北京オリンピックは素晴らしい結果が出ましたね。生粋の延岡出身の松田丈志選手の銅メダルは格別の感動がありました。久世コーチの感慨もひとしおのことでしょう。それと、結果は残念でしたが、泉選手の健闘も称えたいと思います。今回のオリンピックは延岡に元気を与えてくれたと感じます。
さて、平成16年度に始まった新医師臨床研修制度は医師不足問題の引き金を引きました。厚生労働省としては医師の技術水準を引き上げる狙いがあって、医師国家試験合格者に臨床研修を義務化し、本人が研修先を決めることができる制度にしたわけですが、その結果これまで医師の人事を差配していた医局の影響力が低下することになり、大学病院の医師の流出が起こりました。そして、大学病院などから公立病院へ派遣していた医師の引き上げも相次ぐ事態になってしまいました。
もともと先進諸国の中では医師数が少ない日本ですから、このような状況の中では、勤務医の皆さんの過重労働にさらに拍車がかかります。疲弊した医師が退職をしていくという更なる状況の悪化をも招くこととなりました。
延岡市においてもこれを少しでも緩和すべく、これまで、軽症患者が安易に夜間や休日に受診すること(いわゆるコンビニ受診)を控えてくださいというキャンペーン活動を行ってきましたが、これは結構うまくいったと思っています。呼びかけに対して市民の皆さんも敏感に反応していただいて、劇的に効果が表れました。しかし、このことは問題に対しての一面的な取り組みに過ぎないというのも事実です。
延岡においては、2次及び3次救急と位置付けられた県立延岡病院を中心として、いくつかの2次救急病院、そして初期救急を担う多くの一般の病院・医院が役割分担するという地域医療体制になっています。当然、県当局、(県の)病院局、保健所、市、医師会、市内の各病院・医院など多くの機関がこの体制に関係しています。
最近は特に県病院の問題がクローズアップされていますが、その経営主体はもちろん宮崎県ですから、延岡市として県病院の人事に直接関与できるわけではありません。しかし、実際には医師会病院でも医師不足に陥っていますし、問題の大きな要因が関係機関の連携不足ではないかという声がある以上、地元自治体として手をこまねいているわけにはいかないと感じます。
そこで、庁内での医療問題プロジェクトを組織するとともに、関係機関連携の場として懇話会を立ち上げることにしました。これらの試みが成果を生むことを切に願っています。
またこれと並行して、医師不足を解消するために職員の皆さんにもぜひお願いしたいのは、それぞれの友人知人など、さまざまな人脈から延岡で勤務してもらえるお医者さんはいないか情報を入手していただきたい、また働きかけていただきたいということです。これを、市民総力戦と思って心がけていただきたい。
情報があれば、上司に伝えていただくか、あるいはこのメールに返信していただいても結構です。どうかよろしくお願いします。