皆さんおはようございます。市長の首藤です。
鳥インフルエンザは、この県北では今月になって高千穂町、門川町でも発生し、その後本市でも2例目が発生しました。毎回多くの本市職員の皆さんに参加していただいて、いずれも迅速に殺処分対応がされました。本当にご苦労様でした。これ以上の拡大がないことを祈っています。
さて、2月26日の公開プレゼンテーションを経て、延岡駅周辺整備に向けてのデザイン監修者に乾久美子さんが選ばれました。日本を代表する新進気鋭の女性建築家の一人です。大きな一歩が進んだと、大変嬉しく思っています。
これに関連して、都市デザインについての私のこだわりを今回は少し述べたいと思います。
実は、私は10年ほど前まで7年間にわたって延岡市都市景観審議会の委員をしていましたが、そのころからずっと感じていたことがあります。これまでの延岡市の公共建築物のデザインはその時々の担当部署や担当者によって実質的に決まってきたという面があるのですが、そもそもデザインというのは個人の嗜好に大きく左右されるものですから、長期的な総合デザイン政策や部署間の調整がないと、一つ一つの橋梁や街路、建物などはそれなりのデザインに仕上がったとしても、全体としてみればなんともちぐはぐな調和のない街が出来上がっていくということです。
現在は不況で雇用も少なく大変な時代ではありますが、どんな時代においても人としての道は変わりません。私は人として美しい生き方をしたいと思っています。卑怯な振る舞いは恥ずべきことだと思いますし、物事を裏からしか見ないような生き方は醜く哀しいものです。時代を超えた規範として、武士道精神は日本人本来の美しい生き方の象徴だと信じます。
街の姿も同様です。延岡は、どんな時代においても美しい街であってほしいと思います。そのためにも、一定のデザイン的志向性を持って、ひとつひとつの公共構築物は形づくられていくべきです。また私的構築物についても当然ながら、調和が求められます。
今議会において都市景観条例の改正を上程するなど景観作りについての歩みを進めてはおりますが、でき得ることなら市に専任のデザイン室でも設置して、市内全域にわたって、そして長期的な視野に立って調和が取れるように、一定の意匠フィルターをかけたいものだと思っています。横浜市などはそうした仕組みがあると聞きましたが、残念ながら、本市の場合は規模的にも、また財政的事情からもそこまでは難しい。
ただ、これから再生しようとしている中心市街地については、私たち市民が本当に魅力を感じることのできるようなデザイン的調和が配慮された空間にしていかねばならないと考えています。それは、成長型から成熟型へと質的転換をしようとしているこの日本のまちづくりを考える上で、不可欠な視点でもあります。
そういう観点から、今回の、デザイン監修者(デザイン・ディレクター)を中心として市民協働で街を作るという取り組みは大変画期的なことだと感じてもらえれば嬉しく思います。
子どもたちへ、さらには孫たちへと、美しい街を残していこうではありませんか。そういう気概があふれることで、定住者も来訪者も増えていくはずです。