職員への市長メッセージ

2009年3月16日 攻めの姿勢とは何か

 予算審査特別委員会で、会議の冒頭に、議長から「中庭駐車場ですれ違う際に、素知らぬ顔をしている職員がいる。基本なのだから、あらためて徹底してほしい。」との苦言がありました。
 天下一マナー運動もまだまだだなと感じます。どこまで行っても挨拶やマナーに完璧はないでしょうから、たゆまぬ向上を目指す姿勢が大事です。
 皆で襟を正す機会としましょう。

 さて、先日、本市独自のプレミア商品券活用策のことを書きましたが、ついでにもう少し触れておきたいと思います。
 定額給付金の支給に合わせてプレミア分の予算を計上している市町村は結構多いようです。定額給付金が貯蓄に回ったり大都市での消費に流れたりするのを防ぎ、地域内でお金を回す効果を期待してのことでしょう。しかし手法はどこも一様ですから、悪く言えば横並びの取り組みが多いともいえます。さらに言えば、当初はプレミア商品券なんて発行するつもりはなかったのに、「よそでやってるのに何でうちはやらないのかと追及されたら困るから、他市の例に倣って実施することにしよう。」と考えた自治体もあることでしょう。
 「ちゃんとやってるのか?」と問われた時に、「やってますよ。」と答えられるだけのことさえしておけばいいという感覚がそこにはあるのかもしれません。
 私はこれを「アリバイ作り」の仕事と言っています。また、日頃皆さんへのメールなどでは、「受け身」の仕事とも表現しています。
 じゃあ、「攻め」の仕事とは何でしょうか。ただ単に積極的に仕事に取り組むという意味ではありません。「アリバイ作り」を積極的にやることの愚かしさは論外です。
 私は、先の例で言えば、プレミア商品券事業の実施にあたり、「景気刺激効果を最大にするためにはどんなやり方が最善か」に徹底してこだわって知恵を絞ることこそが「攻め」なのだと考えています。
 ポイントは、どこに目線を向けた仕事であるかです。つまり、「議会やマスコミから指摘を受けた時に答えられるように」というところに目線を向けるのか、それとも「景気浮揚のために」という本来の目的に実直に向き合うのかということなのです。
 自分の仕事を客観視できることは、仕事の質を高めるうえで大変に重要なことですから、前者の視点ももちろん持っていなくてはいけません。昨年6月のメッセージでは「視点を移動する作業」という表現をしましたが、議会、マスコミといった立場に我が身を置いて仕事を点検することは、そういう意味で大事です。が、しかし、それが発想の原点になってしまってアリバイ作りばかりを日々繰り返すような習性が身に付いてしまうと、俗に言うお役所仕事のそしりを免れないでしょう。守りの視点も視野に置きつつ、しかし目線は常に仕事の目的自体を正面から見据えることに徹する、それが大切です。
 もちろん、事務的に淡々とこなしていくことが主体の仕事も多いことかと思います。しかし、その仕事を淡々とこなしながらも、「この仕事は本来どうあるべきか。」「延岡市役所は今後どういう仕事をしていかねばならないか。」「延岡の農業(or工業、商業、福祉、教育、etc.)は今後どうあるべきか。」等々の自分なりの考え方をしっかりとバックグラウンドに持っていていただきたいのです。