ホームへ > 市政情報 > 計画・指針 > メディカルタウン構想 対談

メディカルタウン構想 対談

> 延岡市メディカルタウン構想

対談
kuhw

九州保健福祉大学
保健科学部 臨床工学科
竹澤真吾 教授 

早稲田大学理工学部応用化学科卒業。同大学大学院化学工学専攻、工学博士。
専門は血液透析工学。透析患者が高齢化しているため、安心して旅行透析ができるワンストップツアーを作り、伊勢志摩で実現させた。簡便な在宅血液透析を目指して大学発ベンチャー企業を作り、画期的な透析システムを大手企業と作成中。医療の要素を入れたまちづくりを提案している。

九保大×メディカルタウン構想

首藤

タイ国から看護師さんがこの九州保健福祉大学に2名研修にお見えになっていますね。

竹澤

はい。8月から3カ月間のプログラムでお見えになっています。

タイは人工透析レベルが日本に近いレベルまで質が上がってきている。

しかし、まだ細かい部分は日本のほうが勝っています。

私がタイに行くと、いい部分しか見せてもらえず、どの部分のレベルが足りてないのか、これまでよくわかりませんでした。

首藤

日本は、東南アジアをこれからの医療産業の新しい市場と捉えていると思いますが、今まで技術水準やニーズがあるのかなど、よくわかっていなかったんですね。

竹澤

そうですね。今回のように東南アジアで実際に透析に従事している人を国内へ招いて研修を実施し、さらにこの研修に企業を参加させ、タイへの支援策をともに考えていくようにしています。

企業にとっても、需要のわからないマーケットの中で、これでいいのか暗中模索しながらの商品提案でしたが、この研修を通して必要としている透析装置などを提供できるようになると思います。

今回来ている研修生は国立ラチャウィティ病院に勤務している人たちですけれども、今の10階建てが18階建てになって、すごく立派になるんです。

完成したときには、日本の医療機器が、いろいろと入っていくことになるでしょうし、その人脈をつくるうえでも、今回のプログラムは非常に良いですね。

首藤

広い世界の中で、まずは東南アジアということなんですね。

竹澤

そうです。アジアに近い九州において、九保大(臨床工学科)には日本でトップレベルの設備がありこれを最大限活用してアジアの人材育成をこの延岡の地で行う。

彼らが母国に帰ったとき、日本のメーカーも一緒になって日本の医療機器が普及できるようにしようと。それが人材育成であり、医療機器産業の普及になるということです。

首藤

医療機器産業を発展させていことが、この東九州メディカルバレー・延岡市メディカルタウン構想の目的の一つでもありますね。

また、人材のトレーニング、特にアジアの人材にこの延岡に来てもらって、トレーニングを受けて母国に帰ってもらう。このサイクルをうまく作り上げることによって、ビジネスが成り立つことにもなるし、この延岡を含めたメディカルバレー構想の地域が世界に貢献できますね。

竹澤

特に医療産業というのは人のメンテナンスが重要です。

こういう医療機器を毎日きっちり正確に動くようにメンテナンスをしないとダメなのです。

ただ、残念ながら日本以外には臨床工学技士という制度がなくて、メンテナンスする人と治療する人が別です。

一方、日本の臨床工学技士は、治療しながら、なんか今日機械の調子がおかしいなと思ったら自分でメンテナンスができてしまう。

将来的にはそういう人材をアジアに普及させたいと思っています。

この前段階として、前半は看護師さん、後半に技術職の人なんですけども入れ替わりで技術的なところを習得していただいて、臨床工学技士に近いような形で、各国で動けるようにすると、医療レベルが上がってくる。

オンサイトでメンテナンスができることは、現在の医療で不可欠となっている。

東南アジアではそれがやりづらく医療の足かせになっています。

首藤

今回の4名に加えて、今年は春にJICA(国際協力機構)やJETRO(日本貿易振興機構)の事業でも、東南アジアなどから九保大に視察にお見えになっていますね。

そちらはどうだったのですか。

竹澤

臨床工学技士の制度に驚いていました。

医療は人が要です。メンテナンスだけでなく、きっちりした教育の場を提供し、育成された人材が各国の医療現場で活躍することで医療水準が上がってくる。

そのとき、医療機器やシステムはコピーできるかもしれないが、教育というノウハウはコピーができない。きわめて難しいんです。

我々がここ延岡でアジアの人たちのための教育のプログラムをがっちり作っておくと、延岡が主導的にアジア全体の教育を担っていくことになる。

医療技術に関してですけれども。そういう強い立場になっていくことができますね。そうすると延岡に多くの人がやってきて、地域が活性化していく。

企業もいろんな国に医療機器を売りに行くので、企業サイドからもたくさんの人が延岡に来てわれわれと一緒にトレーニングをしてもらうことになります。

アジアの研修生たちは、日本の機器を使ってトレーニングを受ければ医療機器の使い方がわかるので、メーカーが輸出するときにすんなり受け入れられるようになる。

プラスのスパイラルが生まれていくことになりますね。

首藤

メディカルタウン構想は地域医療という観点からも大きな効果がありました。

延岡は、県立延岡病院でお医者さんがどんどん減ってしまって、地域医療これからどうなるんだろうかという時期に、この構想に取り組み始めました。

特にこの血液医療、血管医療という分野では、市と県の予算で宮崎大学医学部の寄附講座が県立延岡病院に開設され、結果ドクターも実際に増えて、地域医療に対しても非常にプラスの効果がありました。

ですから我々としては地域医療をより強化していくことと、それから産業面で世界を相手に延岡のまちが大きな役割を果たせるようになること。

この二つをしっかりと実現していくための、大きな夢をもったメディカルタウン構想だと私は思っています。今日は、ありがとうございました。



担当課 商工観光部 メディカルタウン推進室
住所 本庁舎3階(882-8686 延岡市東本小路2番地1)
電話番号 0982-22-7085
FAX 0982-22-7080
メールアドレス kougyo@city.nobeoka.miyazaki.jp
[ ▲ ページの先頭へ ]
ホームへ > 市政情報 > 計画・指針 > メディカルタウン構想 対談