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過大交付による国庫補助金の返還について
この度、国庫補助金を返還する事案がありましたので、報告いたします。
概要
国のGIGAスクール構想に基づき市内小中学校にネットワーク環境を整備するため、令和2年度に実施した「GIGAスクールネットワーク構築事業」の費用の一部として、国の「公立学校情報通信ネットワーク環境施設整備費補助金」を活用しましたが、補助対象に該当しない費用を含んでおり、会計検査院より過大に交付されていると指摘されました。
この指摘を受け、令和5年12月26日付の県からの通知により返還を行うものです。
会計検査院からの指摘事項
(令和5年10月20日付け文部科学大臣宛て文書一部抜粋)
ネットワーク機器のライセンス費用について、補助対象に該当しない後年度の期間分の費用が補助対象経費に含まれていた。
一方で、文部科学省の説明資料における補助対象外経費に関する具体的な記載内容をみると、補助対象外経費の記載がGIGAスクール構想に関連する多数の資料の各所に散在していて、補助対象外経費の記載を見落としやすい状況となっているほか、説明資料ごとに補助対象外経費として挙げている内容が区々となっているなどしており、個々の説明資料を確認しただけでは補助対象外経費について十分理解ができない状況となっていた。
(そのため、他の自治体でも同様の問題が生じている。)
会計検査院が指摘した過大交付額(返還額)
12,318千円
今後の対応
過大に交付された補助金について、文部科学省の指示に従い返還するため、令和6年3月市議会定例会において、返還金に係る補正予算案を提出します。今後は、国の補助制度を十分に確認した上で支出するよう、再発防止に努めます。