職員への市長メッセージ

2006年10月6日 シーリングからゼロベースへ

皆さんおはようございます。市長の首藤です。

飲酒運転及びそれに起因する事故が全国であいも変わらず発生しており、警察官までも飲酒運転で検挙されるなど大きく報道されているところです。前回も触れましたが、私たち延岡市職員も身を正し、決して飲酒運転はしないという意識を改めて徹底しましょう。

竜巻被害については、市内は少し落ち着きを取り戻しつつあるようです。

前回のメールにも書きましたが、市の素早い対応に対して、その後も市民の方々から多くの感謝の声が寄せられています。職員の皆さんには本当によくやっていただきました。ご苦労様です。

今回の竜巻は全国でも例を見ない規模のもので大変な被害を生みましたが、多くのボランティアが全国から集まって来ていただいたおかげで非常に速やかに復旧作業が進みました。いわゆる自助、共助、公助という防災への取り組みの中でも、こうした「共助」の力のすごさを再認識したところです。

また、「市民と行政との協働・パートナーシップ」ということをまちづくり懇談会で私からよくお話ししていますが、9月30日に山下新天街で行われたイベント「がんばろうや延岡!!」には敬服しました。被災した若手商店主が「やろう!」と言って始まったこの市民主導の災害復興イベントを、行政含め多くの組織団体がサポートして大盛況となり、たくさんの人出でにぎわいました。

ここにも、これからのまちづくりのモデルとなる姿があります。

ところで、財政健全化について触れておきたいと思います。

財政改革にあたってよく実施される手法に「シーリング方式」があり、行政では特によく用いられています。しかし、こうしたアプローチが一番良いのかというと、疑問が残ります。

「シーリング方式」は、前例主義意識、横並び意識の産物と言えるでしょう。一律に歳出を削減するというその発想は、予算を「節約」するという域を出ないと思います。これから財政健全化に臨むに際しては、「シーリング方式」から、「ゼロベース方式」に転換し、意識の面でも「節約」からまさに「改革」へと思考転換を目指すべきだと考えています。

「ゼロベース方式」による発想とは、その一つ一つの事業について、そもそも必要な事業なのか、民営化できないか、民間委託ができないか、という基本的なところから見直して考えるということです。この発想法に関して、以前、イギリスが英国病を克服した時の話をしましたが、日本政府においてもそれに倣って独立行政法人化などが実現した経緯があります。

この際、一つ一つの事業を白紙の状態(ゼロベース)から見直す機会としてほしいと思っています。「改革」という位置付けで、財政健全化に取り組んでいただくことを望みます。

また、歳入の面でもぜひ見直しを進めていただきたいと考えています。議会でも下水道使用料の引き上げを求める意見が出されたり、公的スペースへの広告などの収入の道はないかと問われるなど、論議が高まっているところでもあります。

財政が厳しい中で、ともすれば、市民の様々な要望に対して我々は守りの姿勢を取りがちになります。腰が引けて、「財政が厳しいからしようがない」一辺倒ではあまりに芸がありません。「金は無いが、共に知恵を出し合って解決しよう」という方向で市民と接していただければありがたいと思います。難しい面はあるでしょうが、財政が厳しいからといって萎縮することなく、知恵を絞っていただきたいと思っています。

(平成18年10月3日リーダー会議における市長メッセージ要旨を中心に)