今春の人事異動について内示を行いました。
私としても、1,300人余りにのぼる職員の配置を全部自分で考えることができるわけはないのですが、少なくとも管理職あるいはそれに近い方々については、この人にはこんな立場で力を発揮してほしい、という思いを込めて決定をしたつもりです。そのために、部長さん方が週末で休んでおられるところに電話して意見を求めたり職員課にも何度も修正を指示したりして迷惑をかけました。
しかし、皆さんの中には、望んでいた先への異動となった人もあれば、意に沿わぬ結果でがっかりした人もあったのだろうと思います。内示を終えて、人事は難しいとあらためて実感しています。
けれども、私が市長に就任して早くも4年が過ぎました。外部からやってきてあまり顔も名前もわからないというのがスタート当初の状態でしたが、皆さんと一緒に仕事をする中で少しずつ「ああこの人はこんな考えを持っているんだな」とか、「この人はこんな面が素晴らしい」という発見を積み重ねてきたつもりです。今後もそうした積み重ねを大事にしつつ、それをもとにさらにしっかりと最善の人事を心がけていきたいと思います。
ところで、今年のウルスラ学園短期大学の卒業式で、
「現在は経済環境も厳しいので、皆さんも就職した先などで、『他にもっと自分の力を発揮できる場所があるんではないだろうか』などと思い悩むことが出てくるかもしれません。しかし、『足元を掘れ。そこに必ず泉が湧く。』(ニーチェ)という言葉があります。大事なのは、与えられた場所で力を尽くすことです。」
という旨の話をしました。
市長に就任する前は小さな会社の経営をずいぶん長くやっていましたので、特にその頃、この言葉に私はずいぶん力をもらいました。
会社を発展させるために新規事業を手掛けたり他市への営業所展開を行ったりというのはもちろん重要な仕事でしたが、事の成否を決めるのはむしろ毎日の細かな仕事ひとつひとつであったと感じています。毎日足元をしっかりと見つめて深く掘りながら、たまに顔を上げて大きな将来展望を思い描く。その繰り返しのなかでは、足元の仕事に没頭しそこで最大の成果を上げるという意識を、確固たる意志で持続することが大切です。
さて、今季限りで市役所を退職される皆さん、長い間本当にごくろうさまでした。お一人おひとりとゆっくり話をする機会が少なかったことを残念に思っております。これから人生の新たなステージへ進まれるにあたって、皆さんのご健勝とご活躍を心よりお祈りします。
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