職員への市長メッセージ

2006年12月12日 日々是新

皆さんこんにちは。市長の首藤です。

官製談合問題に関しては、宮崎県に限らず全国の数ヵ所で同じようなことが起こっていますし、裏金の問題等々も出てきております。私たちは、これを機会に自分たちの仕事の仕方をいま一度見直してみましょう。

旧北浦町の公金横領事件についても監査委員による監査結果の報告が出ていますが、職員個人の犯罪ではあるものの組織としてのチェック機能の不足も指摘されていますし、管理監督者の管理責任についても言及されています。

一人ひとりの法令遵守の精神を高めていかねばならないのはもちろんですが、組織としてどのようにコンプライアンスを確保するかということも、それぞれの部局あるいは課、係ごとにチェックしていただきたいと思います。ついでに言えば、コンプライアンスに関しては、「法令」のみならず、「倫理観」や「社会通念」に照らしても誤りのない行動が求められているとご理解いただきたいと考えています。

以前に京都清水寺の森清範貫主から、御著書に「日々是新」と揮毫していただきました。私たちは日常生活の中で無意識のうちに色々な行動を取っていますが、この日常の無意識的な習慣というものは圧倒的な力を持っています。これを日々見つめ直し改めることは非常に難しく、ともすれば埋没してしまいそうになる「日常」に打ち克つのは並大抵のものでないと知るべきでしょう。

習慣と化している思い込みがあると、それが本来であれば原理原則に反するものであっても、そこから抜け出るには大きなエネルギーが必要になります。例えば、上司から言われたら法を逸脱することであっても従わねばならないという思い込みがあるとすれば、それを打破する理性と精神力を私たちは持たなければならないのだと思います。

さて、先日、新清掃工場の入札が行われましたが、予算的にはかなりの節約ができました。この入札については、様々な見方があります。低価格であるために、工事品質についての危惧を持つ方もいらっしゃるようです。

しかし、どういう金額で落札したかということと契約の内容とは互いに独立したものであり、どのような金額であっても、契約内容はしっかりと履行してもらわなければなりません。しっかりした管理のもとに良いものを造ってもらうのは当然のことだろうと思います。

また、地元業者へのしわ寄せを心配する声もありますが、乙型JVという形態を取ったことでそうした影響も最小限にとどまるのではないかと考えています。

一方で延岡市の現状を見ると、なるべく早い時期に手を付けていかなければならない公共事業が山積しており、合併特例債はいくらでも使い道があります。借金が増えることを嫌って事業を抑制するという考え方もありますが、いろいろな面で整備の遅れている延岡市ではそんな悠長なことは言っておれません。合併特例債の枠はできるだけフルに有効活用していきたいと考えているところです。今回清掃工場で節約できた枠を使って他の事業に早く手を付けることができるようになるわけですから、市民の皆さんや地元の業者の皆さんにとってみれば、大変喜ばしいことではないでしょうか。

そうした中で現在、来年度予算の編成作業が進んでいますが、財政事情の厳しさから、なかなか新規の事業がやれないという状況が出てきています。現在の財政状況の中では将来の夢を描けないと感じている職員も多いかも知れません。

しかし、ここが我慢の時です。気を落とさずに、現実的な形で将来計画をどう組むのかということに知恵を絞っていただきたいと思います。

各部単位で、ある意味では事業部的な感覚を持って、数年先までの計画を立ててみてください。ギリギリの予算を前提として、取捨選択をしながらどのようにして将来に向けて夢のある計画を立てるかというところが知恵の見せ所です。

足元だけを見れば、大変厳しい現実の前にうつむきがちになりますが、前述のような数十億の原資だって生まれてきています。これからの第5次行財政改革の成果ともあわせて、我々延岡市民の将来の夢へとつなぎましょう。