職員への市長メッセージ

2008年2月29日 道路特定財源問題について

皆さんこんにちは。市長の首藤です。

 私たちの地域にとって非常に大きな問題である道路特定財源問題について、民主党の藤井裕久税制調査会長や菅代表代行ともこれまで意見交換をさせていただく機会がありました。それぞれにかなり突っ込んだ話もしましたが、議論は平行線のままでした。

 また、ガソリン値下げ隊や地方公聴会の件などがテレビで報道されましたから、それを見て私のもとに全国から批判のメールがいくつも届きます。

「市長の発言は市民の本当の声を反映しているのか。役人や議会のエゴで言ってるんではないか。」

「道路、道路という発言の裏に利権が渦巻いているのではないか。アホで恥知らずだ。」

 テレビは基本的に(ここまで目茶苦茶な言い方はしませんが)こういうスタンスで毎日報道しているので、地方の実情を知らない人たちはそう思い込んでしまうのでしょう。世間がいかに偏見に満ちているかに驚き、悲しくなります。

 東京に行くと、この問題については地方とまったく雰囲気が違います。延岡では「道路はないといかん。やっと我々の番が回ってきた」という声をよく聞きますが、東京では圧倒的に「地方にはもう道路はいらない」という雰囲気が支配的だと感じます。だからこそ、この土壇場にあって我々は地域として結束しなければなりません。マスメディアに対して影響力を発揮するのは容易なことではありませんが、国民的人気の高い東国原知事を中心に私たちの声でアピールするべき時です。私たちが実情を訴えて世論を形成するのだという気概が必要です。

 道路という、我々にとって非常に大事なテーマが政争の具にされていると感じていたので、成り行きを違和感というよりも不快感を持って見ていたのですが、本会議での採決が予定されている今夜が衆議院では一つの山場となりました。

 暫定税率が本則に戻れば、延岡市では約7億円の減収になると試算していますが、この減収分が仮に別の形で補填されるとしても、少なくとも九州横断自動車道延岡線の将来は絶望的になります。

 道路特定財源を使ってレクリエーション用具を買ったとか、職員用の宿舎を建てたとか、あまり利用されない地下駐車場を作ったとかいうことが連日報道されています。確かにレクリエーション用具を買うなどということは非常におかしいことだと思いますし、無駄遣いは止めなければいけないと思います。しかし、無駄遣いがあるから道路特定財源制度は廃止すべきだという理屈もまた変な感じがします。

 年金問題でも同じようなことがありましたが、保険料として集めたお金が無駄遣いされたから年金制度そのものを止めてしまえという議論にはなりませんでした。

 道路特定財源についても、無駄遣いされているのであれば、それを防止すべくチェック機能を国会なりで発揮してもらえばよいことですし、無駄遣いができないような仕組みを工夫することが正しい対処の仕方というものでしょう。制度そのものを止めてしまえというのは論理の飛躍です。

 地方公聴会ではもう少し詳しく私の考え方を申し上げてきましたが、これについてはまた市長コラムなどで述べたいと思います。

 ところで、12月定例市議会で市職員の区への未加入問題が取り上げられました。これを受けて各課で調査を行ったところ、職員の加入率は約9割という結果となり、延岡市全体の加入率79.1%よりもかなり良い状況ではあるようです。多少はほっとしたところですが、しかし、できる限り100%に近づける努力が必要であることもご理解いただきたいと思います。

 区への未加入の理由を見て見ますと、「自治会の組織がない」、「区に入るきっかけがなかった」などさまざまですが、延岡市全体のまちづくりを推進していく立場にある市職員としてぜひ自治会に加入していただきたいということを最後にお願いして、今月のメッセージとします。