと話されました。
延岡が持つ「挑戦」のDNAを、次の世代へ
また、延岡がこれまで歩んできた歴史にも触れました。
延岡は、旭化成をはじめとする産業の発展とともに、市外から多くの人や働き手を受け入れ、新たな産業を生み出しながら、まちをつくり、変化を続けてきた歴史があります。土屋先生は、こうした歴史の中に、多くの人が活躍し、暮らし、新しいことに挑戦してきた「延岡らしさ」があると語りました。これまで培ってきた歴史や文化を守り、次の世代へつないでいくためにも、変化を恐れず、新たな挑戦を続けていくことが大切であること、そして、これからの延岡をつくっていくために必要なのは、「ないもの」に目を向け続けるのではなく、今、延岡にあるもの、人、強みを見つめ、それらをどう伸ばしていくかを考えること。
土屋先生からは、長期総合計画の中から自分が共感できるキーワードを一つでも見つけ、まずは身近なところから一歩を踏み出してほしいとのメッセージが送られました。
3.トークセッション「延岡で挑戦するために必要なこと、延岡で挑戦したいこと」
続いて、WOKAディレクターの家村祐香氏、延岡市地域おこし協力隊の松本怜大氏、NHKのど自慢inのべおかチャンピオンの杉岡美空氏、三浦久知延岡市長の4名をパネリストに迎え、土屋有准教授をファシリテーターとして、トークセッションを行いました。
それぞれ異なる立場で延岡に関わり、さまざまな挑戦をしてきた4名が、「延岡だからできたこと」「これから延岡で挑戦したいこと」「10年後の延岡に期待すること」をテーマに意見を交わしました。
延岡だからこそ生まれた「挑戦」
はじめに、これまで取り組んできたことや、挑戦した経験についてそれぞれ紹介していただきました。
延岡市地域おこし協力隊の松本さんは、昆虫や自然への興味をきっかけに、延岡こども未来創造機構のプログラムとして、子どもたちが生き物や科学に触れる機会をつくっています。延岡は豊かな自然に恵まれ、生き物の多様性にも富んでいることから、子どもたちが昆虫や生態系について学ぶことが、科学的な知識だけでなく、延岡の自然や環境への愛着を育むことにもつながると話しました。
また、「工都・延岡」として培われてきたものづくりや科学技術の土壌も、子どもたちの興味や挑戦を後押ししていると話しました。
WOKAディレクターの家村さんは、ふるさとである延岡だからこそ実現できたプロダクトづくりについて紹介しました。原料の調達や一緒にものをつくる仲間、家族からのサポートなど、地元だからこそ得られた人とのつながりが、挑戦を支えてくれたと振り返りました。その経験から、挑戦する上では「横のつながり」をつくっておくことが大切だと実感したといい、延岡には、県外から来た人も受け入れ、つながりをつくりやすい土壌があると話しました。
のど自慢inのべおかのチャンピオンである杉岡さんは、延岡で感じる「人のあたたかさ」を魅力として挙げました。現在、宮崎市の学校で寮生活を送る中で、延岡との違いを感じることもあるといい、のど自慢も延岡で開催されたからこそ挑戦できたと振り返りました。
三浦市長は、これまで地域づくりに関わる中で、延岡は「市民力が高い」と言われてきたことを紹介しました。また、地域で挑戦する先輩たちの姿を見てきた経験から、身近な人が挑戦する姿、いわば「背中」を見せてくれることが、自分もやってみようという気持ちにつながると話しました。
土屋先生からも、地域の人々が主体となってまちづくりに関わっていることは、他の自治体と比べても延岡の特徴の一つであるとのお話がありました。
これからの延岡にほしいもの、挑戦したいこと
続いて、会場の参加者からも、これからの延岡に期待することについて意見が寄せられました。
「釣りが好きなので、延岡の海の魅力をもっと多くの人に知ってもらえるような仕事に就きたい」という声や、「子どもたちがもっと遊べる場所がほしい」「飲食店や娯楽施設が増えてほしい」といった、日々の暮らしの中で感じる率直な声も聞かれました。
こうした声を受け、三浦市長は、人と人がつながる場所をつくりたいという人が現れたときに、その挑戦を応援できる仕組みをつくっていきたいと話されました。
10年後、どんな延岡になっていてほしい?
最後に、「10年後の延岡がどんなまちになっていてほしいか」をテーマに、それぞれが未来への思いを語りました。
三浦市長は、活性化している地域とは、まちの中でさまざまな人が挑戦し、おもしろいことが次々と生まれている地域であること、そして、まちの外からも「おもしろそう」「自分もやってみたい」と新たな挑戦者が集まり、挑戦する人が生まれ、その挑戦を見た人がまた新たな挑戦を始めるという「循環」が生まれるまちを目指したいと語りました。そのためにも、市役所自身がそうした挑戦を応援できる組織となり、まち全体に「挑戦を応援する」雰囲気を広げていきたいとの思いを示しました。
松本さんは、子どもや若者の「居場所づくり」に取り組みたいと話しました。「多様性と挑戦」のためには、まず「自分らしくいていい」「ここにいていい」と思える安心できる場所が必要であり、安心して自分らしくいられる「安全基地」があってこそ、その先に新しいことへ挑戦する気持ちが生まれると語りました。
家村さんは、これまで取り組んできた活動を継続し、さらに地域全体へ広げていきたいと話しました。特に、現在取り組んでいる「木育」を地域全体に広げ、さまざまな人を巻き込みながら推進していきたいとの思いを語りました。
そして、杉岡さんからは、「歌手になって、延岡でライブをしたい」という夢が語られました。会場からも温かい拍手が送られ、未来への挑戦を応援する雰囲気に包まれました。

当日ご参加いただいた市民の皆さまからも、アンケートを通じてさまざまなご意見をいただきました。いただいた意見の一部を紹介します。
【アンケートの一部抜粋】
〇イベントを通して印象に残った言葉や内容について
- 元々は自分のための挑戦。でも結果、延岡のための挑戦に繋がっている。
- 色々な世代の生の意見を聞くことができ、今後の延岡について考える機会になりました。
- 挑戦するって大事だなと改めて思いました。挑戦する前に現実を知り、諦めてしまうことが多々あると思います。そんな中でも周りの人たちの温かな応援の声であったり、何かあった時は気軽に相談できる人がいたり、「私は私のままで大丈夫。やってみよう!」と思える環境が大事と考えました。安心できる環境、それぞれの人の安心の形は何なのか、そこにも興味が出てきました。
〇延岡市で挑戦してみたいこと
- 小中学生に自分のこれまでの失敗を含む経験を伝えていきたい
- スポーツが盛んな街です。私自身はロードバイクに励みます。またロードバイクの大会が開かれればいいなと思います。
- 英語をがんばる!
- 女性として母親として、子どもが延岡を好きになるような活動に参加してみたいと思いました
- 市の人たちの為にイベントを企画したい
今回のイベントを通じていただいたさまざまなご意見や気づきを、今後のまちづくりにつなげていきます。
ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。
イベント内で上映した動画を公開します!
今回の第7次長期総合計画の策定を記念し作成いたしましたPR動画を公開します。
イベント当日にも上映しましたが、ご協力いただいた皆さまの声をすべて入れた長尺版も作成いただいております。
第7次延岡市長期総合計画で目指す「多様性と挑戦が希望を生むハブシティ ~つながるまち のべおか~」に込められた思いを、ぜひ動画でもご覧ください。
動画はこちら↓
ショート(イベント上映分) ※約5分 https://youtu.be/23-IIu2V0WA<外部リンク>
フルバージョン ※約10分 https://youtu.be/FY2sCR8aWsM<外部リンク>




