職員への市長メッセージ

2008年3月31日 人生の節目をどう考えるか

みなさんこんにちは。市長の首藤です。

 今日をもっていよいよ年度末を迎え、69名という多くの職員の皆さんが退職されることとなりました。講堂で退職者の方々に感謝状を贈り、皆さんへの感謝のあいさつを述べさせてもらったところです。長い間、本当にご苦労様でした。人生の次なるステージで、またこれまでとは違った充実した日々を送っていただきたいと思います。

 この皆さんが入庁された時代は日本の高度成長期の後半にあたり、家庭においても、それまでのいわゆる三種の神器(電気冷蔵庫、電気洗濯機、白黒テレビ)を追い求めた時代から3C(カー、クーラー、カラーテレビ)の時代へと進展が見られた頃です。日本社会において、モノの豊かさが少しずつ実感でき始めた時代と言ってもいいかもしれません。
 今や、世の中は大きく様変わりしてしまいました。
 物質的には当時と比べれば相当に豊かになりましたが、少子高齢化、グローバル経済、高度情報化など、昔は夢にも思っていなかったような世の中です。約40年という年月の前後だけを見比べてみると、途方もない変化といえるでしょう。
 こうした変化を長期的にどう見通しながら仕事をするかは延岡市役所という組織として重要ですし、現在のように国や地方の構造そのものが変わろうとしているときほど、そのような意識を強く持つ必要があるでしょう。

 ところで、あいさつの中でも申し上げたのですが、私が社会人になって間もない頃、ある方から、「人生を4年くらいの単位で区切って生きていくといい。」とアドバイスされたことがあります。この、「期間を区切る」ということは、実は大変大きな意味があると思います。
 湯川秀樹さんは、「一日生きることは一歩進むことでありたい」という言葉を遺しましたが、実際には、毎日を連続的な進歩でつないでいくことは相当に難しいというのが私の実感です。スポーツの練習曲線をご存知でしょうか。一般的には、毎日練習しても日々直線的に上達していくのではなくて、一気に上達する時期と成果がなかなか上がらない時期が交互にあって階段状のグラフを描くような練習曲線となることが実証されています。
 これと人生を対比させてみると面白いかもしれません。
 努力に対して自分自身の進歩が日々目に見える形にはなかなかならないでしょうから、先述したように4年程度を一つの単位として期間を区切ってその中で成果を上げるべく物事に取り組んでいくという考え方もできるでしょう。また、逆に、大きな節目の後に飛躍のタイミングがあると考えて取り組んでいくことも大切ではないかと思います。
 すなわち、例えば今回異動のあった方はこれこそ自分が飛躍するチャンスだと捉えていただきたいということです。これまでの職場での頑張りが、これを機に一気に生きてくるのだと考え、そうなるべく、新天地でのスタートを切っていただきたい。
 異動のなかった方も、新年度を一つの節目と捉えてステップアップしていただければ嬉しく思います。

 また、新年度にあたっての心配ごとの一つは、期限切れとなる道路特定財源の暫定税率です。
 3月24日に東京で地方6団体(全国知事会、全国都道府県議会議長会、全国市長会、全国市議会議長会、全国町村会、全国町村議会議長会)の代表者会議が開かれました。全国市長会の会長は秋田市の佐竹市長さんなのですが、会長も副会長も所用で参加できないとのことで私に参加の要請があり、全国市長会代表として会議に参加しました。そして、そこで決議した緊急声明文を持って、全国知事会会長の麻生福岡県知事を先頭に6名で福田総理、増田総務大臣、伊吹自民党幹事長、民主党の菅代表代行・藤井最高顧問を訪ねました。
 道路特定財源の確保と暫定税率の維持を訴えたその3日後に突然の総理会見により2009年度からの一般財源化が発表されて大変驚きましたが、その後、与野党の協議が進まず、暫定税率はついに期限切れとなってしまうようです。
 4月末にどういう展開が待っているか予断を許さないところですが、やっと高速道路整備がスケジュールに乗ってきたところですから、これからも主張すべきははっきりと主張していくつもりです。