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修正議決された令和5年度一般会計予算に対する再議について

印刷ページ表示 更新日:2023年3月24日更新

本日、令和5年3月定例市議会において、延岡城・内藤記念博物館やカルチャープラザのべおかで城山等の周辺の駐車場の場所や満車・空車情報をインターネットやカーナビゲーションでタイムリーに発信するための「歴史・文化ゾーン内駐車場管理システム等整備事業」の予算が認められませんでした。

しかしながら、このままでは、「どこに駐車場があるのか」「どこの駐車場なら駐車できるのか」が現地に行くまで分からないという極めて不親切な状況が続いてしまう上、費用対効果の面でも、整備しないことにより多額の支出(誘導員経費等で一年間に最大で9,300万円程の支出が毎年必要になりますが、一方で、システムを整備すれば最大で年間1,697万円程の支出にとどまります。)が続くことになってしまうため、是非ともこの事業を実施することが必要です。

このため、本日、地方自治法に基づく再議を行い、今月28日(火曜)に臨時議会を招集し、再議審議することとしましたので、お知らせいたします。

下記の動画をご覧ください。

記者会見動画

 

以下が再議書です。

延総務第955号

令和5年3月24日

延岡市議会議長 本部 仁俊 様

延岡市長 読谷山 洋司

 

再議書

 

令和5年第29回延岡市議会定例会において、3月24日に修正議決された「議案第108号 令和5年度延岡市一般会計予算」については、次の理由により異議があるため、地方自治法第176条第1項の規定に基づき、再議に付する。

修正議決された「議案第108号 令和5年度延岡市一般会計予算」(以下「修正予算」という)について、第1条第1項中「66,868,000千円」を「66,732,715千円」に、第2条「第2表 債務負担行為」の「40,800千円」を「削除」に、「5,644,417千円」を「5,603,617千円」に、第3条「第3表 地方債」の「119,900千円」を「削除」に、「5,156,800千円」を「5,036,900千円」に修正する内容は、以下の理由から不適当であると考える。

 

1.延岡城・内藤記念博物館(以下「同博物館」という)周辺には、駐車場が複数箇所(主な駐車場だけで8箇所ある)あり、且つ点在しており、現状では市外の方々はもとより、市民の皆様にとっても、どこに駐車場があるのか、またどこの駐車場ならば駐車できるのかが分からない状態になってしまっている。

駐車場がどこにあるのか、またどこの駐車場ならば駐車できるかを、現地に行って初めて分かるのではなく、多くの方々が現地に行く前に分かるようにすることは、そもそも市の責務であり、それが実現できていないことは、市民の皆様にとっても、市外の方々にとっても、極めて不親切であり、市としての基本的な行政サービスが提供できていないことになる。

 

2.また、そもそも同博物館は、以前の内藤記念館とは全く異なる施設である。

同博物館は、本市初の法律に基づく博物館であるのみならず、県北初・県内2箇所目の国の公開承認施設(国宝等が展示可能)として整備された施設であり、また本年5月に予定されている「藤井フミヤ展」のように、全国から多くの方々が来館するような企画展が開催できる施設である。

本市では、文化分野で全国的に活躍されている本市ゆかりの有識者の方々にアドバイザーにご就任いただき、集客力の高い企画展を誘致していく考えであるが、そのためには、どこに駐車場があるのか、またどこの駐車場なら駐車できるのか、などを「歴史・文化ゾーン内駐車場管理システム等整備事業」によりカーナビゲーションやインターネットでタイムリーに情報発信する仕組みを整えることが必要不可欠である。

また、国においても、今後の更なる観光振興のためには、文化観光コンテンツの充実が必要であるとの認識のもと、そのための地方自治体向け支援策も強化している現状にある。本市はこれまでインバウンド対応のため同博物館や城山公園内の案内や展示物等の英語表記も行ってきており、今後、国の観光振興策も活用し、インバウンド対応も含め積極的に観光誘客を図ることにより、現在の厳しい経済状況を打開していく必要があるが、そのためには観光客に対するカーナビゲーションやインターネットによる駐車場案内・情報発信は必要不可欠である。

 

3.これまでの質疑の中で「時期尚早」との指摘があったが、ウィズコロナ・アフターコロナの中、観光地間の競争は激化していくため、「一度不愉快な思いをされたお客様は二度と来て下さらない」という危機感を常に持ち続けなければならず、「混雑してから考えれば良い」という姿勢は絶対に許されない

また、「駐車場が不足し、渋滞や混雑が発生している状況は見受けられない」との指摘もあったが、そもそもカルチャープラザ・社会教育センター・図書館の利用者数は、コロナ禍により令和元年度に比べ大きく(約10万人)減少しているだけであり、コロナが収束すれば以前の水準に戻ることは明らかである。

同博物館がオープンする前のコロナ禍が無かった時には平日でも駐車場が足りない状態が起きていたことを考えると、「歴史・文化ゾーン内駐車場管理システム等整備事業」により駐車場の案内・情報発信システムを整備しなければ、さまざまな混雑や混乱、渋滞が生じてしまうことは明らかである。

 

4.また、「P-PFIによる古民家風カフェがオープンしてから状況を確認し整備の検討を行えば良い」との指摘もあったが、P-PFIのカフェが無くても試算の結果88台の駐車場不足がもともと示されていた(日本観光協会の手法(県も県立体育館の駐車場必要台数の試算で用いた手法)による試算)上、P-PFIのカフェの利用者は年間で約99,000人と見込まれている(令和4年8月に当該事業者が示した計画による)ことから、P-PFIのカフェが本年秋にオープンすると、より一層の混雑や混乱、渋滞が生じることは明らかであり、近隣住民の方々の生活にも著しい悪影響が生じてしまう。

これらの状況が既に試算により明らかになっているにもかかわらず、何らの対策も講じないこととなれば、怠慢との誹りを免れない。

 

5.また「事業費が多額である」との指摘もあるが、今回の予算案では、大規模な広域満空表示板6基の整備を当面見合わせるとともに、個別満空表示板の設置数の見直しを行うなど、事業費を143,000,000円あまり削減している。また、整備後のランニングコストは、下記6.のとおり、整備しない場合の誘導員配置経費に比べ、はるかに少額になるのであり、今回システムを整備しないほうが、むしろ多額の支出を毎年行わざるを得なくなるのである。

 

6.さらに「費用対効果の検証が不十分」との指摘もあったが、誘導員のみでの対応の場合、年間最大で約93,000,000円の予算が必要と見込まれるところである。

(令和5年度当初予算では45,844,000円を計上しているが、これはコロナが収束する時期が未定なため、現時点で必要なことが明らかな範囲に絞り込んでいる上、P-PFIのカフェの完成後やコロナ収束により多くの利用者・来館者が来ることは反映しておらず、今後の「藤井フミヤ展」の状況や、P-PFIのカフェのオープン、「のべおか天下一薪能」や「城山かぐら祭り」などの開催時のコロナ禍の状況などにより、補正予算でさらに誘導員の追加が必要になることが考えられるのである。)

一方、「歴史・文化ゾーン内駐車場管理システム等整備事業」により、案内・情報発信システムを整備すれば、年間のランニングコストは、システム管理費と電気代を合わせて6,264,000円で済む見込みであり、入念な対応のための誘導員配置を行うとしても、合計16,972,000円程度の経費で済む見込みである。

 

以上のことから、費用対効果の高い「歴史・文化ゾーン内駐車場管理システム等整備事業」は本市にとって必要不可欠な事業であり、令和5年第29回延岡市議会定例会で修正議決された「議案第108号 令和5年度延岡市一般会計予算」については異議があるため、再議に付す。

 

資料1

資料2

資料3

資料4

資料5

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