市長コラム

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新最終処分場の視察

先日、新最終処分場の工事の状況を視察した。
県央のほうでは類似施設の事故(地盤沈下による亀裂からの浸出など)が大きな波紋を呼んだこともあるだけに、これまで施設周辺地域の皆さんに「延岡市では地域の環境汚染などは絶対に起こさないことを最優先に、安心・安全な施設を作ります」という説明をしてきている。建設反対の方もいらっしゃる中で、地域の総意としてご理解をいただき建設に踏み切ったのだから、その信頼に応えなければならない。
工事の入札にあたっては総合評価方式を採用し、堅牢性を確保するための技術評価に配点を厚くして専門家に評価してもらった。その施工方法については業者さんそれぞれに独自の工夫が凝らされた提案になっていたようだ。結果として、少し値が張るが、堅牢性の高い緻密な施工提案が総合点で最高となり採用された経緯がある。
今回の視察では、提案されていた特殊な施工現場も見ることができた。特に感心したのは地盤を改良するための大変大掛かりな地中工事だ。確かにこうした工法を随所に実施していくと、一般的な工法よりもコストはかさむだろう。しかし、安全には代えられない。
完成まであと1年以上かかるが、素晴らしい施設に仕上げて欲しい。

松田選手おめでとう

松田丈史選手は、200mバタフライではよくやってくれたと思う。本人も目標として公言し周囲も期待していた金メダルでなかったのは少々残念としても、トップとわずか0.25秒差の銅メダル。しかも2大会連続だ。今回の銅メダルは、前回の銅とは意味合いが違う。
そして、今日放送のあった400mメドレーリレーはまた素晴らしかった。
銀メダルという結果も素晴らしいが、レース後に松田選手が語った「康介さんを手ぶらで帰らすわけにはいかないぞと3人で話していました」という言葉には感動した。
過去において延岡ゆかりのオリンピック選手は40人くらい誕生している。そして4年ごとに壮行会をやり、市民挙げて応援してきた。いずれ劣らぬ世界レベルのトップアスリートたちだ。延岡市民として誇りに思う。
バルセロナオリンピックでメダル候補だったマラソンの谷口選手は、他の選手に靴を踏まれて転倒し、8位に終わった。無念さをみじんも見せず、「こけちゃいました」とさわやかに語った。これも谷口選手の人柄の現れた名言だったと思うが、今回の松田選手の言葉には、彼の人間性と競泳チームの結束の固さを感じる。日本人として誇らしい。

集大成の泳ぎ

このところ毎日、新聞やテレビはオリンピックの話題でもちきりだ。
延岡から3度目のオリンピックに臨んでいる松田丈志選手も準決勝でトップのタイムを出し、順調に決勝に歩を進めた。彼の目標はズバリ、金メダル。
明日の早朝は市役所の講堂を開放し、200mバタフライ決勝のパブリックビューイングを実施する。
この試合が、きっと松田選手にとっての集大成になるはずだ。ぜひ多くの市民の皆さんに来ていただいて、みんなで「金メダリスト・松田丈志」の誕生を見届けたい。

豪雨

九州を豪雨が襲っている。
お隣の熊本県や大分県ではずいぶん被害が出ているようだ。亡くなられた方や行方不明の方が30名近くおられるようで、大変な事態になっている。
人ごとではない。延岡から観光で阿蘇山を訪れている29名の方々の宿泊中のホテルが河川の氾濫で孤立を余儀なくされる状況が続いていたのでずっとやきもきしていたが、今夜どうにか帰延する目途がたってほっとしたところだ。
そうしたことが信じられないくらい今日の延岡は晴れ間も出て平穏な印象の天候だったが、明日は雨との予報が出ている。過去に何度も痛い目に遭っているので心配だ。

そんな中ではあったが、本日、以前にこのコラムでも紹介した延岡出身の画家小松孝英さんから、作品の寄贈を受けた。午後4時半にカルチャープラザのホールにて除幕式を行ったが、高さ約40cm、幅約6m50cmという変形の作品で、画題を「水田小生図」という。横長に広がる水田を背景に、昆虫などのさまざまな小さな生命があふれている。アルミ箔張りの上に自然が描かれた素晴らしい作品だ。
この作品の制作過程がテレビ局にドキュメンタリーとして取材されていて、明日13日の夜7時30分からNHK総合テレビの番組「宮崎熱時間」で放送される。
どうか、作品とあわせてご覧いただきたい。

スペースX

「ドラゴン」という民間の宇宙船が、9日間の宇宙の旅を終えて無事に帰還したニュースを見て、これを打ち上げたスペースXってのはどんな会社なんだろうと思っていた。新聞で知ったのだが、創業者はイーロン・マスクというIT起業家なのだそうだ。イーベイというインターネット競売の大手だ。他にも、アマゾンの創業者ジェフ・ベゾスだとかマイクロソフト共同創業者のポール・アレンなど、IT事業で財をなした人たちがそれぞれにこうした形で宇宙開発に乗り出している。
よく、お金は稼ぐより使うほうが難しいと言う。
日本の事業家はどうなのだろう。以前は京セラの稲盛さんが第二電電を興すなど今回同様に感服することがあったが、大王製紙の会長の例は極端だとしても、志の高さを感じさせられることが昔よりずいぶん減ってきてはいないだろうか。松下幸之助、本田宗一郎、盛田昭夫の時代とは、事業家の姿が違って見える。
日本経済低迷の本質的な要因かもしれないと感じるのは穿った見方に過ぎるだろうか。

頑張ろう

世の中に起こる様々な出来事は、それ自体が何かしら私たちに贈られるメッセージだと感じることがある。
先日、大相撲五月場所で前頭七枚目ながら見事に優勝を果たした旭天鵬関。
入門してから苦節20年の末、実に37歳での初優勝だった。ニュース映像で、涙を見せながら花道を引き揚げる姿には、心動かされるものがあった。
この初優勝に、誰しも「あきらめずに努力し続ければ報われる時が来る」というメッセージを感じ取ったのではないだろうか。
私たちが子供の頃は、学校でもテレビでもはたまた漫画においても、この「努力が大切」というメッセージはそこらに充満していたような気がするが、最近では少し様相が違うのではないか。よく反対の言葉を耳にする。曰く、
「頑張らなくていいんだよ」
「今のあなたのままでいいんだよ」
云々。
時代の反映だろう。社会は豊かになったけれど、逆に心の問題を抱えてしまいがちな時代の反映だ。癒しを必要としている人が多いというのはその通りだろう。
しかし、最初っから困難や苦しさから逃避することはやはり良くないと思う。むしろ、苦しさと向き合うことで生きる力というものが養われてくるのではないだろうか。だから、あえて言いたい。
「努力が大切だ」
努力して、努力して、努力して、そしてこれ以上は無理という時に初めて、気持ちを切り替えればいい。その頃合いは難しいだろうけれど、それが生きる知恵というものではないだろうか。

ランチミーティング

希望があったので、今日のお昼に久しぶりにランチミーティングを実施した。
参加は若手の市職員が3名、それに民間の若手3名だ。1時間ちょっとの意見交換だったが、大変楽しくてあっという間だったように思う。
自分で雑貨店を開業したという女性がメンバーの中にいたが、自身の開店の際に情報がなくて困った経験から、もっと市の支援体制などを様々な方法で広報して欲しいという要望なども受けた。こうした前向きなチャレンジはどんどんサポートしていきたいとあらためて感じたところだ。若い人たちには思い切っていろいろなことに挑戦して欲しい。
また、政治や行政に対する若者の意識の問題については皆それぞれの経験から思うところがあったようで、意見が百出した。
ところで、鹿児島県には、「泣こかい、跳ぼかい。泣こよかひっ跳べ」という言葉がある。「困難を前にしてくよくよ泣き言を言っているより、思い切ってぶつかってみろ」というような意味だ。そして、私はこの言葉を昔、都城の友人から教わった。都城にはこの薩摩の精神が根付いているというのだ。
なんの、我々も負けてはいられない。延岡の若い人たちの中にも「ひっ跳ぼう」という意欲の強い人たちが結構いるんだということを実感した。
ランチミーティングはずいぶん久しぶりだったが、是非また希望者にはどんどん来てもらいたい。
(随時受け付けています。希望者は5〜10人程度のグループで秘書係まで申し込んでください。)

市民の満足度を高める商店街戦略

「地域再生プランナー」という肩書きの久繁哲之介氏が書かれた、表題のタイトルの論文を読んだ。
曰く、商店街の「売上げ向上」を目的として自治体が補助金などを使って活性化を図ろうとする試みはことごとく失敗している。また、本来それが目的であってはならない。目的とすべきは、当然ながら、「市民の満足度向上」に結びつくものでなくてはならない。
これはまさしく、現在我々が取り組んでいるJR延岡駅周辺整備について根幹に掲げた思想なので、意を強くした。
さらに氏は、企業戦略として「3コウ戦略(効率、高級、交流)」を提唱している。
このいずれかで優れていないと生き残れないというのだ。
実際、コンビニやインターネット通販という形態は効率戦略そのものだし、大型店もたくさんの商品を大量仕入れで安く提供するのだから効率戦略を取っていると言える。
一方、高級戦略の代表と言えるのが百貨店だが、大型量販店が専門分野での品ぞろえを充実させたり、インターネット通販でも取扱商品が爆発的に拡大した結果、百貨店でしか買えない物というのは非常に少なくなってきている。他で代替できないほどに希少価値を高めることが戦略上求められるだろうが、需要そのものが減退していることと併せ、百貨店は軒並み苦戦を強いられているようだ。この高級戦略がうまくいっている事例としては、海外の高級ブランド商品などを挙げることができるだろう。
そして、今回のJR延岡駅周辺整備で追い求めていこうとしているのが、ここで3番目に挙げられている「交流戦略」に他ならない。
市としては、公的な仕事として市民の居心地のいい場、交流の場となるよう駅周辺整備を進めるから、そこで生まれる「賑わい」という状況をうまく経済活動に結び付けるよう知恵を出し工夫してほしい、と商店街の皆さんにお願いしている。その際に各商店が取るべき戦略が、ここでいう「交流戦略」なのだろうと思う。

いのちの杜

昨日今日と、新しい斎場「いのちの杜」を市民公開している。
何人かに感想を聞いたが、たいそう好評のようで嬉しくなった。
まず、その環境が素晴らしい。周囲を森に囲まれ、「いのちの公園」の向こうには輝く太平洋が広がっている。そして新しい施設は現在の悠久苑の約5倍という規模で、外光をふんだんに取り入れている。
さらにこの「いのちの杜」が画期的なのは、延岡出身の芸術家の作品に彩られていることだ。
決して豪華さを演出するためではない。
かけがえのない家族を送るに際して棺に花を手向けるように、かけがえのない市民を送るに際してこの施設において芸術作品を手向けるという思いで、アート計画を進めてきた。
アニメ界のアカデミー賞と言われるアニー賞を受賞して世界的に有名になった上杉忠弘さんをはじめ、琳派の画風の中に伊藤若冲の細密画を彷彿とさせ国連COP10でも特別展示された新進気鋭の小松孝英さん、それぞれに独自のスタイルを確立して世界各国で数々の賞に輝いたおなじみの版画家兄弟の黒木郁朝さんと良典さん、それに国の合同庁舎や九保大また宮崎市の看護大などでモニュメント作品が存在感を漂わす現代彫刻家の佐藤弘徳さんの5人には、「いのち」をテーマとしてそれぞれに力作をこの施設のために制作していただいた。また、黒木御兄弟のお父上で国画会無鑑査となり市の文化功労者でもある黒木貞雄さん(故人)、文化庁長官賞も受賞した紅渓石硯制作者の4代目相馬羊堂さん、そのお父上で延岡市無形文化財であった3代目相馬羊堂さん(故人)、日本書芸院無鑑査で市の文化功労者となった西田玄豊さん(故人)の作品についてもこの施設に相応しいものを展示させていただいた。
これらの作品が、「いのちの杜」にまさに命を吹き込んでくれたように思う。

求む!「北川はゆま」支配人

(株)北川はゆまの現在の支配人が退職されることになり、それに伴って新支配人を公募しています。現支配人には長らく「はゆま」を切り盛りしていただきました。心より感謝したいと思います。
この(株)北川はゆまは、北川インターチェンジに隣接する「道の駅北川はゆま」と川沿いの「ホタルの里休暇村」の運営を行っている第三セクター会社です。
1年後には延岡インターチェンジから北川インターチェンジまでが開通しますので、いよいよ北川地域も高速道路時代に突入します。国直轄の無料区間ですので自由にインターを乗り降りできますし、北にも南にも数十キロにわたってサービスエリアは計画されていませんから、この「道の駅北川はゆま」が実質的に宮崎県北から大分県南にかけて唯一のサービスエリアとしての機能を果たすことになります。延岡市の北の玄関口としての重要性も増すというものです。
そうした時代に向けて「はゆま」をしっかり導く役割の支配人としてふさわしい、情熱あふれる人材を求めています。私たちとも議論を重ねながら、北川地域の活性化、さらには延岡市の活性化のために腕を振るっていただきたいと思います。
要綱は市のホームページに掲載していますが、だんだん応募期限も迫ってきました。我こそはという方のご応募をお待ちしております。