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島の暮らし ~島浦島~

掲載日: 2011年10月4日

島野浦島
島野浦島

延岡市島浦町。
島浦町のある島野浦島は古くから「しまんだ」と呼ばれ、親しまれてきました。
ここには豊かな自然や文化、温かい人々の暮らしが息づいています。
また、周囲には、釣りファンには有名なポイントが点在し、最近ではダイビングスポットとしても人気が出てきました。
今回は島浦町の皆さんと島野浦島をご紹介します。


島野浦島は浦城港から東へ約6キロメートル、道の駅北浦のある下阿蘇ビーチからは約2キロメートルに位置するところにあります。浦城港から出るフェリーと高速艇が島と浦城港を結ぶ大切な交通手段となっており、フェリー、高速艇、合わせて1日16往復が人々の生活を支えています。

面積2・84平方キロメートル、人口約1、100人のこの島は、県内にある3つの有人島のうち、最大
の面積を持ち、国の離島振興法における離島振興対策実施地域となっています。

 

「延岡城下図屏風」にある島野浦島
「延岡城下図屏風」にある島野浦島

参勤交代の寄港地として

文禄5年(1596 年)に京都を立った藤原惺窩が大阪から船で薩摩国へ向かう途中に「嶋ノ浦」に寄港しており、昔から寄港地としての役割を果たしています(南航日記残書簡)。

江戸時代、延岡藩主は「島野浦湊」を参勤交代時の最初の寄港地としていました。そのため、島には藩主が休むための茶屋が1カ所あったとされ、内藤記念館に展示している「延岡城下図屏風」にもその姿が残っています(延享4年「諸事聞合に付返答書」牧野家文書による)。

 

島を支える漁業

島の主な産業は養殖業を含む漁業や水産加工業。島民のほとんどがそれらに従事しています。

漁業では、沿岸でのまき網漁や遠洋での延はえなわ縄漁に携わる人も多く、島には、主にイワシやサバ、キビナゴなどが水揚げされています。

島の年間の漁獲高は、約24億4、000 万円、漁獲量は1万2、229トン(平成22年1月~12月)です。

島野浦漁協では、まき網漁協組合や延縄船組合、小型船組合などをつくり、それぞれが活動しています。

これまで「島浦ブランド」は全国的には知名度が高いとはいえませんでしたが、近年、関東の居酒屋チェーン店が、早朝、島で水揚げされた魚を直接買い付け、夕方には東京にある店舗に出すといったことも行われており、「島浦産」は徐々に知られるようになってきました。

 

家計を守る漁協女性部

漁協には漁師などの配偶者でつくる女性部があり、加工所で干物や煮干などの生産をしています。

女性部は、それぞれの家庭で計画的な家計運営をするため、家庭での積み立て貯金を推進しています。

また、年に1回「子どもを見つめる日」を設け、小学生を中心にゲームなどで楽しく過ごす日をつくるなどの活動を行っています。

 

漁業後継者の新たな取り組み

島で漁業を継いでいる若者は10人ほど。

若手の漁業従事者の中には従来の漁だけでなく、新たにオーナー制度の取り組みを始めた人もいます。

オーナー制度とは、生産者に事前に出資し、ある期間が経過した時に生産物を受け取る制度です。島野浦島では、イセエビやアワビなどでこの制度を行っています。

後継者について、漁協後継者部長の西口良満さんは「自分たちの次の世代が心配」と話します。

 

基本は「区」の活動

島に住む、約1、100人の活動の基本は自治会である島野浦区。島の高速艇発着所のすぐ目の前には島野浦島開発総合センターがあり、センターの中に事務所を置いています。

 

公共施設の様子

島には市の支所が設置されていて、住民票や各種税証明の発行、上水道の相談などの対応をしています。

また、小・中学校や保育所、派出所、郵便局、診療所、デイサービスなどが置かれています。

「足りないものがあれば近くの店に走ればいい」という市内のようにはいきませんが、島内にある漁協の直営店で食料品などの生活必需品も購入することができます。

島外で仕事をしている人などは、仕事帰りに買い物をして帰ったりします。

そのため、高速艇やフェリー乗り場には生活必需品を抱えて乗り降りする人の姿も見られます。

 

島民の命と財産を守る消防団

島には消防署がないため、消防団は防火・消火に関して大きな役割を果たしています。島には2つの消防団があり、地区によって2分割した地域をそれぞれが受け持っています。

万が一、火災が起こった時には市内からの消防車では、対応が遅れることが予想されます。そのため、防火はとても重要なことで、秋祭りが終わる11 月には、2つの消防団が交代で夜警を始めます。いざというときのために、月1回の消火機具の点検は怠りません。

「昨年、ボヤが一件ありましたが、初期消火によって、大事には至りませんでした」と話すのは、第54部の消防団長の松山将光さん。通常は島内の水産加工場に勤務しています。


診療所

島にある診療所には医師が1人と看護師が2人、事務員が1人勤務しています。診療所で対応できない急病人などが出た場合には、救急車に連絡を取り、対岸で待機してもらい、海上タクシーで搬送することもあります。

通常は、離島唯一の医療機関として、予防接種や健診など、島の人たちの健康維持をサポートしています。

寝たきり予防(デイサービス)区によると、島の人口のうち70歳以上は337人(入院患者など含む)。

高齢化率は30パーセントを超え、他の地区より進む高齢化は島にとって寝たきり予防は大切な取り組みです。

島にはデイサービスがあり、約20人が利用しています。寝たきり予防のために、区も送迎などに協力しています。

島野浦区内で働くみなさん
島野浦区内で働くみなさん

 

観光 ~島浦島~



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