職員への市長メッセージ

2007年4月13日 「受け身」から「攻め」へ

職員の皆さんおはようございます。市長の首藤です。

北川町との合併を経て新延岡市が誕生するとともに、新しい年度がスタートしました。新しい門出にあたって念頭に置いていただきたいことのひとつに、仕事をする際に「守り」ばかりでなく「攻め」をも意識して取り組んでいただきたいということがあります。

「守り」とは、言葉を変えれば「受け身」の仕事です。つまり、何か問題が発生したり、やらなければならない課題が目前に提示されたりすることによって、初めてそれに対処するというような仕事の仕方のことです。

これに対して「攻め」とは、ビジョンを持って、主体的・戦略的に取り組む仕事です。差しあたっての切迫感がない状況であっても、早い時期にメドをつけて問題の悪化を防ぐ方が良いというような課題があると思いますが、そういう課題に対する積極的な取組みであるとか、上からの指示や命令はないものの、延岡の将来ビジョンのためにはこのことが絶対に必要だという課題をテーマアップして、着手していくというような仕事のことです。

行政マンは、得てして守りが得意ですし、現実にそう感じることが度々あります。新しい部署に異動になった方も、今までの仕事の仕方をただ単に引き継いで踏襲していくということではいけません。積極的に、仕事の目的と成果、手法などの見直しをしていただきたいと思いますし、その際、「攻め」の意識を今まで以上に持つことが大事だと思います。

文章に関しても、往々にして「守り」の言葉遣いになっているなあと感じることがあります。例えば、議会の答弁の案文などで、一つのセンテンスが6行とか7行にもわたる文を時折目にしますが、このような場合、「守り」の意識がそうさせているケースが多いのではないかと思います。もちろん、多面的に表現することが必要な場合もあると思いますが、「とりあえず一言ずついろんなことに触れておかないと何か突っ込まれそうな気がする」からではないでしょうか。

「攻め」の意識で書いている文は意図が一点に集約されるので、端的・簡潔な文になるものです。

また、退職される職員の方がよく「大過なく過ごすことができました」と口にしますが、この発想はある意味では「守り」に偏りすぎたものではないかと思います。

失敗しないことに価値があるとするのではなく、「何を為したか」に価値を見出していくことが私たちにとって重要なポイントであり、私たちの意識を変えていかなければならない部分だと思います。

行政の枠組みが大きく変わり、国、県、市の関係も大きく変わりました。いわゆる機関委任事務が仕事の中心であった時代とこれから先の時代とは、仕事の本質がまったく変わります。

今までは、国や県の言うとおりにしていれば、そして受け身の姿勢でいれば仕事はこなせたし、自治体も回っていたと思いますが、もうそんな時代ではなくなっています。自らがきちんと判断し、きちんと方向性を定めて、知恵を出し汗を流してやっていかなければならない時代に来ていますから、是非とも「何のために」「何を為すか」に焦点の合った目的指向・成果指向での仕事を皆さんにお願いしたいと思います。

もう一つこの際お願いしておきたいのは、市民との接点である窓口での対応の仕方、つまりお客様である市民への接遇に今まで以上に心配りをしていただきたいということです。

これも、「守りではなく攻めの接遇」と表現してよいかもしれません。私たちは、窓口にお見えになった市民に対して理屈の面で正しい対応をして当たり前です。時には無茶なことを仰る市民もいらっしゃるでしょう。「こちらの言う理屈を理解しない相手が悪い」とついつい思いがちなケースもあるかもしれませんが、納得していただけない場合でも、少なくとも対応の仕方には満足してもらう、できれば感謝して帰っていただいて初めてプロの接遇と言えると思います。

窓口対応について苦情が寄せられることがあります。職場が替わり、人が替わるこの機会に、今一度各課で接遇の見直しをしてください。

そして、「挨拶」は接遇の基本動作でもあります。延岡市役所挙げて徹底していきましょう。