皆さんこんにちは。市長の首藤です。
鳥インフルエンザが県内で相次いで発生し、日向市東郷町でも非常事態となりましたので、延岡市からも殺処分等の応援に行ってもらいました。大変な作業であったと聞いています。作業に従事した職員の皆さん、本当にお疲れ様でした。
これで事態が終息してくれればと願っていますが、これから先もどのような状況が発生するか分からないという緊張感を持っておかねばならないと思います。
先日、東国原新知事の県政がスタートしました。最近の報道でも毎日のように知事や宮崎県が大きく取り上げられています。これは宮崎県が全国にアピールできるチャンスですから、知事の情報発信力や知名度を活用させていただきたいものだと思います。
知事のマニフェストを見させていただきましたが、私たちが目指しているビジョンと共通点が多いことに気が付きます。その発想の根底にはNPM(ニュー・パブリック・マネジメント)の思想があるのではないかと感じますが、今回は、このNPMについて述べてみたいと思います。
これはもともとイギリスのサッチャー政権等で注目を浴びた手法ですが、日本でも政府の経済財政諮問会議が2001年にNPMの活用を提言して以来、注目されてきています。考え方としては「行政の民間化」がバックボーンになっており、四つの原則があります。一つは成果指向です。
これまでは、行政に関して予算編成や施政方針に注目が集まっていたわけですが、その結果として住民の暮らしがどう変わったか、どう生活が向上したかという成果については、あまり触れられずに来ているのではないでしょうか。ここに焦点を当てようというのが成果指向のポイントです。行政として何をするかということよりも、成果として何が実現できたかをきちんと見ていこうということです。
二番目が顧客指向です。
日本の行政には、住民は統治もしくは給付等の対象であるという発想がもともとあったのではないでしょうか。そうではなくて、行政の顧客つまりお客様として捉えることが必要です。これまで「市民の目線」でものごとを考えましょうと話してきましたが、それはこの顧客指向(言葉を変えて市民指向とも言えると思います)を指していると考えていただいて結構です。
三番目は市場メカニズム(競争原理)の導入です。
公的な仕事はすべて行政が担うものという固定観念を打破し、より効率的により良い成果を挙げる方法は他にないかという発想で、場合によっては行政と民間が競争するということも考えねばなりません。これに関しては、「市場化テスト」という言葉を耳にされたこともあるかと思います。結果として民営化や民間委託がふさわしい事業も出てくるでしょうし、指定管理者制度も活用されるべきであろうと思います。
四番目は分権化です。
組織内でいえば権限委譲ということになるでしょうか。
以前にも、生産性を高めるという話をしましたが、延岡市役所内でも生産性を高める取組みをこれから進めていかねばなりません。これには1年くらいじっくり時間をかけて、小回りのきく組織再編と権限委譲の準備をしていきたいと考えています。
こういう成果指向・顧客指向・競争原理の導入・権限委譲という四つの原則をベースにして、NPMの考え方の良いところはしっかり取り入れて行きたいと思います。
これまで折に触れて、「経営感覚」を行政に導入しましょうと話をしてきましたが、これはNPMとほぼ同義と考えていただいて結構です。最初の頃は、経営感覚と言うと「人を減らし、コスト削減を徹底的にやる」ということだろうとの誤解を受けたきらいもありました。そうではなく、「経営」とは、前述のような原則を軸として、課題の設定、政策の立案、決定、実施、評価という一連の流れを構築し、そのサイクルを回していくことです。
こうした考え方は、多くの市民の求めるところでもあります。共感していただけると幸いです。