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平成23年度 施政方針・予算説明

平成23年3月1日:延岡市議会

平成23年度当初予算案並びに各議案の提案にあたり、私の市政運営に関する所信を申し上げ、議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

わが国の経済は、緩やかな回復基調にはあるものの、失業率は依然として高い状態で推移するなど、厳しい状況が続いております。

このようななか、本市におきましては、県内での口蹄疫発生や市内での高病原性鳥インフルエンザの発生など、例年にはない試練の時を迎えております。

現在、このような厳しい状況を打破し、本市を元気で活き活きとした、また、存在感のあるまちとするため、「がんばろう!! 元気のべおか」を合言葉に、一部の事業を前倒しで実施するなど経済対策を中心に全力で取り組んでおります。また、平成23年度におきましても、国や県の財政状況が厳しいなか、「延岡市住宅リフォーム商品券事業」や「西階運動公園整備事業」、新規雇用159名を予定しております「緊急雇用対策事業」など、雇用の創出、景気の回復に重点をおいた、積極的な予算編成としております。

さて、昨年6月22日、「地域主権戦略大綱」が閣議決定され、このなかで、「住民に身近な行政は、地方公共団体が自主的かつ総合的に広く担うようにするとともに、地域住民が自らの判断と責任において地域の諸課題に取り組むこと」とされました。

まさに、基礎自治体である本市におきましては、住民主体の理念のもと、自己責任と自己決定による、地域の実情に即した行政運営に取り組むことが重要であると考えております。

さらに本市は、定住自立圏構想における中心市として、また国土形成計画・九州圏広域地方計画における延岡・日向基幹都市圏の中心的都市として、その役割も高まっております。

このようなことから、新年度におきましても、「新生のべおかプロジェクト」に関する施策を中心として、企業誘致や雇用の創出、地域経済の活性化や地域医療体制の強化などの喫緊の課題に重点的に取り組むとともに、広域的な行政課題に関して、本市が中心的な役割を果たすための都市機能の整備に努めてまいりたいと考えております。

平成23年度は、現在策定に取り組んでおります「第5次長期総合計画・後期基本計画」の開始年度であり、「新生延岡」に向けた実を結ぶための重要な5年間のスタートの年となります。

また、「中心市街地プロジェクト推進事業」や「地域医療再生計画事業」、さらには新悠久苑の建設並びに新最終処分場の整備などの大型事業に加えまして、「延岡市メディカルタウン構想」や「新庁舎建設事業」などの新たな大型プロジェクトが本格的に始動する重要な年でもあります。

私といたしましては、本市の未来を築き上げていくため、持てる英知と創意を結集し、強い意思のもと、議員の皆様のご協力を得ながら、これからも全力を傾注し、市政の発展に取り組んでいく所存でございます。

このような決意のもと、平成23年度におきましては、「延岡市メディカルタウン構想」を着実に推進するため、医療関連企業の立地環境整備調査などを行う「メディカルタウン構想推進事業」、市内経済の活性化を図るための「延岡市住宅リフォーム商品券事業」、延岡駅周辺の空間基本設計などを実施する「中心市街地プロジェクト推進事業」などに取り組みます。また、医療スタッフの勤務環境の改善や夜間急病センターの機能強化など医療体制の充実を図るための「地域医療再生計画事業」、子宮頸がん、ヒブ、肺炎球菌のワクチン接種助成を行う「子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進事業」並びに「健康長寿推進予防接種事業」、西階運動公園庭球場の全天候型化や球技場の改良を行う「西階運動公園整備事業」など、「新生のべおかプロジェクト」を推進するための主要施策に加え、新庁舎の基本設計・実施設計などを実施する「新庁舎建設事業」などの大型事業にも取り組んでまいります。

これからは、第5次長期総合計画の6つの基本目標に沿いまして、平成23年度における市政運営に関する基本的な方針を述べさせていただきます。

「人と物とが活発に行き交う交流拠点都市づくり」

広域交流の基盤となります高速道路網の整備につきましては、東九州自動車道において、蒲江~北浦間及び北川~延岡間が平成24年度に、須美江~北川間が平成25年度に、それぞれ供用開始が予定されているところであり、日向~高鍋間も平成25年度までには供用開始
の予定と伺っており、着実な進展が図られております。

九州中央自動車道(九州横断自動車道延岡線)の一部となります国道218号北方延岡道路につきましては、蔵田~北方間が平成27年度の供用開始に向け工事の進捗が図られておりますが、高千穂日之影道路につきましては、平成28年度以降の供用開始となる見込みであり、九州中央自動車道の全線整備の遅れを危惧いたしております。

高速道路や鉄道、バスといった広域交通網の整備は、地域経済の活性化はもとより本市が目指す「東九州の基幹都市」の実現に欠かせない基盤づくりとなることから、東九州自動車道並びに九州中央自動車道の早期整備や延岡南道路の恒久無料化などに関しまして、地域の皆様や関係団体と連携し、これまで以上に国や関係機関に強く要望してまいります。

広域行政の取組みにつきましては、「宮崎県北定住自立圏共生ビジョン」における取組みを、さらに推進することにより圏域全体の活性化を図り、圏域の中心市としてふさわしい役割を果たしてまいります。

「多彩な産業が織り成す活力のある都市づくり」

まず、「延岡市メディカルタウン構想」につきましては、「東九州メディカルバレー構想」のメインステージを目指す取組みを中心として、産学官連携により強力に構想を推進し、持続的な成長が見込まれます医療関連企業の誘致を図ってまいります。

また、間もなく整備が完了いたします「クレアパーク延岡工業団地第2工区」への大型製造業等の誘致に向けましては、新たに設置いたしました経済政策アドバイザーの皆様などのお力添えもいただきながら、精力的に取り組んでまいります。

さらには、緊急的な雇用機会の確保のため、国や県の事業を最大限に活用するとともに、就職説明会の開催や地場企業と地元高校との交流促進、さらには職業訓練事業への支援などを積極的に実施し、喫緊の課題となっております雇用情勢の改善に全力で取り組んでまいります。

工業の振興につきましては、中核企業と地場企業とのビジネスチャンスの拡大など「延岡市工業振興ビジョン」の具現化に向けた取組みをさらに推進してまいります。特に、技術力・設計力強化のための人材育成や、新たな受注開拓による販路拡大に向けた地場企業の取組みへの支援を強化いたします。さらに、第一次産業への進出や連携による新分野、新技術の開拓を促進してまいります。

また、緊急的な経済対策といたしまして、「延岡市住宅リフォーム商品券事業」により、プレミアム付の住宅リフォーム商品券を発行し、住宅の増改築を促進することで、市内経済の活性化を図るとともに、居住環境の向上も図ってまいります。

中心市街地プロジェクトにつきましては、公開プレゼンテーションにより選定されました「デザイン監修者」のもと、市民の皆様のご意見を参考にしながら、駅舎、複合施設、駅前広場など各施設の基本的なイメージを明らかにしてまいります。

また、商店街や商工会議所と連携し、中心市街地への出店やテナントミックスを促していく「チャレンジショップ事業」を展開しながら、駅周辺エリアの商業活性化にも繋げてまいります。

次に、観光の振興につきましては、高速道路の整備や九州新幹線の開通を捉え、観光振興ビジョンの具現化を図るため、観光協会や観光関係団体と連携して、「感動体験案内人」による観光事業や「伝統鮎やな」の存続などに引き続き取り組んでまいります。さらには、伊勢えびやチキン南蛮、ひむか本サバをはじめとするブランド食材などを活かした「食」の観光にも取り組んでまいります。

また、平成23年度におきましては、新たに市内での宿泊者に市内飲食店等で利用できるクーポン券を発行するなどの取組みを行うとともに、「のべおか観光大使」によります情報発信や福岡市などの都市部を中心にしたPR活動などにより、本市観光資源の豊かさを積極的に伝え、観光客の誘致に全力で取り組んでまいります。

さらに、高千穂町や日向市などの周辺地域と連携した広域観光を進めるとともに、国が新成長戦略に掲げております観光立国の施策を積極的に取り込み、県等と連携し、アジアを中心とした外国人観光客誘致にも努めてまいります。

次に、農林水産業につきましては、いわゆる「もうかる農林水産業」の推進に取り組んでまいります。

農業につきましては、担い手対策として新規就農者の農業研修の支援や生産コスト削減のための大型農業用機械の導入支援を引き続き行ってまいります。また、市内の直売施設を活用して、中山間地域の農産物の集荷にも取り組みながら、さらに地産地消を推進いたします。これらの取組みにより、農家所得の向上を図るとともに、市民の皆様に安全安心な食を提供できるように努めてまいります。

畜産業につきましては、引き続き早期離乳キャトルステーションの実証展示事業を行い、本格実施の問題点を検証するとともに、自給飼料の増産を奨励してまいります。また、子牛価格の維持など口蹄疫からの復活に向けた取組みを継続するとともに、高病原性鳥インフルエンザをはじめとした家畜伝染病の防疫強化を図ってまいります。

林業につきましては、延岡産材の利用促進と経済活性化のため、延岡産材を利用した専用住宅の新築支援を行い、また、間伐材や林地残材などの木質バイオマス資源の利活用への取組みを進め、二酸化炭素削減や資源循環型社会の構築に努めます。さらに、林道や作業道の基盤整備を進めるとともに、有害鳥獣対策にも引き続き積極的に取り組み、しいたけ、シキミなどの生産向上にも努めてまいります。

水産業につきましては、大型機械設備の設置助成や多機能型藻場礁の設置などを行うとともに、脱皮イセエビや養殖クルマエビの生産・流通・販売に対する支援を行い、ブランド化を図ってまいります。

また、農商工連携によるハモの骨切り機械の開発など、漁業者の水産加工への取り組みを支援するとともに、「道の駅」や「ふるさと市場」などの直売所を核として地産地消を推進し、漁家所得の向上を図ってまいります。

「共に支え合う安全・安心の地域づくり」

地域コミュニティの活性化につきましては、「市民まちづくり活動支援事業」などにより特色ある地域づくりや市民活動を支援してまいります。

災害に強いまちづくりにつきましては、自然災害に加え、新型インフルエンザや家畜伝染病の口蹄疫、高病原性鳥インフルエンザなど、様々な危機事態に対応するため、危機管理指針の策定などに取り組み、全庁的な危機管理体制の強化を図ってまいります。

また、防災行政無線のデジタル化や統合に関する研究、ケーブルテレビのデータ放送を活用した防災情報の提供や、迅速な避難のための避難路整備事業などに取り組んでまいります。

以上のような危機管理体制の強化や災害情報伝達力の向上を図ることとあわせまして、自主防災組織の結成や活性化、防災リーダーの育成を促進するとともに、災害ボランティアなどとの連携強化を図り、「自助」・「共助」の意識づくりを進めながら、地域と行政が一体となった地域防災力の向上に努めてまいります。

消防につきましては、消防救急無線のデジタル方式への移行に向けた調査分析や救急高度資機材の充実、消防署並びに消防団の車両整備など、消防施設等の整備充実を図ってまいります。

また、あわせて救急救命士の育成、医療機関と連携したメディカルコントロール体制の充実や平成24年度のドクターヘリの運用に向けた隊員の研修を実施し、市民の皆様の生命・財産をあらゆる災害から守るために、消防力の向上に努めてまいります。

次に、地域医療問題につきましては、地域医療アドバイザーの皆様の様々な活動によりまして、本市の地域医療に関する取組みや住民の地域医療を守るという意識の高まりなどが全国に情報発信され、医師をはじめとする医療関係者の方から本市に対して高い関心を寄せていただいております。

このようなことを踏まえ、市民と医療機関相互の理解と信頼関係の醸成を推進するための啓発事業を更に強化するとともに、医療スタッフの勤務環境の改善、夜間急病センターや日曜・祝日在宅当番医などの初期救急医療体制の充実、島浦診療所の医療機器整備など、市民の皆様が安心できる地域医療体制の構築に全力を傾注してまいります。

地域医療問題と並び重要となるものが健康長寿の推進でございます。「健康長寿の推進」につきましては、今年度を健康長寿元年と位置づけ、延岡市健康長寿推進市民会議が策定しました行動計画における「食事」、「運動」、「健診」に関する個人、地域、事業所などの取組みを積極的に支援してまいります。

また、小児を対象にしたヒブワクチンと小児用肺炎球菌ワクチン、中高生を対象にした子宮頸がん予防ワクチン接種に関する全額公費助成に加え、平成23年度におきましては、高齢者の肺炎球菌ワクチン接種につきましても公費による半額助成を行うなど予防医療の充実を図ってまいります。

そのほか、特に高齢化率の高い三北地域において、各総合支所に看護職を配置し、各家庭への戸別訪問を実施するなどの「こころがかよう三北健康長寿推進事業」を実施し、健康相談体制の充実を図ってまいります。

次に、高齢者の介護福祉につきましては、介護予防をはじめとした各種介護サービスの充実や地域密着型サービス事業所の施設整備支援などに取り組むとともに、医療・保健・福祉の総合的なサービス提供に向けた地域ケアシステムなどの拡充を図ってまいります。

障がい者福祉につきましては、障がいのある方々の多様なニーズに対応するため、自立支援協議会を中核とする相談支援体制の充実をはじめ、療育体制の整備や障がい福祉サービスの充実を図るとともに、障がいのある方々の自立と社会参加の支援に努めてまいります。

子育て支援につきましては、「延岡市次世代育成支援行動計画」の後期計画に基づき、子育て支援サービスの更なる充実を図るとともに、保育所や児童養護施設などの整備を図り、安心して子育てできる環境づくりを推進してまいります。また、児童虐待防止等の問題に関しましては、日常的な市民意識の啓発に努めるとともに、関係機関との緊密な連携により要保護児童対策の充実を図ってまいります。

「のべおかの未来を拓く人づくり」

まず、学校教育におきましては、「たくましいからだ」「豊かな心」「すぐれた知性」を備え、社会の変化に主体的に対応できる、心身ともに調和の取れた児童生徒の育成に努めてまいります。特に、「レベルアップ延岡」学力向上協議会を中心として、小・中学校連携による、学力向上や生徒指導の充実に取り組むとともに、理数教育の充実や国語力の向上に努めてまいります。また、発達段階に即した教育の充実を図るために、幼稚園、保育所と小学校との連携づくりを推進してまいります。併せて、機能的な学校運営に努めるとともに、学校安全対策につきましても、学校安全ボランティアの方々のご協力もいただき、家庭、地域、関係機関との連携を図りながら進めてまいります。

学校施設整備につきましては、引続き耐震化事業と新増改築事業を重点的に推進してまいります。耐震化事業につきましては、平成23年度中に全ての校舎の耐震診断を終了させるとともに、耐震補強工事を継続して進めてまいります。また、新増改築事業につきましては、旭小学校の校舎改築工事や東海中学校の屋内運動場の改築工事が平成23年度中に完了する予定となっており、西階中学校の校舎改築につきましても引続き進めてまいります。また、学校施設の補修工事につきましても継続的に実施するなど、安全・安心な学校づくりに取り組んでまいります。

青少年の健全育成につきましては、教育の原点と言われる家庭の教育力の向上を目指すため、関係機関・団体等と連携を図りながら、毎月第3日曜日の「家庭の日」の普及啓発を推進してまいります。また、県北地域の青少年の交流を促進するため、圏域の多彩な自然環境を活用した体験学習を実施いたします。

男女共同参画につきましては、平成14年度に策定しました「のべおか男女共同参画プラン」の見直しを行い、性別に関わりなくその個性と能力を十分に発揮することができる豊かな社会の実現をめざし、新たなプラン策定に取り組んでまいります。

また、人権につきましては、「延岡市人権教育・啓発推進方針」に基づいた施策の展開を図るとともに、関係団体等との連携をさらに深めながら、効果的な人権教育・啓発の実施、人権課題の解決に取り組み、すべての市民の人権が尊重される社会を実現してまいります。

スポーツ振興につきましては、市民の皆様が気軽に運動・スポーツに親しめる環境づくりを進めるとともに、西階運動公園庭球場のコート全天候型化に併せて、運動公園管理棟並びに球技場を改修し、運動公園施設の魅力を高め、スポーツ合宿の誘致を図るなど、アスリートタウンづくりに引き続き取り組んでまいります。

また、延岡西日本マラソンが第50回の記念大会を迎えることから、全国に広く情報発信するため、これまでの地上波による九州7局に加え、BS放送による全国生放送を実施してまいります。

文化の振興につきましては、延岡の歴史と文化を活用した「のべおか天下一薪能」や「城山かぐらまつり」、「郷土芸能大会」の開催を通じて、伝統文化の振興と保存伝承を図るとともに、全国への情報発信に努めてまいります。

また、延岡総合文化センター等の文化施設の整備充実を図るとともに、施設を拠点とした市民の自主文化活動の促進に努め、さらに「子どものための優れた舞台芸術体験事業」等により、次代を担う青少年の芸術鑑賞機会の充実に努めてまいります。

市立図書館北浦分館に関しましては、木造の施設とし、環境にやさしい、木の香かおる図書館として、平成24年4月開館をめざして整備を進めてまいります。

また、北川町並びに北浦町の公民館図書室に関しましては、電算処理による一体的な蔵書管理を進め、利用者のニーズに即した蔵書の効率的活用を図ってまいります。

「豊かな自然と安全で快適な暮らしを守る環境づくり」

本市の環境保全につきましては、平成22年度に策定しました「第2次延岡市環境基本計画」に基づき、動植物の生息場の保護や環境に配慮した公共工事を実施するための「野生動物・植物マップ」の作成や、市民団体との協働による希少植物の保護と河川美化、合併浄化槽の適正維持管理の啓発など、豊かな自然環境を守る取組みを進めてまいります。

新最終処分場につきましては、総合評価落札方式を採用することにより、より質の高い、安全・安心な施設建設を進め、平成25年度中の供用開始を目指して取り組んでまいります。

新悠久苑の建設につきましては、人生の終焉にふさわしい施設として、平成24年4月の供用開始に向け、建築工事・外構工事など関連事業を確実に推進してまいります。

次に、本市の交通体系の骨格となる幹線道路ネットワーク西環状線の整備につきましては、引き続き、須崎中川原通線大門工区における道路改良工事や岡富古川、多々良両地区の土地区画整理事業による富美山通線の整備を進めるとともに、県施工区間の整備促進、未着工区間の調査等にも取り組んでまいります。

また、市民生活に身近な市道につきましても、歩道のバリアフリー化や橋梁の長寿命化を含め、計画的な整備と適切な維持管理に努めるとともに、協働・共汗道づくり事業の充実を図ってまいります。

さらには、岡富古川、多々良両地区の土地区画整理事業の推進により、市街地の整備を進めるとともに、公園の整備充実や民間開発の指導・誘導、狭あい道路拡幅整備事業や木造住宅耐震化促進事業に取り組み、良好な居住環境の形成を図ってまいります。

市営住宅につきましては、指定管理者による住民サービスのさらなる向上を図るとともに、効率的な管理運用に努めてまいります。また、高齢者世帯向け住宅等を含めた一ケ岡A団地の建て替えや住環境向上事業を推進し、安全に配慮した良質で低廉な住宅の提供に努めてまいります。

水道事業につきましては、引き続き給配水管の整備を進めるほか、水質の安全強化策として、平成24年度の完成を目指して祝子水源地の浄水施設の建設工事を実施いたします。また、簡易水道事業につきましては、北方、北浦、北川地区の紫外線照射システムや中央監視システムの導入を計画的に実施してまいります。

下水道事業につきましては、引き続き岡富・古川土地区画整理事業地内や東海地区などの普及促進を図るとともに、東海地区の汚水を円滑に処理するための大武汚水中継ポンプ場の建設に着手いたします。また、耐震化対策として、妙田処理場やマンホールポンプ場などの老朽化施設の更新に取り組み、さらに、「下水道長寿命化計画」策定のための調査業務を引き続き実施してまいります。

また、浸水対策として、岡富・古川土地区画整理事業地内の雨水ポンプ場や富美山地区の雨水幹線の整備を進めるほか、水防災対策特定河川事業など国・県事業の促進を図り、災害に強いまちづくりを進めてまいります。

「自立と市民協働の都市づくり」

市民協働のまちづくりにつきましては、「延岡市民協働まちづくりセンター」が市民活動の拠点施設として定着し、様々な市民活動団体の連携による新たな活動も生まれてきております。今後ともセンターを核として市民活動の支援に努め、市民と行政による「市民協働のまちづくり」を積極的に推進してまいります。

また、新たな協働・共汗事業として、津波発生時の避難路整備や農道の維持補修などに取り組んでまいります。

市民協働のまちづくりの前提となります、広報、広聴の充実に関しましては、広報紙、ケーブルテレビ、さらにはホームページの内容の充実を図るとともに、メールマガジンなどを通じて情報の提供に努めてまいります。

また、まちづくり懇談会や移動市長室、市政モニター制度などで寄せられました市民の皆様のご意見などをまちづくりに活かしてまいります。

行政の情報化につきましては、これまで取り組んでおります「自治体クラウド開発実証事業」を平成23年度において本稼働させ、電算システム経費の削減や事務の効率化を図るとともに、多くの自治体の参加を促す取組みを行うなど、九州の情報基幹都市としての大きな一歩を踏み出してまいります。

また、地域の情報化につきましては、周辺自治体に整備されましたケーブルテレビ網などのネットワークを活用しながら、様々な広域的サービスを実現し、定住自立圏構想における中心市としての役割を果たしてまいります。

さらには、北方町及び北川町に携帯電話鉄塔を建設し、情報格差の是正を図ってまいります。

効率的な行財政運営の推進につきましては、昨年策定いたしました第6次行財政改革大綱に基づき、各種の改革項目に計画的に取り組み、市民サービスの向上や財政の健全化など、より安定した市政運営の基盤づくりに努めてまいります。

第三セクター等の経営改善につきましては、これまでの各第三セクター等による経営改善に関する取組みを受けまして、外部の専門家によります第三者会議において、更なる経営改善策の検討や事業そのものの必要性に関して検討していただくこととしております。今後、これらの検討の結果を参考にいたしまして、第三セクター等のあり方について、一定の結論を出してまいりたいと考えております。

合併後のまちづくりにつきましては、合併後の新市としての一体感の醸成を図りながら、「元気のいい三北地域づくり支援事業」を更に充実させることにより、観光資源、文化などの三北地域の特色を活かした、元気な延岡づくりに努めてまいります。

次に、庁舎整備につきましては、平成22年度中に策定いたします基本構想・基本計画を踏まえ、市民サービスの向上はもとより防災や環境問題等にも十分配慮した新庁舎の建設を進めてまいります。組織体制と人事管理につきましては、多様化する市民ニーズや新たな行政課題に迅速かつ的確に対応していくために、引き続き組織体制の強化や定員管理の適正化等に努めてまいります。

また、今後とも天下一マナー運動を強力に推進するとともに、職員の研修体制の充実等による職員力の向上も図りながら、市民の皆様の信頼と期待に応えうる、活力のある市役所づくりに努めてまいります。

平成23年度当初予算の概要

続きまして、平成23年度当初予算についてご説明申し上げます。

まず、国の平成23年度一般会計予算の規模は、前年度比0.1%増の92兆4,116億円で、政策的経費であります一般歳出についても、1.2%の増で54兆780億円となっております。

一方、地方財政計画におきましては、社会保障関係経費は増大いたしますが、人件費や地方単独費などの歳出抑制を図り、また、財源不足が続く地方への対策として、別枠加算や繰越金の活用などによる地方交付税の増額等で歳入補填を行い、その規模につきましては、前年度比0.5%増の82兆5,054億円となっております。

このような状況のもと、平成23年度当初予算編成におきましては、地方交付税総額の伸びは見込まれますが、景気低迷の影響などによる市税収入の減少が続いているため、依存財源の割合が高くなってきております。

このため、事業の選択と集中を図るとともに、徹底した経費の節減、合理化等を行い、限られた財源のなか、合併特例債や財政調整基金などを活用し、財源の確保、調整を図りながら、最少の経費で最大の効果が得られるよう予算編成を行ってまいりました。

議案第112号平成23年度延岡市一般会計予算の規模は、562億2,200万円で、前年度に比べ25億9,800万円の増加で、伸び率は4.8%の増加となっております。

歳入では、市税が全体の24.2%を占める135億7,635万5千円で、前年度に比べ、2億5,804万円の減少となっております。地方交付税は27.3%の153億3,000万円、国庫支出金は16.3% の91億7,952万1千円、県支出金は8.2 %の45億8,199万7千円であります。市債については、11.3% の63億5,100万円となっております。以上が主な財源でありますが、不足を補うため、財政調整基金から4億円を繰り入れております。

歳出につきましては、「新生のべおかプロジェクト」に関する施策を中心として、喫緊の課題である雇用対策事業はもとより、地域経済の活性化、地域医療体制づくりや教育振興など、市民生活や福祉の向上を図るとともに、都市機能の整備など、将来を見据えた短・中期的な視点から各種事業を計上いたしております。

歳出の目的別内訳では、民生費が全体の35.0%を占める196億8,883万2千円、衛生費が11.0%の61億9,890万6千円、公債費が14.2%の80億184万4千円などが主なものであります。また、性質別内訳では、義務的経費のうち、人件費は、職員数の減少はあるものの、定年退職者数の増加により、前年度と比較して1億9,755万9千円増加し、扶助費は、子ども手当の増額や生活保護事業の影響もあり8億7,313万1千円の増加、公債費は1億4,245万8千円減少しております。物件費は、子宮頸がん等ワクチン接種などにより、4億79万1千円の増加、普通建設事業費については、8億4,132万9千円の増加となっております。

次に、議案第113号から第118号までの各特別会計並びに各企業会計予算についてご説明いたします。

国民健康保険特別会計予算は、163億7,627万2千円で、前年度比2.4%の増加となっております。

食肉センター特別会計予算は、13万円で前年同額、介護保険特別会計予算は、113億2,034万3千円で、前年度比6.5%の増加、後期高齢者医療特別会計予算は、13億2,921万6千円で、前年度比1.2%の減少となっております。

なお、北浦診療所の民営化に伴い国民健康保険特別会計予算の直営診療施設勘定を廃止、また、老人保健特別会計は制度廃止から3年が経過したため、特別会計を廃止しております。

次に、水道事業会計予算は、40億8,328万9千円で、事業費の増加により、前年度に比べて6.3%の増加、下水道事業会計予算は、59億8,228万3千円で、事業費の減少により、前年度に比べて3.8%の減少となっております。

以上、平成23年度当初予算につきまして、その概要をご説明申し上げました。

冒頭に申し上げましたが、平成23年度以降は、これまでの施策に加え、主要プロジェクトや大型事業など、過去に例をみないほどの多くの重要な施策を展開してまいります。

私は、今後とも、積極的な情報公開を図りながら、市民の皆様の声を大事にし、市民協働のまちづくりを基本に掲げ、本市の組織力、職員力の更なる向上に努め、職員と一丸となって、延岡の再生、夢の実現に向かって全身全霊で取り組んでまいる所存でございます。

議員各位並びに市民の皆様には、今後とも、より一層のご指導、ご協力を賜りますよう心からお願い申し上げ、施政方針といたします。

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